偶然の祝福 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 2038
レビュー : 278
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043410057

感想・レビュー・書評

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  • 私小説ぽいような、それを狙ってそうではないような、連作の短編集。このひとらしい、日常の中にちょっと非日常の紛れ込む感じの、それでいてわりと優しいテーマの連作なんですが、解説で川上弘美さんも言ってるように、私も『キリコさんの失敗』という短編がかなり好きでした。

  • 7つのお話が収録された連作短編集

    小川洋子ワールドとしか
    言いようのない
    静謐で不気味な世界観は
    この本でも全開です
    登場人物も文章表現も
    らしいものばっかりだったけど
    中でも小説を書く事を
    時計工場での作業に例えるセンスはすごい
    的確さと美しさがたまらなかった

    一つ一つで見ると
    面白い話の方が多かったんだけど
    連作短編と言われるとうーん…
    時系列がばらばらだからかなー
    全体像を捉えようとすると
    結局よくわからんという
    感想に落ち着いてしまった←

    失踪者たちの王国
    キリコさんの失敗
    蘇生

    が良かったです

  • キリコさんの失敗は良かったけど、他はイマイチ好みじゃないかなぁ。

  • 7つの短篇からできた連作小説。

    もともと小川洋子の作品を読むたびに「静けさ」とともに「書きたいことを書きたいだけ書きたいように書いている」と感じることが強く、今回は主人公が女性作家ということもあり私小説のような話の濃さが感じられたせいか、静けさの影からはっきりとしたえぐみを感じた。
    特に「エーデルワイス」。男に関する表現、特に吹出物の表現が気持ち悪い。でも一番「動き」が感じられた作品でもあった。

    他の作品にも言えることなのだけれど、登場人物たちは思考し、行動し、変化しているのに何も動いていないように感じる。
    この静けさが読んでいて落ち着くしきれいで好きだけれど、だからこそたまには感情の起伏が激しい人物に文章までも振り回されてほしいなんて思う。

    今回やけに登場人物の骨格というか、体型・体格の描写が目にとまった。

  • やっぱり小川洋子は官能的だ。
    なにを書いてもしっとりした皮膚の質感があらわになる。

  • 主人公は同じなんだけど、章によって全く違う。小川洋子の本を読んでこんな切なく苦しくなったのは始めて。

    しかし、まさか最後にあの人が出てくるとは!というか順番逆か。

  • 2011 12/29

  • 素敵な短編集です。

  • 淡々と語られる連続短編小説。ひとつの世界観かもしれない。

  • 小川洋子「言葉の標本」より。
    父親からお土産に万年室をもらい、書いたものが面白い。

    。。。。
    百万円あったら買いたい品物のリスト、
    テレビ漫画の予想ストーリー、
    自分の生い立ち・みなしご編、
    無人島への架空の旅行記。
    。。。。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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