偶然の祝福 (角川文庫)

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本棚登録 : 2039
レビュー : 277
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043410057

感想・レビュー・書評

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  • キリコさんの話がすき

  • 13/07/10 川上弘美さんのオススメ本であるが・・・合わない。

  • 強くて、かわいくて、ちょっとさみしいけどさみしいなんて絶対言わない、女性小説家のおはなし。

  • ひとりの女性作家の人生の一部から
    連作を通して、
    普段気付かないような温かくて大切なものを気付かせてもらったように思った。

  • 息子のお気に入りの「カタツムリの縫いぐるみ」の形が想像できなくて苦労した。

  • 雨が降った後の森の湿った土のにおいがふわっと漂ってきてびっくりした。

  • 再読。作家、息子、犬のアポロ、そして弟。著者の作品に頻出する(気がする)これらのモチーフをたっぷり味わえる短編集。薄気味の悪さと静けさ。それでもそこに何かがあるのではないかとつい覗き込んでしまうような、不思議であまりにも独特の世界。

  • 一人の作家の身の周りで起きる、大小さまざまな出来事について描かれている短編集。
    小川洋子さんご本人のことかな、と、思わせつつ、日常に滑り込んでくる非現実が、フィクションだと教えてくれます。

    おや、この話はどこかで、と、いう場面もあり、他のお話と共通するキーワードが出てきたりもするので、他の作品をあれこれ読んだあとにこの本を読むと、面白いかもしれませんね。
    あ、逆でも面白いのかな。

    年代が前後していますが、連作とは言え、別に子供の頃から順を追って話しているわけでもないし、それぞれ異なるお話として見ることも出来るので、問題ではありません。

    小川洋子さんの作品は、現実的な日常の中に、非現実的な人や物や事柄が紛れ込んでいて、違和を感じながらも、でもそういうことになっている、と、納得せざるを得ないところが、眠っているときに見る「夢」に似ていると思います。
    ですが、この本に出てくるお話は、夢にしては妙に生々しい感触があって、何とも言えない気持ち悪さがありました。

    主人公の作家が作者本人であるようにもとれることが、生身の人間を想像してしまうことが、原因なのか。
    他の作品のようなスッと冷たい感じがあまりなくて、その生ぬるい温度が、体温のように感じられることが、原因なのか。
    出てくるモチーフか、言葉づかいか、何が違うのか、はっきりとはわかりませんが、うっとりできなかったのが、少し、残念です。

  •  ある小説家の、小学生の頃からいまに至るまでの連作短編集。
     裏表紙に『美しく、切なく運命のからくりが響き合う傑作連作小説』とあるように弟や夫、さらには言葉さえも失ってしまう主人公のもとに訪れるささやかな『祝福』が絶望的な状況を毎回救ってゆきます

     作者が確立していった静謐な世界観で淡々と、ささやかな優しさも込めて書かれています。小川洋子の作品を読むようになったきっかけとなった作品でもあります

     同作者で有名な『博士の愛した数式』と比べると感動要素や救いは少なめで暗く重い連作短編集ではありますが、私はこの作品と『ブラフマンの埋葬』が彼女の作品のなかでは特に好きです。彼女の持つ暗さ、明るさがうまく調和した作品だと思います

  • 文体と質感は素晴らしい。けれど、読破しても「で?」となったまま、なんとも言えないもやもやだけが残る結果に。細切れが連作になっていない感じが、苦手。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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