王の男 (角川文庫)

制作 : 前川 奈緒 
  • 角川書店 (2006年11月発売)
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  • レビュー :14
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042956037

王の男 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • どうか次の世も芸人として生を授けて下さい。
    例え、権力者たちの一存で容易く命を奪われてしまうとしても──。

    都の大きな舞台に立つことを夢見て漢陽を訪れた旅芸人チャンセンと相棒の女形コンギル。
    彼等は新しい仲間とともに一座を作り、時の王燕山君とその愛妾ノクスをネタにした芝居で大成功を収めるが、王を侮辱した咎で捕えられてしまう。
    しかし間一髪、コンギルの機転で王を笑わせることに成功した一団は宮廷へ迎え入れられ、特にコンギルは王の寵愛を受けるようになる。
    幸運も束の間、コンギルを巡る王、ノクス、チャンセンの嫉妬と愛憎が渦巻くなか、更に暴君とも言われた王への、家臣たちの叛乱が始まる。

    王がコンギルを求めたこと、ノクスがコンギルを貶めようと謀ったこと、チャンセンがコンギルを諦めきれなかったこと、コンギルが王に同情したこと……すべてが彼等の歩む運命の兆しであったかのように、悲劇は起こった。


    あらゆる世のしがらみを捨て、心のままに自由に己の舞台で“遊んで”いたかった魂が翻弄されるエゴと悲しみを描く韓国映画の小説版。

  • 映画が面白かったので買いました。映画では分かり難かった韓国の風俗や登場人物の気持ちが文章になっているので映画の捕捉になりました。

  • 暴君として知られる燕山君の時代。旅芸人チャンセンと相棒の女形コンギルは、仲間とともに王をネタにした芝居で大成功を収めるが、王を侮辱した咎で捕えられてしまう。間一髪、芝居で王を笑わせることに成功し、一団は宮廷芸人としての地位を得るが、幸運も束の間―嫉妬と愛憎の渦巻く中、王とコンギル、そしてチャンセンの、壮絶な悲劇の運命が始まった…。

  • なんとなく「さらば、わが愛 覇王別姫」と比べてしまう。私は覇王別姫の方がドロドロしてておもしろかった。

  • 映画のノベライズ。こういうの(映画のノベライズ版)は好きじゃないのですが、衝動で買ってしまった。
    DVDもあるんですが、映画では分からなかった心情や場面の意味などがしっかりと把握できて、映画を観終わった後の亡羊とした寂寥感が、確固たる悲壮に変わる感じです。
    映画で受けた悲しさと、文章で補われた哀しみが合わさって、やっと全貌が掴めた気がします。物語、というより、映画の補完として。
    主に後半部分の不明瞭な箇所がしっかりするので、映画だけの方は是非!
    織り成す人間模様と、渦巻く感情とが一層楽しめると思います。
    燕山王が好きで好きで…!孤独な王、って位置がどうにも好きなのでした!

  • 映画どうしよう・・・。

  • 想い。願い。哀しい人。 みんなここにいるよ。

  • 映画を見たら本も読んでもらえるとわたしは嬉しいです。
    どんだけぶりかに本読んで泣きました。

  • コンギルが美しい。韓流はあんまり興味ないけど、この作品は良かった。燕山君の純粋さと狂気が表裏一体として描かれていて、狂王のその孤独さが悲しい。

  • 韓国らしいストーリー。
    ラストなんかは特に韓国っぽい。
    チャンセンとコンギルの心のすれ違いが切ない。
    随分、いろいろと怪しい雰囲気なのに、結局一度も濡れ場はなし。このへんも韓国らしさ?
    映画から起こされた小説だから、映画にかなり忠実っぽい。
    だからこそ、映画を見るか悩むところ。
    コンギルはとにかくきれい過ぎる。役者もぴったり。

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