デセプション・ポイント(下) (角川文庫)

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レビュー : 140
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042955092

作品紹介・あらすじ

状況が飲み込めないままレイチェルが連れて行かれたのは、北極だった。氷棚に埋まった巨大な隕石から等脚類の化石が大量に発見されたのだ。これは地球以外にも生物が存在する証拠であり、まさに世紀の大発見だった。選挙戦は一気に逆転し、大統領が対立候補の娘である自分を情報分析官に選んだ理由を悟る。だが、科学者チームと調査を進めるうちに、レイチェルは信じられない謀略の深みにはまりこんでゆく…。

感想・レビュー・書評

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  • キリスト教を題材にしていた「ダビンチコード」「天使と悪魔」と題材は違えど、組織・個人の陰謀とそれにからむ謎解きサスペンスとしてのストーリー展開には共通のものがある。
    歴史考証・科学考証など突っ込みどころはあるのかもしれないが、そんなことは気にせずストーリーを楽しめば良い。

  • 過去の既読本

  • 上巻では隕石の謎が明らかになり、下巻ではその謎を知った者が何者かに追われ、命を狙われる。。。
    同時進行でさまざまな陰謀が動く。首謀者は誰か?何のために?
    上巻と同じく専門用語が多くてなかなか読み進まなかったところもあるが、それでもスリルたっぷりで、とにかくやっぱり面白かった!
    レイチェルとトーランドの恋バナももっとスリリングであれば言うことなかったのになぁ。。。なんてね(笑)

  • 2014/6/1読了。
    下巻はさすが、ダン・ブラウン!という面白さ。

    上巻は読み進めるのに時間がかかってしまうほど、迫力に欠けたけれど、こちらは一気に読了。相変わらずスケールが大きいというか、映画的というか、広い「舞台」の上で次々と起こる攻防をこれでもかと見せて、ええ?どうなっちゃうの?と、読者をぐいぐいと引っ張っていく。

    最後も、やっぱりダン・ブラウンでしたが(笑)。読んでいて、楽しかった!

  • ハラハラしっぱなしで、読んでたら明け方になりました

  • 途中でネタバレ的な所があり、結末はそんなに面白く無かった。ラングドンシリーズの方がいい。

  • ウィリアム・ピカリング…
    ラスト…

  • 見事な後半戦やったーーー!
    まさかピカリングが悪役とは思わんかった!
    ピカリングが公園で待ち合わせと聞いて
    爆破の描写があった時死んだとはどこにも書いてなかったので生きとるとは思ったけどまさか
    この展開になるとは

    船上でデルタワンとかと戦ってサメや塩渦の話もすごかったけど議員の秘書の活躍もよかった!
    最後は自分と議員が寝たネタを議員自身がばら撒き
    さらに大統領は誰のせいというわけもなく自分の責任としたとこもまぁ潔いというか
    最後は海洋学者の人と主人公の女の人がホワイトハウスでいちゃこらさっさやったけどそこにいくまでのレイチェルを怖がらせようとおばけの真似したりするのなんか映画っぽいなーっておもった
    たのしかったーーーー!!

  • NASAもいいけど、アーサー黒田はどこ?

  • 「ダ・ヴィンチ・コード」の爆発的ベストセラーにより、ミステリ/謎解きの魅力を、あらためて世に知らしめたダン・ブラウンの功績は大きい。エンターテインメント小説に何が求められているかを突き詰め、刺激的で魅惑的なアイデアを盛り込み、ロマンに満ちた未知の世界へと読み手を引き込んでいく。2001年発表の本作も同様。米国NASAの内幕と大統領選における謀略渦巻く権力闘争を主軸に、太古の隕石に閉じ込められた地球外生命体の謎に迫るプロットは、ミステリの醍醐味を存分に堪能させてくれる。

    地球温暖化の実態を把握するためにNASAが開発した衛星が、北極圈ミルン棚氷の200フィート下に隕石を発見する。3世紀前に北極海へ落下したと推定、その破片には何十体もの生物の化石が含まれていた。分析の結果、昆虫に似たその死骸は1億9千万年前のものと判明する。それは、人類が初めて眼にする地球外生命体に他ならなかった。
    この「世紀の大発見」に現政権とNASAは沸き立つ。間近に迫った次期大統領選で再選を目指す現大統領ハーニーは、対立する最有力候補セクストン上院議員から、宇宙開発事業での取り組みについて猛烈な批判を浴びていた。莫大な予算を食い荒らし、失敗続きで実績の上がらないNASA不要論の先鋒セクストンの人気は急騰し、ハーニー再選が危ぶまれていたからだ。この衝撃的ニュースが大統領選での逆転劇へと繋がり、同時にNASAも起死回生を果たすことは間違いがなかった。
    だが、その未曽有の発見を全世界に告げる大統領会見の直前、政府が派遣した古生物学/海洋学/宇宙物理学などの調査団の精鋭らが、驚愕の事実に突き当たる。棚氷の隕石は、海底から真っすぐ上に向かって〝人工的〟に挿入されたものであることを、データが示したのである。しかし、隕石や地球外生命体が「本物」であることに嘘偽りは無かった。この不可解な作為は、大統領やNASAが仕組んだものなのか。彼らは再調査に臨むが、突如正体不明の組織に襲撃され、科学者数人が殺された。辛くも生き延びた者らは、極寒の地を逃げ延びつつ陰謀の真相を探っていくが、追っ手は徐々に距離を縮めていった。

    序盤で拡げた大風呂敷が隙間なく埋められていく。ケレン味たっぷりのエピソードの数々、一気にギアを上げて加速するスピード感、テンポ良く切り替わる短いシーンを積み重ねて複数の状況を同時進行で活写し、とにかくページターナーぶりが冴えまくっている。筆致は極めて映像的で、ハリウッド映画を観ている錯覚に陥るほどだ。
    中盤から終盤にかけての怒涛の展開は流石で、練り込んだプロットの巧みさには舌を巻く。本来、ミステリの真髄はツイストにある。読み手の予測を遥かに超える捻り。二重三重に施した仕掛けを、最大限の衝撃を与えるべく、如何に効果的に解き明かすか。作者の腕の見せ所だが、ブラウンは超絶的速度で進む物語の要所要所に伏線を配置し、クライマックス直前での意想外の種明かしへと繋げている。
    本作には、膨大な情報が詰め込まれているが、数多の蘊蓄を煩わしいと引っ掛かることもなく、サスペンス溢れる展開を追うことに集中できる。膨大な資料や取材から収集した素材を著者自身が精査した上で、プロットにどう活かすか、読者の知的興奮を如何にして呼び覚ますか、その手法を徹底して研究し、作品の中で昇華させている。例え即物的に扱われていようとも、歴史や科学、宗教などの専門的分野を分かりやすく、違和感無く物語に組み込む手腕は並みではない。〝大衆的/通俗的〟な面白さに溢れているということは、手引き書が必須の難解な書物よりも、作家としての力量が優れているという証しである。あれこれと細かいことは気にせず(そんな暇もないほどページを捲る手は止まらないのだが)、「とことん楽しめ」と迫ってくるブラウンの勢いに圧倒され、読了後には「参りました」と平伏せざるを得ない。
    それにしても、つくづく米国人は大統領選のネタが好きなのだと感じた。これが陰湿な密室で片が付く某国某党の総裁選の如き茶番では絵にはならないのだから、羨ましい限りだ。本作は、人気の高さではラングドンシリーズには及ばないが、現代娯楽小説における最高峰の作家ダン・ブラウンの魅力が凝縮されている。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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