運のいい人の法則 (角川文庫)

制作 : 矢羽野 薫 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042982258

作品紹介・あらすじ

世の中には、「運のいい人」と「運の悪い人」がいる。英国の心理学者リチャード・ワイズマン博士は、幸運と不運を隔てるものに興味を抱き、「運の科学的研究」を開始した。ちょっとしたアンケートから始まった調査は10年の長期に及び、協力者は数百人に上った。その結果、博士は「運のいい人」に共通する"四つの法則"に辿り着く。さらに、運は考え方と行動で変えられるという-。世界30カ国でベストセラーとなった"運"の科学書、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • この本を読んでも、必ず宝くじが当たるわけではない。
    だが、今より運がよくなることは間違いない。

    運がいいと思っている人は、人から見て羨む結果を持っていることがある。
    また逆に、運が悪いと思っている人は、不運な事故に見舞われていることが多い。
    これらの全ては本当に運・不運で発生してしまったものもあるだろう。
    だがそうではなく発生しているものが、実は数多くあるということだ。
    そのことをたくさんの実験を通し、説明してくれている。

    そして、それらの結果と自分と照らし合わせると、
    運をよくするために必要な行動がわかる。
    後は行動するだけ。

    (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
    ○心理学の世界では長年の研究から、
     私たちの性格はわずか五つの特性によって説明できると考えられている。
     五つの特性の組み合わせによって、一人ひとり性格が違うというわけだ。
     これらの特性は一般に、「協調性」「誠実さ」「外向性」「神経症的傾向」「開放性」
     と呼ばれている。(P.59)
    ○「対人関係の磁石」も、偶然のチャンスに出会う確率を高める。(P.64)
    ○そう、どれも違うカードだったのだ。(P.73)
    ○運と直感についての調査からは、
     運のいい人がさまざまな方法で自分の直感を高めようとしていることもわかった。
     頭をからっぽにするだけの気分転換もあれば、
     時間をかけて本格的な迷走をする人もいる。
     静かな場所を探したり、日をあらためて問題点を考えなおしたりするのも効果がある。
     (P.146)
    ○幸運が目の前にあるのに気づかない人もいる。
     そういう人は窓を見て、「ああ、今日は雨か」と思う。
     でも僕は、雨が降っていたら、「明日は庭の花が咲くだろう」と喜ぶんだ。(P.163)
    ○アメリカの高校教師を対象にした有名な実験がある。
     心理学者は教師たちに、クラスの生徒数人が心理学的に見ると「大器晩成型」で、
     将来は何か大きなことを達成するだろうと説明した。
     実際は、それらの生徒には何も特別なことはなく、無作為に選んだだけだった。
     それから数か月間、教師は無意識のうちに、
     大器晩成型の生徒をほかの生徒より励ましたりほめたりして、
     授業中に質問する回数も多かった。
     その結果、無作為に選ばれた大器晩成型の生徒は周囲よりも成績が大幅に上がり、
     知能テストの得点も高かった。(P.169)
    ●ゴミの山から宝物を探す(P.250)
     ★状況がさらに悪くなった場合を想像する。
     ★運の悪い出来事が、あなたにとって本当に重要か考える。
      財布を落としたとしても、長い人生を考えたら、たいしたことではないかもしれない。
     ★自身より不幸な人と比べる。

  • 確かに世の中には、運がいい人も運の悪い人もいる。その違いを本当に調べて科学的に明らかにしようとする人もいる。その調査の結果と結論を紹介するのが本書。
    大半のまともな人が想像する通りその結論は明確です。著者の言葉を引用すれば、
    「運は魔法の力でも、神様からの贈り物でもはい。そうではなく、心の持ちようなのだ。どのように考え、どのように振る舞うかなのだ。」
    ということ。そりゃあそうでしょう。やっぱり。要はプラス思考の人の方が運が良くなる。それを科学的な調査から明らかにしたのが著者の研究の面白いところですが、それだけではなく、その調査結果から、運のいい人が運の悪い人と異なる性格・振る舞いを抽出して、4つの法則として分かりやすくまとめているのも本書の面白いところです。例えば、懸賞に当たるためには、たくさん応募すること。運のいい人はやっぱり沢山応募している。確率は誰にでも同じでも、運のいい人はそのチャンスにトライしそのチャンスを見逃さない行動と考え方を持っているようです。さらに本書では、著者の調査結果をもとにした、運を高めるためのワークショップを実践できるように構成されています。運が悪いと思っている人はもちろん、そこそこ運が良いと思っているひとでも、本書にしたがって実践してみることができます。

