妖精が舞い下りる夜 (角川文庫)

制作 : 谷口 広樹 
  • KADOKAWA (1997年9月19日発売)
3.50
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  • 本棚登録 :353
  • レビュー :45
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043410026

妖精が舞い下りる夜 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  小川洋子初のエッセイであり、1993年に刊行されたもの。
     作家デビューから4~5年経過した時点に刊行されたことになる。
     作家自身が後書きでも書いているように、結構無防備な内容かな、と思う。
     また僭越な言い方が許されるなら、幼い、というか初々しい、というか若々しいというか、とにかくまだデビューして数年の、書くことが好きで好きでたまらないという気持ちがストレートに伝わってくる。
     既に20年以上も前の内容なので、時代を感じさせる箇所もあるのだけれど、それはそれで変に好感が持てたりするのも、やはり「書きたい」という気持ちがストレートに伝わってくるからなのだと思う。

  • 再読です。小川さんの「書きたい」という思いをあらためてしみじみと強く感じるエッセイでした。初期の頃のエッセイなので、あの小説はこんな思いで書かれたのだ、というところが興味深いです。出産と子育て、阪神タイガース…阪神タイガースの応援日記が、なんだか小川さんを身近に感じました。日々の切り取り方が、エッセイという形でも、小川さんだなと思わされます。面白かったです。小川さんはやっぱり、物語を紡ぐために生まれてきたのだなと思いました。これからも読みます。

  • どこかに忘れ去って来た思い出たちを、ふっと思い出す。

  • 書くことに対する情熱のある方なんだと感じた

    同じ内容が繰り返されるのは気になった

  • 30歳前後のときに書かれたエッセイ集。
    『妊娠カレンダー』で芥川賞を受賞し、子供が生まれて数年という期間。

    自省的な文章であり、書くことがいかに小川さんにとって大切でかけがえのないものなのかがひしひしと伝わってくる。
    早稲田に通いながら小説を書き始めた頃の思い出が印象深い。
    決して芽が出ない作家志望者が大勢いる中で、ずば抜けた才能を持っている人ではあるけれど、ひたむきに書き続けることが一番大切だと感じられた。

    後半に出てくる熱狂的な阪神ファンならではのエピソードも面白い。
    阪神の勝利と読売の敗北を何よりののぞみとしながら、暗黒時代の阪神の戦いに一喜一憂する健気さであるよ。

    作家としてだけでなく、母としての姿が垣間見れるのも新鮮である。

  • やっぱり好きな小説家のエッセイなんて読むもんじゃない。
    神様の日記なんて読みたくない。

  • 衒いのない自然体の小川さんを垣間見れました。さりげない日常も小川さんの無垢な心の目で捉えればそれは珠玉のシーン。ステキなエッセイ集です。

  • 古書店で買ったために帯がなく、タイトルからは、てっきり小説だとばっかり思っていた。もっとも、読後の今は、ぴったりなタイトルだと思っているのだが。小川洋子という人は、生き方においても誠実で、小説に向かう姿は真摯そのものだと思う。彼女の小説作法は、本人も述べているように、最初に枠組みや構想があるのではなく、1つ1つの言葉を紡いでいくことによって、そこに立ち現れてくるものであるようだ。感受性もまた、きわめて細やかで、そして豊かだ。例えば、『想い出の歌』などを読むと、エッセイならではの面白さが伝わってくる。

  • 少し前に読んだので、内容をあまり覚えていないが、駆け出しの頃から誠実な人間関係と仕事を続けてきて、華やかな文壇の世界にはあまり興味のなさそうな普通さのある小川さんの人間性に改めて惹かれた。失礼かもしれないが、個性的な作風とのギャップが素敵。また、編集者さんかだれかに、小川さんの作品はラヴェルに似てる、と言われたと書いてあり、わかる!と思った。ころころと変化する旋律の絡み合い、楽器の入れ替わり、それでいて哀しかったり、風変りな主題が出てきたり。んーほんとだ。

  • 小川さんは昔から、慎ましやかで可憐な、それでいて「書くこと」「言葉」に静かながらも温度の高い情熱を注いでいるひとだったんだな、とわかる一冊だった。
    特に、佐野元春さんに会えて良かったね! と、なんだか手を取って喜びあいたくなるような気分になった。

    私が野球に全く詳しくないせいで、そういう意味でよくわからん(共感しきれない)部分が多かったので☆は少なめ。

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