聖なる黒夜(上) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2006年10月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (672ページ) / ISBN・EAN: 9784043428083

作品紹介・あらすじ

広域暴力団の大幹部が殺された。容疑者の一人は美しき男妾あがりの男……それが十年ぶりに麻生の前に現れた山内の姿だった。事件を追う麻生は次第に暗い闇へと堕ちていく。圧倒的支持を受ける究極の魂の物語。

みんなの感想まとめ

物語は、広域暴力団の大幹部が殺された事件を中心に展開し、過去と現在を行き来しながら緊迫したドラマを描いています。主人公の麻生は、容疑者の一人である山内とともに、複雑な人間関係や冤罪の影響を受けた女性た...

感想・レビュー・書評

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  • まあとにかく、これを読み終わった時の感動というか感慨というかはハンパじゃなかった。「感動」「感慨」と書いたけど、ものすごくいろいろな思いが一緒くたになって、しばらくぼうっとしていたぐらい。


    ミステリのような出だしだけど、ただ「ミステリ」ではない。大物ヤクザの韮崎が何者かに殺害されたのを皮切りに、ストーリーは現在と過去をいったりきったりして進んでいく。


    容疑者の一人で韮崎の愛人だった山内、過去に山内を冤罪で逮捕した刑事の麻生、その麻生の学生時代の先輩であり、マル暴担当刑事の及川。この3人の男を中心に、韮崎によってかけがえのないものを失った女たちが絡んで、ストーリーがどう終結するのか、目が離せないのだ。この緊張感、そしてカタルシス。なんだか、いろいろな楽器が徐々に加わっていく即興演奏のようだ。

  • 角川文庫70周年記念第四弾「警察小説フェア」で、表紙が気になったが、自分にとって未知の作家さんだったので、とりあえず上巻だけ購入した。最初の章を読みながら「なんと読みやすい!」と思った。ただ、章ごとに過去と現在を行ったり来たりする、映像でも書物でも苦手な構成で、読み進むにつれて頭の中でごちゃごちゃしてきた。それでもだんだん面白くなって止まらなくなり、日付が変わったころ読み終わった。次の日が休みでよかった。早速、下巻を購入。

    殺人課+マル暴 vs 暴力団
    暴力団だから、いろんなことで法を犯しているのに加えて、冤罪まで出てくる。
    警察とヤクザの抗争・・・が主題ではではなかった。警察も暴力団も男社会なので、普通は女性が登場すると、その女性たちが特に色っぽく見えるものだが、この作品に限っては、女性は完全に脇役だ。

  • ここで巻またぐか!?
    「サイドストーリー」注意書きに気づかず、そのまま読みそうになった

  • 再読。麻生と練の微妙な関係は何度読んでも、興味深い。
    しかし、何度も読んでると、ホモ小説に思えてくる。以前はその辺は気にならなかったのかなぁ。
    過去とシンクロしながら、進んで行く物語はさすが。

  • 文庫版(上下巻)で読了。最初から終わりまでホモで驚いたが、純粋にミステリ小説としての面白さが勝り、あんまりBL的な読み方をしなかった。こんなにゲイゲイしいのに「萌え!」ってのがあんまり無くって、なんでかなと思ったら、恋愛感情を超えた、斜め上すぎる愛憎劇だから、突き抜け過ぎてる結果、感情移入の持ってき場がなかったせいだと気付いた…が、主人公・麻生のもう笑うしかない不幸段とか、練のダークな色々が、ただただ不憫てだけで泣けた。ばっちり肉体関係持ってるけど、どっちかてぇと精神的な依存度や執着が生々しい所以のゲイゲイしさなんだと思う。キャラとしては報われなさ過ぎて、及川ご贔屓w 練よりむしろ龍こそ(ナチュラルに)魔性の男だと思う。繰り返すが、ミステリとして秀逸だった。

  •  友人が布教してくれました。「あなたの好きそうなものがいっぱい出てくるよ」とのこと。読む前からかなりの期待をしておりました。読む前から期待する本は結構あるけど、期待しすぎないようにはしている。しすぎるとさほど面白くなかったなーとか思ってしまうといやなので。しかし、今回は友人の勧めとがっつり小説読むのが久しぶりというのもあり、大いに期待してしまった。
     結果、期待してよかった!期待して本当によかった。読み始めから物語りやキャラクターにどんどん引き込まれていった。こんなに引き込まれるのは久しぶりだ。
     山内練がすごく好きだ。正直痛々しい感じがするけど、その感じがすごく魅力的。登場シーンから好きだな、この人って思ったし、麻生との再会のシーン読んでもやっぱり好きだった。
     この男臭い感じの雰囲気がいいな。
     本編の後に、サイドストーリーが入ってて、それがまた素晴らしかった。練の違った姿が見えた。あのままだったらどうだっただろう。そんなことを考えたりもした。あのままじゃ物語にならないのは分かりつつ…。
     借りてから数日で、一気読みしてしまった。下巻も続けて一気に読んだので、全体の感想は下巻のほうで。

  • 登場人物がそれぞれ抱えている過去がもたらす、いびつな人間関係が、事件をも複雑にさせる…というか、ある意味、純愛。

  • 文庫でも厚めで読みずらいかなぁ・・・と思ったがあっという間に読めました。スピンオフものだけど、まだまだ枝分かれしているので、追うのが大変でした!

  • 激流がよかったので購入。

    詳細は下巻へ。

  • 見え隠れする及川と麻生の関係に萌え。
    (そんだけかい!

  • RIKOシリーズのスピンアウト(?)ですが、正直、こっちのほうが好き。
    人物に感情移入できる、という点では、緑子より練のほうが好きな主役です。いや、主役は麻生さん?

    ああなる前の練の姿と、麻生さんとの関係がクリアになり、ふたりの愛憎が濃い理由がわかった。
    とゆーことで、緑子と浮気した麻生さんにマイナス三千点。

  • おかしな先入観があったのですが(汗)、ストーリーはいろんなことが盛りだくさんでどんどん読み進めてしまいました。山内も麻生もすれているようでものすごく人間臭いし、終盤明らかになっていく事実にも鳥肌がたちました。戦慄といってもいいかもしれません。こんなに簡単に人間の人生は軽んじられ、振り回されてしまうものなのか。早々に下巻に取り掛かっていますが、ラストに向けてさらに重苦しくなるのでは。読みやすい文章に慰められてじっくり読みたいです。
    http://beautifulone.jugem.jp/?eid=265

  • まだ下を読んでないのでとりあえず評価は3.5〜といったところ。

    p283
    及川→麻生 舌で灰皿

    本編後の短編より
    山内の初恋は麻生?

  • 再読ですが改めて読んでも世界観に没頭してしまう!!
    とにかく山内練が魅力的で…。
    下巻もすぐに読了しそうです

  • おもしろい!練が冤罪だった線が濃厚になり、麻生にどのような変化が起きるのか。自身の捜査に誤りはなかったと思い込みたい麻生が、今まで正義を貫いていた分、どこか怖い印象を受けました。韮崎殺しの犯人とその真相もとても気になります。ゲイだらけで公共の場で読みづらい表現も多いですが、そんなの気にならないくらいグイグイ読ませてくれました。続けて下巻も読みます。

  • ■本編
    麻生と練の関係が大変エモイ!性癖にぶっ刺さった!
    いや、めっちゃ重くていい関係性だなぁ(闇の腐女子)
    互いにクソデカ感情抱えてる感じだし、堪らん。

    練はやっぱり冤罪だったんだろうね。
    まさかそっくりな親戚がいるとは思わないじゃんね…。
    さすがの麻生といえど、それを知らなければ証拠から練が犯人と思っちゃうよね。
    とはいえ、冤罪は重いわ…。
    及川がなんか隠してるのはこれだったんだろうなぁ。
    練と会わせたのは、友人兼元恋人として知ってほしくはないけど、やっぱりデカとしては気付かせたい、みたいな感じなのかな。

    及川との関係性もすごい良い。
    大学の先輩後輩まではいいけど、及川が麻生に入れ込んで関係まで持つようになったとはねぇ。
    というか、それを受け入れた麻生も麻生だけど(笑)
    すごく尊敬してたからこそ、受け入れられたんだろうなぁ。
    あとバイセクなんだもんね。

    環がめちゃくちゃ謎いな。
    絶対なにかあるから気になる。
    ニューハーフだったとは気づかなかったわ。
    練とまさかヤル仲だとも思わなかった(笑)
    というか、練、女も抱けるんかい!

    富美子と路子のパートは今後、どう絡んでくるんだろ?
    あのパートが一番謎なんだけど。


    ■サイド・ストーリー「歩道」
    もしかしてと思ったら、やっぱりー!
    麻生の通ってたジャズ喫茶、練が絡んでそうだなと思ったらバイト先だったんか!
    というか、練の初恋が麻生!?
    最高すぎるでしょ。
    しかも、練の方が一目惚れっていうのがいい。

  • 20260204
    正太郎シリーズから流れてきたら全く系統が違う
    木原音瀬さんとかヨネダコウさん
    これは夜読み始めてはいけない本だった
    明日はテレワークじゃないのにしくじった

  • 上巻は前半は流れはゆっくり…
    だんだんと面白くなってきたー!と思ったら下巻へ…

  • 面白い。
    続きが気になる!

  • やっと読了! チャレンジのつもりで読み始めた一冊。登場人物多いし人間関係複雑だし刑事物によくある専門用語(?)も多いし本当に大変だったんだけど、最後100ページ位の展開凄く面白くてページをめくるのが止まらなかった。殺されたヤクザとそれを取り巻く愛人たちの感情、捜査する警察内の関係。BLか?と訊かれると難しいこの話。どう決着つけるのが幸せなんだろう。私個人としては不遇過ぎる練には生きて幸せになって貰いたいな…。(7/31-10/23)【2023-18】

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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