- Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043405039
作品紹介・あらすじ
「神よ、なぜ宇宙は生まれたのか?我々人類はどこへ行くのか?」ブレインテックの真の目的を探る孝岡の前に現れる驚くべき事実の数々。UFO、人工生命、死後の世界、シャーマニズム、動物の心、臨死体験、そして人類最大の謎「神」の正体。恐るべき野望を秘めながら進行する計画が完遂するとき、未だ誰も見たことのない究極のヴィジョンが起ちあがる-。科学と文学の境界を超え、エンターテインメントの新領域を鮮烈に創出したベストセラー超大作!第19回日本SF大賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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「神は沈黙せず」で思い出して再読。こちら側と向こう側のはざまで展開するストーリーがやっぱり好きなんだな。SFとしての突き抜けた感は「神は〜」のほうがあったかも。 20090301
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臨死体験もアブダクション(宇宙人に誘拐された人たち)も脳の疾患である。同様に神を見た、声を聞いたというのは全て幻覚なのである。神を見る能力は進化の過程でヒトが獲得した能力にちがいない。神を見るものが進化競争を勝ち抜き、ヒトという種族の生き残り戦略に有利に働いたということなのだ(P352参照)
では、なぜヒトの生き残り戦略に神が必要なのか?という疑問がのこる。神がいなければ宗教紛争はなくなるが、あの世がなければ現世の快楽ばかりを追い求めることになりかねない。資本主義社会とはあの世を否定することで成り立っている社会なのかもしれない。あの世を否定して神を信じている国(アメリカ、欧州など)の在り方に疑問をもつ。 -
1406 面白かったし読み難くは無かったけど、収束の仕方はやはりSFでした。SFは好きだし批判ではなくて、余りに細かくサイエンスで来てたからの、何となく違和感。
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うーん。。。。うーん。さかさか読み終わったということは、面白くなくはなかったんだけれど、妙にぼやけた印象しかなく。脳と生命と神と、いや、的を絞れば良かったような気もする。凡打、で終わったのが残念なくらい資料は読まれたのだろうなあ。
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上巻をつらつらと読み終え、一気に下巻へ。
超常現象的な内容もありつつも、なかなか面白かった。
専門用語が出てくるけど、それはそれ、この本の味と思えば楽しめる。
作者の仮説が織り込まれており「なるほど、そういう考え方もあるのね」と興味深かったです。
いろんな本を読むってホント楽しい! -
下巻は、「脳」の話から「神」の話に。
読み進むにつれ、ますます興奮しました。 -
けっこう苦しみながら読了。著者渾身の力作だというのは分かるが・・些か困った作家だ。 全体的には最新科学成果を取り入れて小説的にアレンジしたハードSFだが、全身から白い光を放つ若い女だけはホラーだ。彼女の存在には最後まで違和感を感じざるを得なかった。その他にも思わせぶりに登場した人々が何となく消えていく。まあ実世界でもひとりひとりの人生に必ずしも意味があるわけではないが・・・続編を書くつもりだろうか。この筆調で書かれたブレイン・サーガを読むのはちと辛い。
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もう10年近く前の作品なのに、 テクノロジーの描写に古さを感じさせないのはさすが。 これだけの専門科学知識をぶちこんだ和製ハードSFも貴重。 ただ、「神は沈黙せず」とテーマがかぶり、あちらの明快さに較べると まったく煮え切らない。てゆーか難しすぎる。ダメ!
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やけに小難しいので半分斜め読み(笑)脳科学は好きなんだけども。
ラストの方がコントのようで裏笑いしてまった。
まさか空いっぱいのアレだとは。 -
2001年読了