ラザロの子 (角川文庫)

  • 角川書店 (2002年6月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784042903017

作品紹介・あらすじ

交通事故で植物状態になった娘。事故を目撃し心的外傷を負った息子。離婚寸前だった両親は、唯一の可能性を求めてイギリスからアメリカへ渡る。昏睡する娘の覚醒と、崩壊した家族の傷なの復活を信じて。

みんなの感想まとめ

家族の絆と人間の可能性を描いた物語が展開される中、事故によって植物状態になった娘と、その影響を受ける家族の姿が鮮明に描かれています。親の愛情や心の葛藤、兄の痛みなど、さまざまな視点から人間の深い感情が...

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの意味を分からず借りて読んだが、完読後の解説で、なるほど!っとうなってしまった。
    宗教じみた内容だなぁと思っていたが、これを見て納得した。
    事故で脳に衝撃を受けて所謂植物人間になった親戚がいる。2年後他界したが、残された両親と、その妻と子供の大変さを知っている。母はつよし、といつもながらに思う。そして時には周りがその引力に大きく影響を受けてしまうことも。
    妹の吹っ飛ぶ姿を直視し、その原因が自分である事を自覚している兄のおかれる立場も痛々しく、読んでいて辛く展開が気になって仕方がなかった。主治医となる先生も幼き日にトラウマを抱えておりその奮闘の原動力となっている様はもう超常現象過ぎた。それでも小説として破錠しないのは作者の洗礼たる文章表現力に他ならない。年間に読む小説のほとんどが日本作家さんによるものだけど、あえて海外小説を気まぐれのように挟んでいる。理由はこの文章表現力。読み比べたらわかる、日本作家さんの表現力なんて海外に比べるとまるで幼児の如く稚拙であり、読みやすく書いてるといえば聞こえはいいが単なる小手先のごまかしである。ただ、海外小説ばかり読んでいると肩が凝る。ゆえに軽い国内小説に走ってしまう。
    最後の施術の描写を読んでいて、昔観た映画「アルタード・ステーツ」を思い出した。
    ラストの女医がいつまでも頭に残る。

  • 植物状態になった人を、医学界では認められていない方法で蘇生することの是非は?子を思う親の気持ちが痛いほど伝わる作品。精神世界に介入することの危うさと同時に人間の持つ可能性を感じました。

  • だいぶん前に読み終わったので内容を少し忘れかけている。
    崩壊した家族が、事故にあった子供たちを通して、再びひとつになるのかのようなストーリー展開なのだが、テーマはそれだけではないようだ。いかに生きていくか、お互いを分かり合うということは簡単な話ではないということ。ある意味、最後にはり愛し合えてしゃんしゃんしゃんというストーリーよりは新鮮かもしれない。

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