新訳 茶の本 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)

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レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043093038

作品紹介・あらすじ

芸術の域にまで高められた「茶道」の精神を紹介しながら、伝統的な日本文化の独自性を詩情豊かに解き明かした名著。日本文化が大切に育んできた自然と人間の調和共生の関係は、環境破壊の進んだ今日、わたしたちに心の豊かさと新たな文明の指針を与えてくれる。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の美学を再認識しました。

    名著。

  • 「茶」を切り口に古代中国の道教思想から現代生活様式まで、作者の好きなように語った一冊。岡倉天心のやりたい放題ここに極まれり、で、意外と悪くない。

  • 忘れがちな日本の良さを再認識することができ、「茶の本」「東洋の理想」はとてもよかった。
    ただ、最後は必要だったのかな?天心にとって基子は何だったんだろう。

  • ”岡倉天心が英語で書いた本の和訳。新渡戸稲造の『武士道』で植えつけられたサムライの国 ニッポンのイメージ払拭も狙っていた?
    明治開国前後で西洋化していくことへ対抗して古来日本に注目した感覚が、いま21世紀に未来への指針を提示しているのだという。

    茶の歴史、茶室の作法、茶人 を説明しながら、禅の心、道教(老子)の教えがちりばめられている。

    7章の「利休の最後の茶」の話にはグッとくる。辞世の句「よくぞ来た 永遠の剣よ!」

    <キーフレーズ>
    ・利休は庭に降り立つと、一本の木をゆすり、庭一面に、秋の錦を切れ切れにしたような金と朱の葉を撒き散らした。 (p.86)
     ※利休と息子・少庵の露地掃きエピソード。求めたのは、美しく自然らしいこと
      そしてこの禅問答。利休の内なる激しさも感じた。

    ・作品の質よりも作者の名前の方が重要なのだ。すでにもう何世紀も前にある中国の批評家がこう言っているほどだ。「人々は耳でもって絵を評価する」。このように本来の芸術鑑賞のありかたが損なわれてしまったことが、今日、どこを向いても、えせ古典主義的駄作につきあたるようになってしまった原因といえる。(p.111)
     ※うむ、手厳しい。しかし、スカッと小気味よい論評

    <きっかけ>
     2017年3月 人間塾 課題図書”

  • 2019/2/19 読了

  • 茶道の本ではありません。
    茶道にほとんど触れずに茶道の考えを解説しています。
    そのことで日本の文化を浮きだたせています。

    1.この本を一言で表すと?
    ・「茶」を通した日本文化の精神の解説

    2.よかった点を3〜5つ
    ・茶の哲学は・・・倫理や宗教と結びついている(p17)
    →茶は単純に語れるものではなく、様々な背景が結びついたもの。
    ・生きる術を授ける宗教(p50)
    →過程が重要ということ。茶を飲むことよりそこに至る過程が重要。人生も死という結果よりそこに至る過程が重要ということ。
    ・美しく自然らしい清潔さ(p85)
    →常にまわりの環境を見て自然らしさを考えなければいけないということ。
    ・完全そのものより完全を追及する過程を重視(p92)
    →結果そのものより過程が重視。普段の自分自身の生活でも取り入れたい考え。

    2.参考にならなかった所(つっこみ所)
    ・「道教」が頻繁にでてくるが、それほど「道教」は普及していたのか?
    ・儒教を批判的にとらえているが、なぜ?
    ・煎茶が一般的になり、抹茶が特別なものになった現代は「茶道」の精神がかけ離れたものになった?
    ・天心の恋愛遍歴は茶の精神に反しないのか?

    3.実践してみようとおもうこと
    ・花を愛でる
    ・美しく自然らしい清潔さ
    ・質素でありながら洗練された部屋

    4.みんなで議論したいこと
    ・現代の日本に「茶道」の精神はのこっているのか

    5.全体の感想
    ・これまであまり理解していなかった「茶道」の精神を理解するのに役に立ちました。
    ・「エピソードと証言でたどる天心の生涯」は天心がどんな人だったのかよくわかりました。自由奔放な恋愛をしているのが意外でした。

  • グローバルな視点があることの深みを感じる。

  • 和訳文が現代的な日本語で読みやすく、また本文と同じくらいのページ数を割いて詳細な解説がなされている。訳・解説の大久保喬樹さんは同じ角川ソフィア文庫の「武士道」の和訳もされており、そちらが分かりやすかったので、数ある茶の本の中から本書を買うに至った。茶の本の訳は青空文庫でも読むことが出来る。それでも、680円を払って本書を買う意味は十分にあった。

  • 茶をすすりながら読みたくなる本。

  • りおのまいりすとにいれておいた

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著者プロフィール

1862-1913。横浜生まれ。本名岡倉覚三。東京大学文学部卒。フェノロサに師事。東京美術学校校長を経て、横山大観らと日本美術院を創立。ボストン美術館東洋部長として国際的に名を知られた。生前刊行した単行本として、本著の前に『東洋の理想』、後に『茶の本』の英文三部作がある。

「2014年 『英文収録 日本の覚醒』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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