- 角川学芸出版 (2010年4月24日発売)
本棚登録 : 188人
感想 : 18件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784043268023
作品紹介・あらすじ
新元号「令和」決定!
『万葉集』1200年目のベストセラーに。
『万葉集』研究の第一人者であり、新元号の見識も高い中西進による著作。
天皇や貴族を取り巻く政治的な事件を追い、渦中に生きた人々を見いだし歌を味わう。防人の歌、東歌といった庶民の歌にも深く心を寄せる。歌集を読むだけではわからない、万葉の世界が開ける入門書。
みんなの感想まとめ
万葉集の歌が生まれた背景や歌人の人物像を深く掘り下げ、古代の歴史を通じてその魅力を伝える作品です。著者は、万葉集の時代背景や歌の由来を解説し、政治的事件や人々の感情に寄り添いながら、歌が持つ意味を豊か...
感想・レビュー・書評
-
本のタイトル通り、万葉集の時代背景や歌人の人物像と歌とを、事実と考察と筆者自身の豊かな想像力で解説している。万葉集の入門口。堅すぎず、しかしけして飛躍しすぎないバランスだと思います。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
解説書とエッセイの中間という感じで、万葉集、もしくは古代史をある程度知っている人向けです。
私は古代史の知識がほとんどないので、初めて聞く人物名が多く(しかも名前が似ている人が多い)、読み進めるのに少々苦労しました。
ですが無駄のない美文で綴られる古代史には読み物としての満足感がありましたし、有名な歌でも中西さんの解説が入ると見え方が随分変わったりして、とても楽しい読書体験でした。
万葉集の読解を深めたい人にはぜひおすすめします。 -
万葉集の歌がどのように生まれたのか、古代の歴史をひもとくことでその背景と由来を語る。天智帝から持統帝の時代に起きた有間皇子や大津皇子の悲劇、大伯皇女の悲しみ、高市皇子と十市皇女の悲恋、穂積皇子と但馬皇女の激しい恋など、愛と哀しみが自分の心をみつめることにつながり、数々の歌が生まれた。柿本人麻呂は、律令国家へと歩みゆく日本の青春を天皇賛歌に託して歌った。しかし、出来上がった藤原京や平城京は理想とは遠く、やはり権謀術数と人間の醜さが渦巻いていた。そして、大伴旅人や家持は歌に救いを求めた。その救いは、苦しい生活を強いられた民衆にこそ必要だった。だからこそ、無名の人々の歌には家族や男女の愛があふれている。
-
高岡市立図書館
著作集31
910.2/181/31 -
万葉集の解説書としても、歴史の解説書としても、少し物足りない印象。
ただ、万葉集、とりわけ悲恋の歌を通して著者が皇子や皇女を見た章を興味深く読みました。
また、教科書からはこぼれ落ちる苦しい庶民の生活への言及も興味深かったです。 -
元号の決定に重要な役割だったとされる筆者。万葉集研究の大家による古代史。
万葉集の歌そのものより背景となる歴史を語る1冊。歌はそれほど多くは出てこなく、また歌の解説は少ないので、単に歌の鑑賞のためなら他の本を当たった方が良い。
ある程度、万葉集を読み込んだ人向けの内容のように思う。 -
古代史を紐解きつつ、そこから万葉の世界を分かりやすく描いてくれる興味深い内容。
-
令和の発表と共に、早速図書館へ。この桜の表紙の文庫本は所蔵が無く、中西進著作集31巻を貸し出してもらった。
「万葉の心」「古代史で楽しむ万葉集」「増補 万葉の花」の3作品を読めることに。…なかなか分厚い。いざ、万葉の世界へ。
読了。
万葉集と聞くと、たおやかで雅な印象を受けてきたが、日本の黎明期、策略と血塗られた戦いの時代だったのだということを思い知らされた。
日本語が美しいと思いながら読み進んでいった。額田王に対する著者の推測、私も同感だった。万葉集の力強さを感じた。 -
万葉集の歌の解説もあるが、古代の歴史、壬申の乱などよく知ったエピソードを交えて説明してあるのでわかりやすく楽しめた。
-
万葉学者中西進先生による『万葉集』のガイドブック。
著者プロフィール
中西進の作品
