裸のサル: 動物学的人間像 (角川文庫 モ 3-1)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043259014

感想・レビュー・書評

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  • これもロングセラー。人間を地球上唯一最高の動物としてではなく、動物、猿のいち種類として並列で比較した時の分析。人間は霊長類の中でただ一種類の体毛がない猿に過ぎないという事実。ここを出発点に、「生殖」「食事」「狩り(=労働)」「戦い」や「他の動物との交流」を捉え直し評価している。こうしてみると、ほとんど猿(動物)と同様かそれ以下のことも多いし、自覚はないがいまだに本能に支配されていることが多いことにも気付かされる。一方、動物と異なるのは、打算的な判断をすること。人間以外の動物に「まあいいか」「なんとかなる」という判断、行動はない。結びの言葉に、「このまま人間が増え続ければ他の動物が生きられなくなることは目に見えている。」という警句があるが、この本が書かれた1950年代後半から、状況は全く改善されていないことを考えると、この先の見通しは明るくないなあ。

  • 一生に一度は読むべき超名書。
    人間も動物だ。

    でもこんな名著なのに、この表紙の絵はどうかと思う。私が読んだやつは、ただの赤い表紙のハードだった。たしか。

  • ほんとに?と思う説も多かったけど、私たちの習性には生物学的な遺伝がたくさん残ってるんだなぁと、新たな気づきになった。

  • 科学道100冊 2022 科学道クラッシックス
    【所在】3F開架 
    【請求記号】469||MO
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/91001812

  • #科学道100冊/科学道クラシックス

    金沢大学附属図書館所在情報
    ▼▼▼▼▼
    https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN02374244?caller=xc-search

  • 面白かった。
    文庫本の表紙はおチャラだったが内容は実に学術的であり読み応えがある。

  • 矢倉紀子先生 おすすめ
    87【教養】県内図書館所蔵あり

  • 訳:日高敏隆、原書名:THE NAKED APE(Morris,Desmond)

  • どうして人間は「毛のないサル」になったのか?意外と性的な意味合いが大きいらしい。進化の過程で毛を放棄したくせに、頭の毛は後生大事に美容院でセットしたり育毛剤でそだててみたり、変な生き物、人間。

  • 人間とは、体毛のないツルツルの肌を持ったサルである。
    服の発明によって体毛が減少したって、どの本で読んだんだっけ?

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著者プロフィール

イギリスの著名な動物行動学者。1928年ウィルトシャー生まれ。バーミンガム大学、オックスフォード大学大学院で動物行動学を学ぶ。56年ロンドン動物園のテレビ・映画制作部門長に就任。59年よりロンドン動物園の哺乳類学研究部長を8年間務める。そのかたわら、テレビ番組や映画で動物のドキュメンタリーを制作。67年刊の著書『裸のサル』(角川文庫)で一躍有名となり、その後も数々のベストセラーを生み出している。美術への造詣が深く、シュルレアリスムの画家としても知られる 。

「2019年 『フクロウ[新装版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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