古代史で楽しむ万葉集 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • 角川学芸出版
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043268023

作品紹介・あらすじ

聖徳太子、額田王、天武天皇、柿本人麻呂をはじめ、古代史に名をとどめる人びとは、その喜怒哀楽の情感を万葉集に遣した。-つぎつぎに起こる天皇や貴族を取り巻く政治的な事件を追い、渦中に生きた人びとの姿を歌集の中に見いだし歌を味わう。いっぽうで防人の歌、東歌といった万葉集の特徴ともいえる庶民の歌に深く心を寄せていく。歌集を読むだけではわからない万葉の世界がひらける入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 本のタイトル通り、万葉集の時代背景や歌人の人物像と歌とを、事実と考察と筆者自身の豊かな想像力で解説している。万葉集の入門口。堅すぎず、しかしけして飛躍しすぎないバランスだと思います。

  • 万葉集の歌の解説もあるが、古代の歴史、壬申の乱などよく知ったエピソードを交えて説明してあるのでわかりやすく楽しめた。

  • 最近、古典に興味持ち、文庫本を読み漁っているのですが、角川ソフィア、読みやすいです!
    それに加えて、本書は、万葉集の代表的な詩歌と、それが詠まれた背景は書かれており楽しく読めます。

    「中大兄が万葉に残す歌は少なくてその心情をさほど伝えてはいないけれども、九州の地に死した母帝の亡骸をいだいて大和に帰るとき、

    君が目の 恋しからに 泊てて居て かくや恋ひむも 君が目を欲り

    と母をしたっている。(中略)
    大化以後はまことに古代史における一大転換の時であった。それなりに新時代の誕生は輝かしくはあったけれども、一面それは血と非情を代価として得た輝きであった。その非情の歴史の中に非情たり得ないのが人間だからである。この人間にささえられて、万葉集は芽ばえた。」(p.49)

    この解説を読んで、以前ニュースで、3.11の震災について、被災地の方々が川柳を読む会を開いていたことを思い出しました。
    そのニュースでは、震災の辛い経験を川柳に載せることで、辛さが昇華されるのだと、心理学者が解説をいれていました。

    辛い時、美しい詩歌に載せてうたうことができる文化を持つ日本人。
    それを理解できり日本人で良かったな、と思いました。

  • 万葉学者中西進先生による『万葉集』のガイドブック。

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プロフィール

中西進(京都市立芸術大学名誉教授)

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