たんば色の覚書 私たちの日常 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043417131

作品紹介・あらすじ

私たちは今、他者の痛みにまで届く想像力の射程をもちえているだろうか――?「私」という単独者の絶望と痛みをすべての基点におき、みずからを閉ざすことなく他者と繋がる手がかりを模索する。

感想・レビュー・書評

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  • 私たちが当たり前と思う日常の裏には、目に見えないさまざまな歪みやしわ寄せがある。しかし、無視され、虐げられ、富者・強者のために搾取され犠牲となる人々、死刑囚やベトナムの無辜の民への想像力が、我々には欠如している。
    「私たちの日常とは痛みの掩蔽のうえに流れる滑らかな時間のことである」

  • 内容は死刑について。国家権力による「殺し」について問う。

  • 初読。薄いのに重みがある1冊。「しなほうがいいのですが」という拒否の姿勢(『バートルビー』ハーマン・メルヴィル著)の話が印象的。個的な不服従の最終形として心に留めようと思う。「ミルバーグ公園の赤いベンチで」は小説のようでもあり、体験のようでもあり、死の影が色濃く漂っていて、引き込まれた。

  • 確定死刑囚に関する記述が、全くジャーナリスティックではないことに驚いた。元企業内ジャーナリストの自己批判?
    資本に何もかもが回収されるだ、といったことに苛立っている様子だけど、対抗する論理を、どうして打ち立てようとしないのだろう。都合のいいつまみ食いをしているだけだから?
    ジャーナリストでなく、思 想・批評家でもなく 、ようやく詩人に行き着いたのなら、社会事象云々は、もはやどうでもいいのではないか、と。事実、この人はそういう方向に向かって行くわけだが。

  • 凄まじい。
    心の奥底に突き刺さる、あるいは染み渡る、力をもった言葉。

    まだまだ読み切れていない。必ずまた読もう

  • 20110726 よくわからん

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著者プロフィール

1944年宮城県石巻市生まれ。早稲田大学文学部卒。70年、共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを経て96年、退社。この間、78年、中国報道で日本新聞協会賞、91年、『自動起床装置』で芥川賞、94年、『もの食う人びと』で講談社ノンフィクション賞受賞。2011年『生首』で中原中也賞、翌年『眼の海』で高見順賞、16年『増補版1★9★3★7』で城山三郎賞を受賞。

「2021年 『月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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