福翁百話 現代語訳 (角川ソフィア文庫)

著者 : 福沢諭吉
制作 : 佐藤 きむ 
  • 角川学芸出版 (2010年9月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043073054

福翁百話 現代語訳 (角川ソフィア文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  「百話」は、宇宙論から始まり、家族論、教育論、政治論、宗教論と多岐にわたる。
     「子供にはまず健康な体をつくり、親の考え方を押し付けず、さわやかに子離れすべし」とか、「持ちつ持たれつが文明社会の姿」など、現代においてもそのまま通用する考え方が、身近な事例を交えてふんだんに盛り込まれている。
     正に古くて新しいということだが、諭吉の生きた時代が現代以上に激動の変化の時であったからであろう。
     諭吉の晩年の著作であるが、彼の豊富な経験や鋭い人間観察に基づく一話一話は、それぞれ説得力を持つ。
    本書でも生活に役立つ学問としての「実学」の重要性を説いているが、これは「学問のススメ」に通ずるものであろう。

  •  福沢諭吉晩年の著作で、それまで福沢が語って来たことを選抜して百話に纏めたもの。佐藤きむの現代語訳による。佐藤は弘前市生まれの弘前大学卒。母校の弘前大付属中で教鞭をとった後、弘前近辺の大学等で講師を勤めている。

     福沢諭吉といえば官を嫌い民間で社会貢献をした人という認識である。慶應義塾の創始者としても有名だ。この百話を読むと福沢が如何に将来の日本を見通していたか、先見の明があったかということを再認識させられる。百年以上前の著作でありながら、現在にもそのまま当てはめることが出来る事柄が、数多く語られている。

     例えば孔子とニュートンの比較が面白い。孔子は道徳一筋の聖人、ニュートンは物理一筋だ。もし孔子にニュートンの物理思想を付け加えたなら、知徳兼備の人物になっただろうという。二人とも一方だけで、両方兼ね備えなかったために完全な人物とはならなかったというのだ。これまで誰がこのような発想をしたことがあっただろうか。

     哲学的思想から自然科学まであらゆる分野に詳しい福沢の博学ぶりには驚く。明治維新以降の日本の近代化に大きな貢献をしたことは間違いないのだろう。ただ全体を通して感じられる説教くささが若干鼻についた。この「上から目線」は武家の出という出自に由来しているのかも。

  • 「学問のすすめ」ほどにはあまり知られてないが、諭吉の宇宙観から人生論、家庭論、女性観、教育論、と持論を展開し、百十余年後の現代にも通じる事柄が取り上げられており、興味深く読むことができた。もちろん、なかには現代では?と思う論点もいくつかある。日常の折々に興味ある単元を読み拾うのも・・・

  • it's amazing, prefer cosmic to time. i know this book, his modern essay can't get box-office.

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