ブラックベリー・ワイン (角川文庫 ハ 22-2)

  • KADOKAWA
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042906025

感想・レビュー・書評

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  • 「ショコラ」の後すぐに読み始めました。ショコラよりも読みやすかったです。
    主人公ジェイの現在と子供時代が交互に描かれています。
    ジェイが子供時代に出会った近所の少し変わったおじさん、炭鉱夫のジョー。
    ジェイの事を遠く離れたどこかでずっと助けてくれている不思議な存在で、ショコラの時のようなほんのりファンタジー要素を含んだ物語。
    隣人マリーズの過去は衝撃的でした。
    やはりジョアン・ハリスはファンタジー要素とリアルな人間関係や感情表現のバランスが絶妙だなと思いました。
    終わり方はとても良かったです。残りページが少なくなるにつれ、まだこの物語は終わらないで欲しい、読み終わりたくない…と悲しくなりながら読んでました。

  • イギリス人の作家ジェイはデビュー作にして出世作の「ジャックアップル・ジョー」 を書いたきり、消耗されるSF小説を別名で書いて糊口をしのぐ生活。ガールフレンドのケリーは出会ったときはジェイの魅力的と映ったことも、自身がTV界で成功しつつある今は単にいつまでも過去にしがみつき状況を打開しようとしない頑固者、と思うようになりジェイを<改善>しようとパーティだなんだとあちこち連れまわそうとします。うんざりしたジェイはパンフレットだけでフランスのランスクネ・スー・タンヌの土地と家を衝動買いしてケリーのところから飛び出していきます。その土地でもの思いにふけり、庭仕事をしながら過去の思い出を追体験して自分自身を見つめなおす、というようなお話。ミステリの要素もあり、御伽噺の雰囲気もあり、二度目に読んでもとても面白かったです。

  • ショコラ続編。本としてはこっちの方が面白かったです♪ルーがうろちょろしてる。
    たぶん藤井さんはこの主人公の暮らし方が羨ましいんだと思うな。葡萄を作って畑仕事をしてワインを作って原稿を書くっていう(笑)

  • 少年ジェイと老人ジョーとの夏の思い出が描かれたミステリアスでファンタジックな作品。
    ジョーのさまざまな知識にジェイが夢中になっていく件がとても素敵。

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