  • 日本で訳される洋書ってこういうのわりとあるよね。自己啓発系というか運任せというか、忌憚なく言っちゃうとあんまり知的な感じしないというか。
    基本的には当たり前のこと、すでにどこかで見聞きしたことが書いてあるなと思うんだけど、身の回りの運のよさそうな人、物事をスムーズに運んでしまう人の言動とこの本に書いてあることを思うと、なるほどね、と思うこともしばしば。
    とはいえね、「私たちは『運のいい人』『運の悪い人』として生まれてくるのではない。幸運や不運の大半は、自分の考え方や行動によってつくりだすことができる」(p.262)っていうけど、ほんとかな。いやいや、ほんとだと信じて生きることで運が開けてくるということかな。

  • 大一番の仕事でセンシティブなときに購入して、すぐに読破。
    よくある自己啓発系だが、アカデミックに運をとらえ、アンケートを取った結果などから定量的に傾向把握をしているところが面白い。

    ポジティブに物事をとらえ、常に感謝をして、無理に自分の思い通りにすべてをしようとしない、そして周囲を見渡す余裕を持つこと、そしてオープンマインドで人と人脈を作ること
    みたいなことが、運を良くする法則らしい。それは確かにそうだろうなあ…と。

    ポジティブ→物事を良い方向にとらえるので、運が良く感じやすい
    感謝をする→人が助けてくれやすい
    無理に思い通りにしない→ダメというライン強くない
    余裕を持つ→視野が広がり、チャンスを見つけて良い方向に進みやすい
    人脈をつくる→頼れる人が増える
    みたいな因果関係を持っているように思う。

    この本のお陰で、仕事を楽しむことできて感謝。

  • 【生き方】運のいい人の法則/リチャード・ワイズマン博士/20150323(42/326)<315/8925>
    ◆きっかけ
    ・日経広告?

    ◆感想
    ・要すれば、心の持ちようなのだろう。本著で紹介されたことができてる心の持ち方があるが、まだまだ足りない部分もある。他方、頭で分かっていても心では・・・ということも多々あり、その点修練が必要なのか。
    ・「自分より不運な人と比べる。彼らと比べれば自分の不運など些細なこと。」、人と比べない絶対評価が理想ではないのか?これはついついやってしまうし、やることで心が楽になることもあるが、これって本当にいいのか?それに答えがまだ出せてない。


    ◆引用
    ・心理学者アルフレッド・バンデュラ「人生にとって最も決定的な要因は最も些細なことから生まれるものだ」
    ・運:正しいタイミングで正しい場所にいること
    ・運のいい人と悪い人の違い
     -良い人:いつも偶然のチャンスに巡りあう
     -良い人:理由も分からないまま、正しい選択をしている。
     -良い人:夢が目標が不思議なくらい実現する
     -良い人:不運を幸運に変える
    ・考え方や行動がチャンスをつくりやすくして、チャンスの存在に気付く、かつチャンスに基づいて行動しやすい状況を生んでいる。いるべきときにいるべき場所にいる人は、それにふさわしい考え方を持っている
    ・ポイント1:運のいい人は運のネットワークを築き、それを広げている(沢山の人と会うこと、対人関係の磁石になっていること、付き合いを大切にすること)
    ・がっつくのではなくリラックスしているから、自分のまわりにあるチャンスに気がづきやすい。積極的にチャンスを探すよりも、たまたま出会うチャンスに気が付く才能がある。方の力を普段から抜いているからこそ、気が付きやすい。
    ・運のいい人は新しい経験を喜んで受け入れる
    ・積極的に話しかけ、新たな友人を作る。断られることを恐れない。
    ・虫の知らせを聴き逃さない。運のいい人は直感と本能を信じて正しい決断をする。
    ・決断してから一旦立ち止まる
    ・運のいい人は幸運が将来も続くだろうと期待している。
    ・自己充足予言(予言があたるかのように実現する期待)は人生に影響を及ぼす。自分は上手くやれると想像して、その気持ちが行動に影響を及ぼす。その期待が成功の大きな鍵となる。辛抱強さを生み、かなり逆境でもあきらめない。
    ・運のいい人は、対人関係がうまくいくと思っている
    ・運とは、チャンスに出会う準備ができていること
    ・常に前向き、雨が降っていれば「明日は庭の花が咲くだろう」と
    ・毎朝フレーズを唱える
     -私は運が良い。今日も幸運な一日が待っている
     -私はもっと運がよくなる
     -私は幸運に相応しい人間だ、今日も何か運がいいことが起こるだろう。
    ・運のいい人は、不運な出来事を経験しても、それ以上に悪い事態になったかもしれないと考えることが出来る。そのおかげで、将来に対して高い期待を頂き続け、それが幸運の人生を招く。長い目で見れば最高の結果になると信じている。不運に拘らない。
    ・何かよくないことや困ったことが起きても、こだわらなければいいだけ。とくにか忘れて、もう悩まなければいい。やってみると簡単なこと。
    ・運のいい人は積極的に行動して、将来の不運を避ける。
    ・ゴミの山から宝物を探す
     -状況がさらに悪くなった場合を想像する。事故にあっても命は助かった
     -運の悪い出来事が、自分にとって本当に重要か考える。長い目で見ればたいしたことない。
     -自分より不運な人と比べる。彼らと比べれば自分の不運など些細なこと。
    ・気分転換
     -運動をして、体を動かせば悩みも忘れ、気持ちが高揚する
     -面白くて笑える映画を見て、ストーリーに入り込む
     -20分程度時間をかけてこれまでの経験した幸運を思いだす。
     -楽しくなる曲をきく
     -友人にあって近況を聴く
    ・問題解決のステップ
     -自分にはどうすることもできないと決めつけない。自分が主導権を握り、不運の餌食にはならないと言い聞かせる
     -今すぐに何かやる。明日でも来週でもなく、今すぐ
     -考えられる選択肢をすべて書き出す。想像力を働かせ既成の考えにとらわれない。
     -どのように前に進むか考える。時間はどのくらいかかるか、実行する知識と能力があるのか、具体的にどのような結果になるのか、
     -実際に解決する方法を決めて実践すること。

