パラサイト・イヴ (角川ホラー文庫 47-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043405015

感想・レビュー・書評

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  • 2000/12/1
    何年か前に映画化したもの。生物の細胞の中にあるミトコンドリアが進化し、反乱を起こすというものだ。もともとこれは、まだ生物が単細胞だった頃、侵入し共生を選んだパラサイトだった。何年も従順な奴隷を装ってきた。
    ミトコンドリアが聖美という女性の体を媒体にさらなる進化をとげるため、画策してゆく。それがEve1と名付けられた細胞群だ。そもそもミトコンドリアは、必ず女性(母親)のものが遺伝すると言われてきた。だからミトコンドリアば”彼女”として書かれている。最務的には、聖美の腎臓を移殖した
    まりこの体を使って子供イブが生まれてしまうが、ミトコンドリアどうしの対決で幕
    はおろされた。1日に200P読むほどおもしろかった。

  • この本が発売されて話題になった時の事を思い出しながら読んだ。映画やゲーム化もされてたなぁ。

    序盤の移植手術の描写は筋肉の名前や色まで描写されて興味深く読んだ。その後も実験の様子なども詳細で面白い。
    ともかくレシピエントの麻理子の境遇が可哀想でならなかった。
    麻理子の父親は、妻が亡くなった後も仕事一筋で飲み会にも参加している。一戸建てで中学生の女の子1人で家事を行えるとは思えない。病気になっちゃってるし。酷いことをしている。
    麻理子をからかった学校の男子は許されないな。父親の腎臓移植も透析も大変なことなのに。

    ミトコンドリアが進化して姿を現す後半はスリリングで一気に読めた。人体発火をミトコンドリアが起こせるのはわかったけど、手術室で麻理子の周りの父親や医者たちを空中に投げ飛ばした技はどうやったのか不思議だった。

  • 結構分厚い本。ホラーだけど死を連想させるものではない。でも実際ありそうな話であり、そういう意味で怖い。同名のゲームに当時相当はまった。

  • でも後半は、なんだかくちゃくちゃして読みにくかったかも。

  • 人外に愛される主人公。色男はつらいね。

  • ゲームでしか知らなかった「パラサイト・イヴ」の原作が本だという事を聞いて、取り寄せて読んでみた。専門用語が要所要所出てくるものの、高校でならった単語だけでも完全とは言わなくてもそれなりに(大体何を指しているのかは)理解は出来る。少女が卵をうえつけられたシーンがえぐすぎて鳥肌が立った。エイリアンや幽霊とは違う、元から私たちの中に存在する「細胞」の反乱。科学的根拠がどうのこうのと言っている人がいるけれど、これは「ホラー」だもの。文句なしにおもしろい。

  • 俺の人生が変わるかもしれなかった本。
    ホラー小説というカテゴリーですが、そんなに怖くない。

  • バイオホラーの大本です

  • やー真ん中くらいから(浅倉さんの演説からか?)一気に下り坂で…キリの良いところなんか無いまんまの読了でしたよ!
    前半は知識知識で頭麻痺しちゃいましたが(脳ちっさ)面白かった!なんつーか、『粗削りで勢い!』とゆー弾けるパッションが感じられましたね←何語?

    あーでも『利明もろ受けだよ!』とモニモニしてたら本当に受けちゃった…。ガビーヌ!でも最期は悲しかったなあ…。

    マンホールから粘液みたいのが出てくる図はトラウマなんで失禁するかと思いましたよ。そんな映画あったよね…?

  • スクウェアのゲームから(決して映画からじゃないw)原作が知りたいと思って買った本。読むと化学系の学校出た俺から見て懐かしい単語や風景が思い浮かばれて別の意味で楽しめた本。内容もかなり面白い。結構最後が哀しかったけどね。ただゲームの方はかなり飛躍しすぎだな。

著者プロフィール

1968年、静岡県生まれ。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)在学中の95年『パラサイト・イヴ』で日本ホラー小説大賞を受賞し、作家デビュー。
小説の著作に、第19回日本SF大賞受賞作『BRAIN VALLEY』、『八月の博物館』『デカルトの密室』などがある。
他の著書に『大空の夢と大地の旅』、『パンデミックとたたかう』(押谷仁との共著)、『インフルエンザ21世紀』(鈴木康夫監修)など多数ある。

「2010年 『未来への周遊券』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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