聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)

著者 : 柴田よしき
  • 角川書店 (2006年10月1日発売)
4.22
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  • レビュー :148
  • Amazon.co.jp ・本 (668ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043428083

聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • まあとにかく、これを読み終わった時の感動というか感慨というかはハンパじゃなかった。「感動」「感慨」と書いたけど、ものすごくいろいろな思いが一緒くたになって、しばらくぼうっとしていたぐらい。


    ミステリのような出だしだけど、ただ「ミステリ」ではない。大物ヤクザの韮崎が何者かに殺害されたのを皮切りに、ストーリーは現在と過去をいったりきったりして進んでいく。


    容疑者の一人で韮崎の愛人だった山内、過去に山内を冤罪で逮捕した刑事の麻生、その麻生の学生時代の先輩であり、マル暴担当刑事の及川。この3人の男を中心に、韮崎によってかけがえのないものを失った女たちが絡んで、ストーリーがどう終結するのか、目が離せないのだ。この緊張感、そしてカタルシス。なんだか、いろいろな楽器が徐々に加わっていく即興演奏のようだ。

  • 文庫版(上下巻)で読了。最初から終わりまでホモで驚いたが、純粋にミステリ小説としての面白さが勝り、あんまりBL的な読み方をしなかった。こんなにゲイゲイしいのに「萌え!」ってのがあんまり無くって、なんでかなと思ったら、恋愛感情を超えた、斜め上すぎる愛憎劇だから、突き抜け過ぎてる結果、感情移入の持ってき場がなかったせいだと気付いた…が、主人公・麻生のもう笑うしかない不幸段とか、練のダークな色々が、ただただ不憫てだけで泣けた。ばっちり肉体関係持ってるけど、どっちかてぇと精神的な依存度や執着が生々しい所以のゲイゲイしさなんだと思う。キャラとしては報われなさ過ぎて、及川ご贔屓w 練よりむしろ龍こそ(ナチュラルに)魔性の男だと思う。繰り返すが、ミステリとして秀逸だった。

  •  友人が布教してくれました。「あなたの好きそうなものがいっぱい出てくるよ」とのこと。読む前からかなりの期待をしておりました。読む前から期待する本は結構あるけど、期待しすぎないようにはしている。しすぎるとさほど面白くなかったなーとか思ってしまうといやなので。しかし、今回は友人の勧めとがっつり小説読むのが久しぶりというのもあり、大いに期待してしまった。
     結果、期待してよかった!期待して本当によかった。読み始めから物語りやキャラクターにどんどん引き込まれていった。こんなに引き込まれるのは久しぶりだ。
     山内練がすごく好きだ。正直痛々しい感じがするけど、その感じがすごく魅力的。登場シーンから好きだな、この人って思ったし、麻生との再会のシーン読んでもやっぱり好きだった。
     この男臭い感じの雰囲気がいいな。
     本編の後に、サイドストーリーが入ってて、それがまた素晴らしかった。練の違った姿が見えた。あのままだったらどうだっただろう。そんなことを考えたりもした。あのままじゃ物語にならないのは分かりつつ…。
     借りてから数日で、一気読みしてしまった。下巻も続けて一気に読んだので、全体の感想は下巻のほうで。

  • 登場人物がそれぞれ抱えている過去がもたらす、いびつな人間関係が、事件をも複雑にさせる…というか、ある意味、純愛。

  • 文庫でも厚めで読みずらいかなぁ・・・と思ったがあっという間に読めました。スピンオフものだけど、まだまだ枝分かれしているので、追うのが大変でした!

  • 激流がよかったので購入。

    詳細は下巻へ。

  • 見え隠れする及川と麻生の関係に萌え。
    (そんだけかい!

  • RIKOシリーズのスピンアウト(?)ですが、正直、こっちのほうが好き。
    人物に感情移入できる、という点では、緑子より練のほうが好きな主役です。いや、主役は麻生さん?

    ああなる前の練の姿と、麻生さんとの関係がクリアになり、ふたりの愛憎が濃い理由がわかった。
    とゆーことで、緑子と浮気した麻生さんにマイナス三千点。

  • おかしな先入観があったのですが(汗)、ストーリーはいろんなことが盛りだくさんでどんどん読み進めてしまいました。山内も麻生もすれているようでものすごく人間臭いし、終盤明らかになっていく事実にも鳥肌がたちました。戦慄といってもいいかもしれません。こんなに簡単に人間の人生は軽んじられ、振り回されてしまうものなのか。早々に下巻に取り掛かっていますが、ラストに向けてさらに重苦しくなるのでは。読みやすい文章に慰められてじっくり読みたいです。
    http://beautifulone.jugem.jp/?eid=265

  • 重いハードボイルド系〜!この本は上下巻両方とても内容が濃くて、それぞれのキャラクターとその背景まですごくいい!けど!内容が内容なだけに、友達には勧めにくい!!笑笑 隠れた名作だと思う。

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