モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫)

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本棚登録 : 780
レビュー : 91
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043170029

作品紹介・あらすじ

二十三歳の医学生エルネストは、親友アルベルトと共に中古のバイクに乗って南米大陸縦断の旅に出る。金も泊まるあてもなく、喘ぐバイクでアンデスを超え、船倉に隠れて密航し、いかだでアマゾン川を下る。様々な出会いと別れ、そして初めて目にする過酷な現実。この旅の記憶が、エルネストの運命を変えた-。青年ゲバラが綴った真実の記録。

感想・レビュー・書評

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  • 若き医学生の頃のゲバラの南ア大陸横断放浪日記。友人と二人、ボロバイクにまたがって出かけた自分探し。どこにでもいる普通の学生だった彼を革命家に変える芽を吹かせた旅だった。南アの過酷な現実にあっても、無銭の彼らに暖かく接した人々が、ゲバラの心の中にいろいろな思いを抱かせたのだと思う。ゲバラと友人のアルベルトの無鉄砲さが可笑しくなんとも魅力的。日本の若い人に読んで欲しい。不況だ就職難だと真面目もいいけど、時には旅に出ようよ!続編の2度目の旅行記から続いてゲバラの足跡を追っていきたい。本書原作の映画も良かった。

  • 随分前に映画を観ていたので、本も読みたくなって手に取った。
    ゲバラの青年時代の親友との旅の様子が日記を通して想像できてよかった。
    ロードムービーがもともと好きだし、何より実際の記録なのが新鮮。
    後に革命家になるだろうことはまだわからない医学生としてのゲバラは若いのに考えとか頼もしいと思ったり無邪気そうな姿も窺えた。

  • 医学生のエルネストと生化学者のアルベルトはハンセン病の研究仲間だった。1951年、わずかな荷物と中古のバイクで二人は南米横断の旅へ。艱難辛苦の道中でたどり着いたハンセン病療養所で、過酷な状況におかれた患者たちと心を分かち合う…。「いつか何かのきっかけで僕らがハンセン病に取り組むようなことになるとしたら、その何かとは、どこへいっても患者が示すあのやさしさであるに違いない」。後にキューバ革命の中心的存在となるチェ・ゲバラが青年時代に綴ったみずみずしい記録。

  • 読みにくい。読みにくいが、これは訳のせいかもしれないし、そうではなく日記が原書となっているからかもしれない。
    しかし読み進んでいくとそれはもはやどうでもよくなる。抑圧された人々を見、ゲバラは自身の中に信念を打ち立てていった。附記では珍しく内面を曝露していて、その激しさに思わず身震いをした。詳しくは書いていないが、先進的な思想を持つ、道中を共にしたアルベルトの影響もまた受けたのだろう。

  •  同名の映画の原作でもあり、映画からこの作品を知った人も少なくないかもしれません。著者はキューバ革命におけるゲリラ指導者としてあまりにも有名なチェ・ゲバラ。題名の通り、医大生だった若きエルネストが友人アルベルトとともに愛車「ポデローサ2号」にまたがって、ラテンアメリカを旅したときの記録です。

     1952年1月にアルゼンチンのブエノス・アイレスを出発した二人は、およそ7カ月間をかけて南米大陸の西海岸沿いをベネズエラのカラカスまで北上します。お金もなく、バイクはポンコツ。しばしば持病の喘息にも苦しめられながらの長旅。これはフィクションではなく「ダイアリー」。淡々と書き連ねてはありますが、1950年代のラテンアメリカの空気感と、そこを走破する迫力がひしひしと伝わってきます。

     ゲバラ自身が序文に記しているように、この「果てしなく広いアメリカ(南米大陸)」をさまよう旅は、想像以上に彼自身を変えてしまいました。旅をするということが、人にとってどれだけ大きな糧になり得るのか、改めて考えさせられもする一冊です。

  • 読み返すの何度目だかわからない。

  • 再読。
    今までに何度も読んでいます。

    医学生時代のゲバラが貧乏旅行した時のもの。この旅によって思考が大きく変化したのが伺えます。
    旅を通して見た風景や人々、貧困、医療、国によっての違いが綴られている。
    マテ茶がよく登場するし、何度も喘息の発作があり、凍えそうになったり、蚊との闘いも。

    チリとペルーの部分は長く書かれているので実際に行って空気を吸ってみたいなぁと読むたびに思います。

    最後の巻末の演説は力強いメッセージで良いです。

  • チェ・ゲバラが青年期に南米大陸を縦断した旅行記。のちに革命家となる男の原体験を辿る書であるが、兎にも角にも翻訳が読みづらすぎるの一言に尽きる。

    巻末に追加されている革命家になってからのゲバラの演説は興味深い。(こちらはスラスラ読める日本語になっている。) この人は本当に社会主義を実現できると考えていたのだろうな。誰もがゲバラと同じくらい強い意志を持った人間であれば、もしかしたらそれは実現できたのかも。ただ、現実は当然そういう人ばかりではない。

  • ていうか、バイクは半分も行かないうちに壊れるんだ(あとはヒッチハイク)

    若きチェ・ゲバラの自分探し南米貧乏旅行紀である。革命家の気配もない一医学生たるゲバラが友人アルベルトとともに(最初は)バイクにまたがりアルゼンチン〜チリー〜ペルーと広大な南アメリカを旅する。

    見聞を広めるには自分でその地に行くしかない時代、自らバイク(とトラック)に跨って各地を訪れることで、ゲバラは南アメリカの広大さと多様さ(文化的にも経済的にも)を体感することになる。

    この旅の経験がゲバラの革命運動にどのように影響したかはさておき、(前半だけでも使っていた)バイクは、旅を体感するにはこれ以上ない乗り物である。
    投資家のジム・ロジャース氏が発展途上国の経済を知ろうとバイクで世界一周をしたのもうなづける。

    革命に憧れる人も、貧乏旅行に憧れる人も、ぜひ読んで欲しい一冊。

  • 文学

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著者プロフィール

1928アルゼンチンに生まれる
1956旅先のメキシコで、亡命中のフィデル・カストロと出会う
誘われて、キューバ解放の武力闘争に参加
1959キューバ革命勝利。キューバの市民権を授与される国立銀行総裁な
ど、経済関係の重要閣僚に就任
他方、経済使節団団長として各国歴訪
また、ゲリラ戦争論を含めた解放闘争論、社会主義経済建設論、
「新しい人間」論など広い分野で積極的に発言を行なう
1965友邦=ソ連を批判して後、キューバを出国
1966コンゴでの国際主義的活動に従事
1967ボリビアでのゲリラ闘争中に捕われて、銃殺される

「2010年 『マルクス=エンゲルス素描』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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