運と気まぐれに支配される人たち―ラ・ロシュフコー箴言集 (角川文庫)

  • 角川書店
3.59
  • (8)
  • (8)
  • (15)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 101
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043160013

作品紹介・あらすじ

驚くばかりの心理分析と鋭い人間観察が、人間のあらゆる心の動き、あらゆる行為-愛・友情・勇気-の奥底にひそむ真理-自己愛-をひとつ残さず的確に暴き出す。フローベール、ニーチェ、ショーペンハウエル、トルストイ、芥川龍之介らの「枕頭の書」としても知られる。究極のアフォリズム集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ニーチェ、ショーペンハウエル、トルストイ。国内では芥川龍之介が「枕頭の書」としていたらしい本書。
    鋭い考察で、抉られるような箴言の数々。
    ・沈黙とは、自信なき者の最も安全な手段なのである。
    ・人は、ふつう、誉めてほしいから、誉めるのだ。
    ・似非紳士とは、自分の欠点を他人にも自分にも隠す人である。まことの紳士とは、自分の欠点を知り尽くして、それを告白する人である。
    ・人間の価値にも、果物と同様、季節がある。
    ・嫉妬の中には、愛よりも、自己愛の方が多い。
    ・信頼は、才知よりも、会話を豊かにする。
    ・葬式が派手なのは、死者の名誉より、生きている人の虚栄と関係が深い。
    ・人は、他人の心を見抜くのは好きだが、自分の心を見抜かれるのは好きではない。

    等々・・・

  •  エロゲ「それは舞い散る桜のように」のキャラクター、八重樫つばさちゃんが中学時代に読んでしまった箴言集。どんな紹介だよ。運とか恋とか愛とか常識とか気分の変化とか、そういう偶然的・蓋然的・恣意的なものを、必然性があったのだと信じる大衆に「いや、お前らが言うよりも世の中は運のみやで」とロシェフコーが言った本。

  • 「図解 仕事力が身につく必読の「古典」50冊」より。

  •  著者のラ・ロシュフコーは17世紀のフランスの貴族です。大貴族の家に生まれながら激動の人生を歩み、強い人間不信にも陥りました。そういった背景が、彼一流の厳しく辛辣な人間認識を醸成しました。
     解説によると、ラ・ロシュフコーが残した文芸作品は、この1冊だけだったと言います。その1冊が、人間観察の鋭さ・深さが故にニーチェ・ショーペンハウエル・トルストイ等々、多くの国々の錚々たる作家・哲学者たちにとっての「枕頭の書」となったのです。

  • 【含蓄】自己の腕前を人に示さないことこそが真の腕前である。含蓄ある多くの言葉たち。

  • 本棚からはらはらと、落ちる。懐かしさに手を取る。ページの折れがいくつも。そこにいたわたしはまだ10代の生意気なガキだった。

  • 岩波の訳の方がいい。

  • そこそこ面白かった。

  • 鷲田清一などによく見かける「他者の視線によって形成される自己」の言説をシニカルに言えばこうなるのだろう。
    何度も読み返してきたが、他者に影響されているときほど鋭く突き刺さるように思える。

    原文とのニュアンスの離れ具合は分からないが、他の訳よりも断定的で心地よい。

  • 箴言集:戒めとなる短い句集。

    まあ、確かに、「そうかもね」とは思うけれど、なんていうか、読んでいて、作為的に卑下しているような文面自体に、戒め的な品格、オーラみたいなのが全くなかったので、途中で読むのが面倒になってやめちゃった。

    「あー、わかるわかる、そーいうのあるよねー」
    という複数で同調する空気を味わいたい人にはおすすめかも。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世(Francois VI, duc de La Rochefoucauld)
1613-1680。紀元一千年頃までさかのぼる名門のフランス貴族であったが、政争に敗れ隠居生活に入り、パリのサロンでジャンセニストたちと交流。その活動のなかで「箴言」を書きあらわし、モラリスト文学者として名を残す。

「2019年 『箴言集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ラ・ロシュフコーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マルクスアウレー...
三島由紀夫
フランツ・カフカ
オルテガ・イ ガ...
有効な右矢印 無効な右矢印

運と気まぐれに支配される人たち―ラ・ロシュフコー箴言集 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×