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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784042859017
みんなの感想まとめ
大人のための童話集として描かれたこの作品は、独特な能力を持つ主人公たちが織り成す物語を通じて、人生のほろ苦さや夢想を描写しています。特に、主人公が恋愛に絡んで破滅する様子や、パリの庶民的な街並みを背景...
感想・レビュー・書評
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・全体を通して
大人のための童話集。一文目からトンデモ能力を設定されている主人公が最終的には恋愛絡みで破滅するパターンがちらほら。(「変身」「七里のブーツ」を除く)フランス人作家だからだろうか。しかし描写はアッサリしていて最後に詩的な世界観が出てくる。モンマルトルが舞台なことも多く、パリの庶民的な街並みが背景にあることで更に美しい物語に感じる。
・深掘りシーン
「変身」より、ラスト痴呆的な囚人が赤ちゃんに変身してしまい、死刑執行を行うか所長や検事が悩む場面。
読んだ瞬間には反射的に無罪だと思ったが、すると赤ちゃん(と同レベルの知能)になれば全ての犯罪者は無罪になる、という理屈になるのだろうか。
それはオカシイ、とすればどのような精神状態、年齢、状況の条件の下で犯罪者はその罪を問われるとこになるのか。
恐らく刑法できちんと定められているのであろうが、如何に定義が難しいものであるか改めて考えさせられるシーンだった。現実の裁判官の人達スゴいなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表題を含めて5作の短編集。
ちょっと風変わりな能力を持ちながらも淡々とした生活を営む人々のありきたりな夢想…はちょっとほろ苦く切なかった。 -
人生に甘やかされていた。
さらっと読める秀逸な短編。 -
平成28年11月2日読了
影をなくした男を読んだ時のような不思議な読後感。
なんかこう、暗いんだけど淡々としてて、どこかコミカルで毒があり、面白かった。 -
タイトルが気になって古書店で購入。全然知らない作家だったけど結構良かったような気がする。特異な能力を持った人々が主人公の短編集。壁を抜けられる能力を手に入れた男の悲恋を描いた表題作が一番良かったかな。他の作品の主人公は自分を増やせる女や2日に1日しかこの世に存在することが出来ない男の話など。2012/536
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なんとも不思議な魅力を感じた。
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ミュージカルを観に行くので、予習として読みました。平凡な市民の非現実な出来事を不思議なくらい当たり前の雰囲気で描き進められている。読んでいて違和感をかんじさせない。
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一番好きなミュージカルの原作。劇団四季で日本版をやっていました。それがきっかけでマルセル エイメの書籍を読みあさりました。
ミュージカルでは
笑ったあとに、ホロリとします。 -
いたって善良な男が、自由に壁を通り抜ける力を手にし、
様々な騒動を起こす「壁抜け男」
こんな能力なくて良かったと胸をなでおろす。
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劇団四季がミュージカル化して話題になった表題作を含む短編集。「壁抜け男」はある日突然壁を通り抜ける能力を与えられた心やさしい役人の話。「変身」はオルゴールの奏でるメロディーに魅せられたために殺人を犯した白痴の男が、死刑執行日に赤ん坊になってしまう。「サビーヌたち」では同時に二人以上の自分を存在させるこのできる女性の恋と背徳を描く。「死んでいる時間」の主人公は二日に一日しか生きられない奇妙な体質の持ち主。「七里のブーツ」はひと足で七里を駆けることのできるブーツに憧れる少年たちの話。いずれも奇妙な設定が特徴的だが、貧しい人々へ向ける温かな視線と、洒落っ気のあるオチは、O・ヘンリの作品を思わせる語り口の上手さがある。人の温もりや哀愁、残酷さ。人生の裏表を幻想的な仕掛けをもってして語られるこれらの短編は、半世紀以上も前のものだとは思えないほどの魅力があるよ。胸キュン。
マルセル・エイメの作品
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