ペルシアの彼方へ 下 (角川文庫 コ 13-2 千年医師物語 1)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (495ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042881025

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  • スコットランド、中東を舞台にしたスケールの大きな物語。若い少年が使命を持ち、医学を極めていく。つい自分もこんな生き方ができたらと夢描くストーリー。

  • 運命に翻弄される中,決してぶれない医学への飽くなき探求者の壮大な人生の結末までが描ききられる.キリスト教的な土台があるからなのか,端々に感じられる主人公ロブを通じた作者自身の生きとし生けるものへの慈愛の眼差しが,紆余曲折あった物語の読後感を温かく感じさせる.医師への畏敬の念を思い起こさせる重厚な叙事詩.

  • ペルシアでの医学の追及。ハラハラドキドキもたくさんあるし、友情や、国・宗教の軋轢など盛りだくさんで面白かった。
    解剖ってできなかったんや。今の医学の発展は数多くの研究とお医者さんの努力があってなんだな。

  • どんな困難も乗り越え、学び続ける姿勢に自分が学んだ。

  • 千年医師物語の一作目。
    一番濃くて読み応えがあります。
    さて、後半。

    イングランド人のロブ・J・コールは、はるばるペルシアの都イスファハンにたどり着き、一度は投獄されますが、アラー王の助けを受けることが出来ました。
    進んだ医学を学びたい一心で、高名な医師イブン・シーナの教えを受けられる病院付属の医学校に入ります。
    医学だけでなく哲学や法律、イスラムの戒律なども覚えなければならない厳しい課程でした。
    ロブはユダヤ人エッサイ・ベン・ベンジャミンと名乗り、ユダヤ人街に暮らします。
    勉学では苦心しますが治療では腕が立ち、すぐに助手として重宝されるように。

    ペルシアのシャー(王)アラーは、陽気で傲慢な野心家。
    優秀な医師を側に置くことを好み、ロブのことも度々呼び寄せ、共に乗馬や、シャーの遊戯(チェス)をする。
    贅を尽くした宴会はきらびやか。
    しかし王の寵愛は両刃の剣。イブン・シーナはロブに忠告します。イブン・シーナ自身も、かって王の側近となったが投獄の憂き目に遭い、バグダッドから逃げてきていました。

    カリムとミルディンという医学研修生仲間の親友も出来ます。
    シラズの都で黒死病が発生し、8人の医療派遣隊が組織される。
    その中に彼ら3人もいた。
    絶望的な旅の途中で逃げ出してしまう者もいたが、3人は苦労を乗り越えて生還する。
    誠実で行動的なロブは何とも、いい男ですね~。

    カリムは孤児で足が速く、研修生としては7年目でまだ試験に合格していない。
    チャティルという12時間がかりの徒競走が都の大きな催しで、カリムはこれに優勝して英雄となる。ハンサムなカリムは王に気に入られるが…
    王とイスラムの導師の間に対立が起きたとき、カリムは狙われる駒となってしまう。

    ペルシアに来る途中で知り合ったメアリー・カレンが窮地にあると知ったロブは馬をとばして駆けつけ、イスファハンに連れ帰る。
    長身で赤毛の個性的な女性メアリー。
    異教徒と結婚したとユダヤ人街では背教者と非難を浴び、ロブは親友のミルディンにだけは真実を明かす。
    ミルディンの妻ファラとメアリーは、言葉は通じないのに親友となるのだった。
    子供も生まれるが…
    ペルシアとアフガンとの間に戦争が起き、アフガンのサルタン(君主)マスードが都に乗り入れる。
    アラー王のひそむ宮殿に入ったロブは…?!

    波乱の物語、大団円を迎えます。
    ロンドンに戻ってからもまた身の危険が…!
    危険を顧みない所がありますね~ロブは。

    イブン・シーナと助手は実在の人物。
    この名前の王はいたが詳しいことがわかっていないので、幾人かの事績を合わせたという。

    作者はもと医学関係の記者で、ベストセラー作家。
    農場に子ども夫婦と住み、ボランティアで救急医療技師も。

  • 壮大でおもしろい!ロブの純粋な医師としての心根と家族として結ばれたメアリーとの絆。著者の知識が素晴らしい、イブン・シーナが亡くなった時のロブの心情にホロホロと涙しました。父親のように思い慕う人へ

  • おもしろすぎる!!

  • 有名な医師学校に入り、主人公が、いよいよ医師になっていく過程を描いたもの。医者としての情熱を抑えきれず、宗教的信条に歯向かい、夜な夜な解剖を続ける。時代の流れや、培われてきた人類の歩みを考えさせられる。

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