夜はやさし(上) (角川文庫)

制作 : 谷口 陸男 
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 220
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042976011

作品紹介・あらすじ

精神科医ディック・ダイヴァーは、患者でもあり妻でもある美しいニコルと睦まじい結婚生活を送っていたが、若き女優ローズマリーとの運命の出逢いが彼の人生を大きく変えてしまう――。

感想・レビュー・書評

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  • 精神病院、破滅へと向かう美女、利己的な姉、それらを脅かす若い女優。主人公の精神医ダイヴァーとその妻ニコルの破綻が出会いのときから既に決められていたようにすら感じるのは、これだけ役者が揃っているからかどうか。

    主人公ダイヴァーは美しく気障で格好良くはあるのだけど、どうしても神経に触る感じというか俗物的な匂いを嗅ぎつけずにいられないのは、フィッツジェラルドの文章のらしさが現れているのか。あとがきで訳者谷口陸男もまた別の文脈で似たことを書いているけど。

    ずっと病院の中にいるような神経症的な雰囲気がなんとも言えない。書いた通り役者は揃っていて、悲劇の予感はずっと孕んでいるし、その崩壊の道筋にも予め定められているかのような感覚すらあるのだけど、かっちりと固められすぎていないというか、少し余地の残されたお話。

  • ある若き夫妻の、出会いから夫婦関係の崩壊、そして別れまでを描いた長編小説。
    上下巻を全て読み終えた後、寂しくも暖かな気持ちとともに、不思議とこの表紙の絵が思い出されて来たが、それらはやがて渾然一体となって、大きな感動に変わっていった。
    本書では物語に大きな変化が訪れる場面が全部で4箇所ある。そう、主人公の妻ニコルと、女優のローズマリーのそれぞれが主人公に惹かれ、やがて気持ちが遠ざかっていく(本書の内容に即した言葉で表現すると、彼女たちが『目覚める』)場面である。
    本書の表紙は、まさに、この物語の全てを象徴しているように見えてならない。

  • 下巻に譲る

  • 正直、展開に乏しく思いの外のめり込めない。細かい一つ一つの出来事の意味がわからないものもある、

  • かっこつけてわかった振りしてフィッツジェラルドを読んでるけど、半分も理解できてない。もっかい読まなきゃー。2011/013

  • オリジナルの方が好き。

  • うずうずする。

    急ぎながら読んだからあんまり味わえてない。
    きれいなんだけど

  • 妻の狂気、友人のアルコール依存、女優の世界などが描かれる。他の作品とはまた違うフィッツジェラルドならではの世界。チューリッヒ、リヴィエラ、パリなど作品を彩る土地の空気、狂人や心の傷痕についてのフィッツジェラルドならではの描写に引き込まれる。下巻も楽しみ。

  • 精神病院、破滅へと向かう美女、利己的な姉、それらを脅かす若い女優。主人公の精神医ダイヴァーとその妻ニコルの破綻が出会いのときから既に決められていたようにすら感じるのは、これだけ役者が揃っているからかどうか。

    主人公ダイヴァーは美しく気障で格好良くはあるのだけど、どうしても神経に触る感じというか俗物的な匂いを嗅ぎつけずにいられないのは、フィッツジェラルドの文章のらしさが現れているのか。あとがきで訳者谷口陸男もまた別の文脈で似たことを書いているけど。

    ずっと病院の中にいるような神経症的な雰囲気がなんとも言えない。書いた通り役者は揃っていて、悲劇の予感はずっと孕んでいるし、その崩壊の道筋にも予め定められているかのような感覚すらあるのだけど、かっちりと固められすぎていないというか、少し余地の残されたお話。

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著者プロフィール

1896年ミネソタ生まれ。「失われた世代」の作家として知られる。大学在学中から小説を書きはじめ、『華麗なるギャツビー』を刊行後、一躍時代の寵児に。激しい恋の末、美貌のゼルダと結婚、贅をつくした生活を送るが、やがて転落の道を辿る。1940年心臓発作で逝去。

「2008年 『夜はやさし(上)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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