  • 運と不運の量は変わらないけど、考え方と行動の仕方で運の良さは変わってします。

  • 運のいい人は、行動を起こす人

  • 運のいい人と運の悪い人がいる。その違いは何か?を、すごく真面目に、心理社会学の観点から研究した本。
    本書は、運を高める法則がある、というし、高めるためのトレーニングまで紹介している。
    読み物としても面白いけど、読み終わった次の日に私(評者)の身に起きた楽しい=運のいい偶然を考えると、確かに「運のよさ」というのは変えられそうだ。

    著者のまとめとは異なる観点だが、私なりに整理すると、こういうこと。

    (1) 発生する確率そのものは変わらないが、運のいい人と悪い人では試行回数が違う。
    運のいい人は、いいことに出会う「確率」は同じでもいいことに出会う「回数」が多い。
    確率が1%だったとして、運の悪い人は数回であきらめるので何も起きない。運のいい人は100回1000回10000回やってみるので何か起きる。

    (2) 目の前のチャンスに対する食いつきが違う。
    運のいい人はいいことに対する受け入れ準備ができている。ちょとしたきっかけや変化に気がつき手に入れる。
    運の悪い人はいいことに対する受入準備ができていないので、目の前にあるチャンスを見落としてしまう。自分に自信がないので自分の直感に耳を傾けず、その結果悪いことに引き寄せられてしまう。

    (3) 出来事についての受け取り方が違う。
    運のいい人は、よいことは「ラッキー♡」といってありがたく受取り、よくないことは「そういうこともあるさ」と受け流す。
    反対に、運の悪い人は、よいことがおきても「こんなことは続かない」とか「変なことで運を使い果たしてしまった、この後どんな悪いことが起こるんだろう」と思ってしまう。悪いことが起きると「やっぱり」「どうせ私は」と必要以上に重く受け止めてしまう。

    (4) 好循環and/or悪循環する。
    以上のことがぐるぐるフィードバックされるので、運のいい人はますます幸運に、運の悪い人はますます悪運に、引き寄せられるようになる。
    ポジティブシンキングや楽観的な姿勢は、この循環を好循環側に回すのに非常に効果がある。


    というわけ。
    まとめると、著者は「運がいい人」という状態には、本人がまったく関与できない部分=ある事象が起きる確率と、本人が関与できる部分=試行回数・チャンスへの準備・起きた事柄の受け止め方、の両方があり、後者は努力によって変えられる、といっている。
    なるほどね〜

    なので、占い師に「こうするといいよ」と言われてその通りにしたら開運したとか、神社で願掛けしたらかなったとか、十分、科学的に、あり得るんです。


    本書には「あなたも自分の運のよさをチェック」がそこかしこに登場する。
    やってみると、私は、平均よりはやや未来について楽観的で、それがまあままいい結果につながっているみたいだけど、もっともっと「運がいい」状態にもなれそうだ。
    それなのに、結果さえよければよいか、というとそれもまた違って、エンジニア気質な私の中のもう一人の私は「自分でたぐり寄せた普通またはちょっと不幸のほうが、根拠のない降り掛かってきただけの幸運よりも望ましい」と言っている。もう信念に近い。
    その信念が、まだ本書を「ズルが書いてあるから受け取れない」と言っている。ただし、もうちょっとオープンになり、もうちょっと新しいことや人に関わってもいいんじゃないかとも言っている。
    その小さな声に従って見ようと思う。

  • 物事は考え方次第。
    ネガティブに考えてもびた一文生まれない。

  • 「運とは、チャンスに出会う準備ができていること」の一言に、集約されているなと。

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