偶然の祝福 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.38
  • (116)
  • (242)
  • (581)
  • (75)
  • (6)
本棚登録 : 2636
感想 : 306
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043410057

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ひとりの女性作家の人生の一部から
    連作を通して、
    普段気付かないような温かくて大切なものを気付かせてもらったように思った。

  • 息子のお気に入りの「カタツムリの縫いぐるみ」の形が想像できなくて苦労した。

  • 再読。作家、息子、犬のアポロ、そして弟。著者の作品に頻出する(気がする)これらのモチーフをたっぷり味わえる短編集。薄気味の悪さと静けさ。それでもそこに何かがあるのではないかとつい覗き込んでしまうような、不思議であまりにも独特の世界。

  •  ある小説家の、小学生の頃からいまに至るまでの連作短編集。
     裏表紙に『美しく、切なく運命のからくりが響き合う傑作連作小説』とあるように弟や夫、さらには言葉さえも失ってしまう主人公のもとに訪れるささやかな『祝福』が絶望的な状況を毎回救ってゆきます

     作者が確立していった静謐な世界観で淡々と、ささやかな優しさも込めて書かれています。小川洋子の作品を読むようになったきっかけとなった作品でもあります

     同作者で有名な『博士の愛した数式』と比べると感動要素や救いは少なめで暗く重い連作短編集ではありますが、私はこの作品と『ブラフマンの埋葬』が彼女の作品のなかでは特に好きです。彼女の持つ暗さ、明るさがうまく調和した作品だと思います

  • 文体と質感は素晴らしい。けれど、読破しても「で?」となったまま、なんとも言えないもやもやだけが残る結果に。細切れが連作になっていない感じが、苦手。

  • 『博士の愛した数式』が面白かったので、他の作品も読んでみたいと思い買ってみたのですが…

    何とも言えない奇妙な話ばかりですね。

    私には合いませんでした。

  • 苦しい

  • 「キリコさんの失敗」がおもしろかった♪

  • 消えてなくなる感覚。砂糖が紅茶に溶けていく感じ。見えなくなるけど、そこにある。

  • ひさびさの純文学…時系列がわかりづらかった

全306件中 101 - 110件を表示

著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小川洋子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×