黄河の水―中国小史 (角川文庫ソフィア)

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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043070015

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの通り、「漢民族」はもともと黄河流域のほんの一部分で生活を営んでいた人々。彼らは独自の表意文字―「漢字」―を用い、自分たちの世界へ吸収させることで、周辺異民族を文字通り「漢化」させていきました。そんな「漢民族」・「中国」の歴史を平易に著しているのが本書です。高校の世界史程度の知識があれば楽しく読むことができるのではないでしょうか。(2006年4月12日読了)

  • (2017.05.30読了)(2013.01.22購入)(1988.04.30・改版26版)
    陳舜臣著『中国の歴史』全十五巻を読んでいるところです。第十二巻まで読み終わりました。陳さんの本を読み進めるまえに予習代わりにこの本を読もうと企てたのですが、この本を割り込ませるタイミングがなかなか見つけられず、終了間際になってしまったので、復習になってしまいました。この本は、200頁ほどで、中国の4千年の歴史をたどっています。ポイントだけ述べられていますので中国の歴史をたどるのに手ごろな本だと思います。
    ただし、最後の「中華民国以後」の章に関しては、他の章に比べて詳細に述べられていますので、かえってわかりにくくなっています。陳さんの本の方で、復習したいと思います。
    この本の初版は、1925年。文庫版の初版は、1951年。
    結構古いのですが、まだ十分読めますね。

    【目次】
    この書を手にされる方々へ  1951年
    黄土を舞台に 中国史のあけぼの
    天命の動き 夏・殷時代
    聖人と大盗 周時代
    万里の長城 秦時代
    砂漠の征服 漢時代
    ローマへの道 後漢時代
    北方の嵐 三国・晋・南北朝時代
    太陽の輝き 隋・唐時代
    論語の活用 五代・宋時代
    蒙古風 元時代
    新世界からの光 明時代
    眠れる獅子 清時代
    国旗のさしかえ 中華民国以後
    結び
    索引

    ●張騫(53頁)
    皆さんの大好きな葡萄のごときも、こうした張騫の旅行のおみやげともいえるのです。葡萄酒もまたまもなく漢人の口に入りました。クローバー(苜蓿)のごとき、胡瓜・胡桃・胡麻みんな西域からのおみやげです。なお汗血馬という名馬が三千頭も、その高い嘶きを続けて西方から来て、武帝の厩につながれる、魔術使いもはるばるやってきて長安で都の人々を喜ばしました。
    ●印刷(118頁)
    宋では経書・歴史・詩文・叢書など、すべての種類の書物が印刷されましたが、なかには大蔵経といって仏教の経文全部まとめた大叢書の出版もありました。学問をするにも、書物をいちいち手で写していた、それまでのことに比べたら、その便利なことは言葉に例えることもできません。
    ●アヘン貿易(154頁)
    イギリス人は十七世紀ごろから中国のお茶を非常に好むようになり、十八世紀には相当な量を輸入しましたが、十九世紀になると、一層ひどくなりました。ところが清国の方はあまりイギリスから買う必要のものが多くないので、片貿易と申しまして、イギリスは支払いが多くなるばかりです。それで何とかして、この損失の埋め合わせをしようと考えた末、この阿片を売り込むこととしたのです。

