告白 (角川文庫)

制作 : 伊藤 真 
  • 角川書店 (2006年9月22日発売)
3.78
  • (4)
  • (10)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :60
  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042962014

告白 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  衝撃の北朝鮮拉致被害者の一部の人たちが電撃帰国を果たしてから幾日の月日が経ったことだろう。そしてジェンキンスさんが飛行機のタラップから降り立った時、待ちかねたように駆け寄って抱き付き、激しくキスをした曽我ひとみさんの姿が忘れられない。ひとみさんはアメリカ人の妻なんだということを再認識させられたシーンでもあった。本書でもジェンキンス氏はそのことに詳しく触れている。

     私は脱走兵としての彼を批判する積もりはないが、紛争地域での無責任な行動は批判されるだろう。しかも彼は下士官だったのだから。謝罪をしながらも言い訳じみているという批判もあるかもしれない。ただ私は真実を知りたかった。「To Tell The Truth」とタイトルが言うとおり、彼が真実を語っていると信じるからだ。

     最も印象に残るのは、マインドコントロールはされていない、洗脳されたことなど一度もなかったと言い切っていることだ。無理やり洗脳する事などできないのだろうと言っている。

     ジェンキンス氏とご家族の数奇な運命を大変気の毒に思うが、きちんと一般の日本国民のみならず世界中の人々に北朝鮮の実態を明らかにしたことに敬意を表したい。恐らくかなり勇気の要ることだっただろう。

     拉致問題に北朝鮮側は誠実に調査をすると約束しながら、いまだに進展をみていない。ジェンキンス氏が帰国してから十年以上が経過した。速やかな解決を望んでやまない。

  • ひとみさんがジェンキンスさんの部屋で一緒に暮らすように連れてこられてから、彼はひとみさんが自分から彼に心を許すまで何もしなかった。彼は紳士だった。
    北朝鮮での生活の様子が書かれていて、いかに経済的に困っているかがわかる。特に電気が毎日続けてきているわけでなく、冷蔵庫に入れても停電するので大変な思いをしていたと言っている。とても寒いのだけれど、それもまた食料を保つためにはプラスであったという。また、いつも指導員の監視を受けていた。食料も不足していて多くの国民が餓死しているという。家族が日本に来て生活できたことは幸いだと思う。いろいろな国があるが、日本に生まれ育ったことの幸せに感謝する。

  • 拉致被害者、曽我ひとみさんの関連ある箇所だけ読みましたが
    今までの私のイメージとは違った作者がいました
    拉致被害者が今も、あの国にいるんだということは
    風化させてはいけないjことです。

  • ●40年も北朝鮮で暮らした人物の貴重な体験をつづった一冊。同じ逃亡兵である米国人4人での暮らしや日本以外の拉致被害者の話はとても印象深かった。

全4件中 1 - 4件を表示

告白 (角川文庫)のその他の作品

告白 単行本 告白 チャールズ・R・ジェンキンス

チャールズ・R・ジェンキンスの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
湊 かなえ
三島 由紀夫
高野 和明
東野 圭吾
蓮池 薫
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする