失われた九州王朝 (角川文庫)

  • KADOKAWA (1979年4月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784043252022

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  • <倭の五王の謎>
    倭の五王の謎をこれだけ明快に解いた書を知らない。
    中国の史書に明確に「讃•珍•済•興•武」と記された名前に相当する大王の比定を巡って、多くの議論がなされている。
    確か、高校時代の日本史の教科書には、「讃=仁徳天皇」「武=雄略天皇」と記されていたと記憶する。

    しかし、何故、中国の正史に記載されている重要な外交事件を、日本の正史では全く触れていないのか?
    そして、何故、一文字の大王の名前には、それと比定される天皇名の手掛かりすらないのか?
    更に、中国正史に記された倭の五王の親族関係に相当する天皇が存在しないのは何故か?

    かつて高校の教科書に記載されたのは、中国の史書の「時代」から、その「時代」に相当する天皇を紐付けしたに過ぎない。
    状況証拠から、犯人を割り出したようなものだ。
    それでは、謎は謎のまま残される。

    その錯綜する謎を、一閃快刀乱麻を断つ如く切り捨てたのが本書だ。
    答えは、中国と外交を繰り広げだのは、大和朝廷の天皇たちではない、というものだ。
    倭の五王は、九州王朝の王たちだった、というのだ。
    これは、古田武彦の、古代王国多元説に基づく。
    大和朝廷が全国支配を達成するまでの間、各地に強力な王権が存在した、というのだ。
    その一つが九州王朝であり、もう一つが出雲王朝だ。
    そうした地方王権を滅ぼし、その神話も簒奪して、統一王権を樹立したのが、大和王朝だったというのだ。

    古田武彦は、偽書事件で信用を失ってしまった。
    しかし、それを以て、業績を全て否定してしまうのは勿体無い。

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著者プロフィール

1926年、福島県生まれ。旧制広島高校を経て、東北大学法文学部日本思想史科において村岡典嗣に学ぶ。長野県立松本深志高校教諭、神戸森高校講師、神戸市立湊川高校、京都市立落陽高校教諭を経て、1980年、龍谷大学講師、1984‐96年、昭和薬科大学教授。
〈著作〉 『「邪馬台国」はなかった――解読された倭人伝の謎』(朝日新聞、1971年、朝日文庫、1992年)、『失われた九州王朝――天皇家以前の古代史』(朝日新聞、1973年、朝日文庫、1993年)、『盗まれた神話――記・紀の秘密』(朝日新聞、1975年、朝日文庫、1993年)、『古田武彦著作集 親鸞・思想史研究編』全3巻(明石書店、2002年)、『古田武彦・古代史コレクション』(ミネルヴァ書房、2010年~)、『卑弥呼〈ひみか〉――鬼道に事え、見る有る者少なし』(ミネルヴァ書房、2011年)

「2012年 『わたしひとりの親鸞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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