源氏物語のもののあはれ (角川ソフィア文庫 276)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043260034

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  • 「モノ」という古語は世間や儀式のきまり、動かし難い事実や成り行きを指す。
    転じて、本書は「もののあはれ」は単なる情趣ではなく、逃れ得ぬ社会・運命・過去に対する嘆き、それを諦観をもって眺めていることと解説する。

    物語に惹かれる自分の思いと、「しみじみとした趣き」「何となく哀れに思う」といった現代語訳の間にある違和感の正体が分かった気がした。

    国語学の大家である作者によれば、源氏物語は言葉の意味がよく分かるようになるほど面白くなるという。

  • 内容紹介:源氏通を誇るあなたも知らなかった『源氏物語』の真の姿を発見する言葉の本。『源氏物語』に用いられた「もの」とその複合語を、その場面と状況を徹底解明することで、紫式部が込めた真の意味を探り当てる。そこからは今まで気づかなかった作者の秘められた姿と、物語の真の姿が見えてくる。(出版社・著者より)

    資料番号:011316783
    請求記号:913.3/ ム
    資料区分:文庫・新書

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著者プロフィール

1919-2008年。東京生まれ。国語学者。著書に『日本語の起源 新版』『日本語練習帳』『日本語と私』『日本語の年輪』『係り結びの研究』『日本語の形成』他。編著に『岩波古語辞典』『古典基礎語辞典』他。

「2015年 『日本語と私』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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