脳のなかの幽霊 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042982111

作品紹介・あらすじ

切断された手足がまだあると感じるスポーツ選手、自分の体の一部を他人のものだと主張する患者、両親を本人と認めず偽者だと主張する青年など、著者が出会った様々な患者の奇妙な症状を手掛かりに、脳の不思議な仕組みや働きについて考える。分かりやすい語り口で次々に面白い実例を挙げ、人類最大の問題に迫り、現在の脳ブームのさきがけとなった名著。現代科学の最先端を切り開いた話題作ついに文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 読み終えてからは、自分の脳が気になってしょうがない。私の知らないところで「ゾンビ」行動をしているのかと思うと、自分の中に誰か別の人格がいるようにも感じる。以前に読んだことがあるのだが、帯状疱疹を長く患っていると症状として出る神経痛を脳が記憶してしまって、帯状疱疹が治ってからも長年その痛みに苦しむ患者さんがいるとか…。今朝帯状疱疹のあの痛みを足に感じたので、「脳に騙されるな、自分!」と自分を鼓舞してみた。今のところ痛みが治まってるのはそのおかげなのか??「ゾンビ」に勝ったのか??
    さて、非常に難解な原作を訳していただけたのでこうして手に取ることができたわけで、訳者には感謝していますが、うーん、あのアメリカンジョークはどうにか本の中で笑わせてくれる糸口をつけておいてもらいたかった…。ネットで検索してやっと笑えたけど…。

  • 自分というものの中にコントロールできない部分がたくさんある、というか脳の活動の中にはたくさんの部分があって自分と思っている部分はごく一部に過ぎなくてそのほかの多くの部分が知らないうちに自分をコントロールしているということなのか。

  • 脳の精緻な部分と、合理化せんが為にちょっと強引な部分と、いろいろな要素がみえて面白い。
    生半可な想像力を超えたぶっ飛んだ症例もあったりして、今でこそ少しずつその謎を解き明かしつつあるけれども、昔は狐憑きとかにまとめて理由付けして隔離するしかやりようがなかっただろうなぁとか脱線して考えた。
    最適化の為なら自分自身にすら嘘をついてくる脳の仕組みを解くために、筋道立てて推論と実験装置を考え、答えに迫っていくところが本当にすごいと思う。それも原始的な装置でこれほど。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99296195

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB05569223

  • 面白いこと書いてあんだけど難しすぎて数年がかりでやっと読了。中身覚えてない。

  • 想像妊娠から考察して代替医療へのポジティブな理解は新鮮。

  • 再読なので、初めて読んだ時程のドキドキ感はなかったものの、ラマチャンドラン博士の研究熱心さに改めて感心する。失った体の部位から起こる幻肢痛例はリアルで、患者本人には現実の激痛なのがわかる。脳の配線が変わり脳内地図が書き換えられてしまうと、肉体の存在有無は関係なく、リアルな触感や痛みが起こる。脳を騙して幻肢痛の治療を行うところなどは興味深く、自分が今見ている世界でさえ疑ってしまいそうになる。

  • 切断された手足に痛みを感じたり、想像妊娠で陣痛まで感じたり、頭の怪我により、両親のことを親だと名乗る別人だと信じたり、精神的なことを含め、そうした様々な症状を引き起こすのは脳の仕業らしい。
    ラマチャンドラン博士が、患者の症例と自身の推察を紹介した興味深い内容。
    AIの開発は進めど、脳の機能や働きには未解明ないことも多い。脳や人体にはまだまだフシギがいっぱい。

  • 科学道100冊 2022 科学道クラッシックス

    【所在】図・3F開架
    【請求記号】491.371||RA
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/volume/380269

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著者プロフィール

カリフォルニア大学サンディエゴ校の脳認知センター教授及び所長。ソーク研究所兼任教授。2011年タイム誌が選ぶ世界に最も影響を与えた100人に選ばれた神経科学者。

「2011年 『脳のなかの幽霊、ふたたび』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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