スターガール (角川文庫 ス 19-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042982272

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  • ティーンエイジャー向けの小説。

    個性のままに生きる女子高校生が、
    周りを惹きつけ、また逆に嫌悪感を抱かれながら、
    個性とは何かを問う物語。

    果たして彼女は幸せだったのか。
    彼女は人の応援をしたいと思って声援やプレゼントを送る。
    普通の人はそれをやって、相手から感謝されたり
    嬉しがることで幸せを感じる。
    でも彼女はその行動自体に幸せを感じるようだ。
    相手や周囲が不快感を覚えても意に関せずいるように見える。

    でも不思議だ。
    スピーチコンテストの決勝戦の時には
    優勝したら皆が祝ってくれると、歓声をあげてくれると
    信じて疑わなかった。そしてそれを想像して嬉しがった。
    それは周囲の反応も彼女は気になり、
    それが幸せの要素になってるのではないか?

    だったらなぜ彼女は周囲の反応に
    もっと目を向けなかったのだろうか。
    レオに言われるまでそれに気づかないというのはおかしくないか?
    それとも気づかぬふりをしていたのか?

    私は彼女にどんな魅力があるのか、
    スピーチの内容、そして最後のパーティーで
    どのようなことが起きて周囲が変わっていったのか
    具体的にもっと記述して欲しかった。

    彼女の個性は素晴らしい。
    応援することも素晴らしい。
    けれど、幸福感は相手もそう感じて成り立つものではないのか?
    そのために彼女は言葉が足りなかったように思う。

    その後、彼女にはそういう力をつけていって欲しいと思った。

  • 結局、個性ってのは許容できる枠の中でだけ許されるもので
    空気を読むことがとても大事ってことなのかなあ。
    彼女が誰にも似ていなくて、魅力的であるのは間違いないのだろうけど、
    飛び向けた個性は、自分のごく近い位置にいると話は別。
    彼女のことが好きでも、恥ずかしくない程度に留まっていてほしいし
    周りから認められないような状態は望ましくない。
    まあ、自分とは遠いところにいて、
    あとで思い出す分にはネタとして上等、ってことなのかなあ。
    結局彼女がナチュラルなのか、そうでないのか、
    気にしているのか気にしていないのかがよく分からない所が
    また読んでてブレちゃうんだろうなあ。
    受容と拒否のタイミングが、自分の感覚と合わないままに展開されるので、
    置いてきぼりを食ってしまう。
    たぶん、ここが自分のテンポと合えば、
    この展開にわくわくして乗っていけるのだと思う。
    日本だけでなく、子供って窮屈な場所で
    けん制しあってるんだなあなんてことを考えてしまった。
    秘密の場所のシーンは、色合いとかスケール感とか静けさとか
    思い浮かぶ映像が美しくてよかったな。

  • 強引に スターガール→主人公のアニマ アーチー→私の老賢人 と設定して読めなくもない。青春コメディーと思いきや「いじめ」の実情にも深く言及しており読んでいてつらいところも。でもやっぱり最初から最後までこの本は優しい雰囲気に包まれている。

  • 個性を出して生きるのは楽しいだろうけど、苦しくもあると思う。

  • もう一回読み直したいから拓也さんに借りよう。

  • 主人公レオとスターガールの間に存在差がもどかしくもありました。ですが、そんな2人の掛け合いも素直で素敵です。

  • 10年以上前に読んだ本だけどまだ覚えてる。
    主人公の女の子が個性的でうらやましかった。

  • 学生時代を彷彿とさせてくれる物語

    主人公のように自分らしく生きれたら良かったなーと思った作品

  • 切ない。大切なものはそれが手にあるうちは気づかないが、無くなったときに初めてわかる。

  • 荒川アンダーザブリッジのニノさんの学園ものみたいな。

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