    ☆関連図書(既読)
    「中国の歴史 一」陳舜臣著、平凡社、1986.04.25
    「中国の歴史 二」陳舜臣著、平凡社、1986.04.25
    「中国の歴史(5) 動乱の群像」陳舜臣著、平凡社、1981.07.15
    「中国の歴史(6) 世界帝国へ」陳舜臣著、平凡社、1981.09.25
    「中国の歴史(7) 隋唐の興亡」陳舜臣著、平凡社、1981.12.15
    「中国の歴史(8) 宋とその周辺」陳舜臣著、平凡社、1982.02.25
    「中国の歴史(9) 草原からの疾風」陳舜臣著、平凡社、1982.04.23
    「中国の歴史(10) 復興と明暗」陳舜臣著、平凡社、1982.07.10
    「中国の歴史(11) 明から清へ」陳舜臣著、平凡社、1982.09.10
    「中国の歴史(12) 清朝二百余年」陳舜臣著、平凡社、1982.12.15
    「中国の歴史(上)」貝塚茂樹著、岩波新書、1964.09.25
    「中国の歴史(中)」貝塚茂樹著、岩波新書、1969.04.20
    「中国の歴史(下)」貝塚茂樹著、岩波新書、1970.03.20
    「世界の歴史(1) 古代文明の発見」貝塚茂樹著、中公文庫、1974.11.10
    「世界の歴史(4) 唐とインド」塚本善隆著、中公文庫、1974.12.10
    「世界の歴史(6) 宋と元」宮崎市定著、中公文庫、1975.01.10
    「世界の歴史(9) 最後の東洋的社会」田村実造著、中公文庫、1975.03.10
    「中国古代文明の謎」工藤元男著、光文社文庫、1988.10.20
    「項羽と劉邦(上)」司馬遼太郎著、新潮文庫、1984.09.25
    「項羽と劉邦(中)」司馬遼太郎著、新潮文庫、1984.09.25
    「項羽と劉邦(下)」司馬遼太郎著、新潮文庫、1984.09.25
    「張騫とシルクロード」長澤和俊著、清水書院、1972.10.20
    「秦の始皇帝」陳舜臣著、文春文庫、2003.08.10
    「秘本 三国志 一」陳舜臣著、文春文庫、1982.07.25
    「秘本 三国志 二」陳舜臣著、文春文庫、1982.07.25
    「秘本 三国志 三」陳舜臣著、文春文庫、1982.08.25
    「秘本 三国志 四」陳舜臣著、文春文庫、1982.08.25
    「秘本 三国志 五」陳舜臣著、文春文庫、1982.09.25
    「秘本 三国志 六」陳舜臣著、文春文庫、1982.09.25
    「小説 マルコポー口」陳舜臣著、文春文庫、1983.04.25
    「西遊記 上」呉承恩著、岩波少年文庫、1955.02.20
    「西遊記 中」呉承恩著、岩波少年文庫、1955.04.20
    「西遊記 下」呉承恩著、岩波少年文庫、1955.06.25
    「天平の甍」井上靖著、新潮文庫、1964.03.20
    「帝王学―「貞観政要」の読み方」山本七平著、日本経済新聞社、1983.11.25
    「蒼き狼」井上靖著、新潮文庫、1954.06.
    「ジンギスカン」小林高四郎著、岩波新書、1960.02.17
    「マルコ・ポーロ」岩村忍著、岩波新書、1951.06.15
    「東方見聞録」マルコ・ポーロ述・青木富太郎訳、現代教養文庫、1969.04.30
    「蒙古襲来(上)」山田智彦著、角川文庫、1991.06.10
    「蒙古襲来(中)」山田智彦著、角川文庫、1991.07.10
    「蒙古襲来(下)」山田智彦著、角川文庫、1991.08.10
    「蒙古襲来(上)」網野善彦著、小学館ライブラリー、1992.06.20
    「蒙古襲来(下)」網野善彦著、小学館ライブラリー、1992.06.20
    「蒙古来たる(上)」海音寺潮五郎著、文春文庫、2000.09.01
    「蒙古来たる(下)」海音寺潮五郎著、文春文庫、2000.09.01
    「「蒙古襲来絵詞」を読む」大倉隆二著、海鳥社、2007.01.15
    「青嵐の譜」天野純希著、集英社、2009.08.10
    「中国現代史 改訂版」岩村三千夫・野原四郎著、岩波新書、1964.07.20
    「長征-毛沢東の歩いた道-」野町和嘉著、講談社文庫、1995.06.15
    (2017年5月31日・記)
    (amazonより)
    本書は古い伝説時代から最近の中華人民共和国の成立にいたるまでの中国の歴史の動きを、民族史的文化史的な観点に重きをおいて叙述した簡単な中国通史である。平易な表現に地図索引を付した懇切な書。

  • 中国通史入門編。
    40年以上前に書かれた本なので、近年の考古学的発見が反映されていないけど、概略を知るにはじゅうぶんかと。

  • 中国通史の決定版!戦前の子供向けの中国史入門書だけあって、非常に読みやすくてなおかつポイントも押さえてある。

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