聖なる黒夜(上) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 162
  • Amazon.co.jp ・本 (668ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043428083

作品紹介・あらすじ

東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。容疑をかけられたのは美しい男妾あがりの企業舎弟…それが十年ぶりに警視庁捜査一課・麻生龍太郎の前に現れた山内練の姿だった。あの気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。殺人事件を追う麻生は、幾つもの過去に追いつめられ、暗い闇へと堕ちていく-ベストセラー「RIKO」シリーズから生まれた究極の魂の物語、ついに文庫化!上巻に本書サイド・ストーリー『歩道』を書籍初収録。

感想・レビュー・書評

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  • まあとにかく、これを読み終わった時の感動というか感慨というかはハンパじゃなかった。「感動」「感慨」と書いたけど、ものすごくいろいろな思いが一緒くたになって、しばらくぼうっとしていたぐらい。


    ミステリのような出だしだけど、ただ「ミステリ」ではない。大物ヤクザの韮崎が何者かに殺害されたのを皮切りに、ストーリーは現在と過去をいったりきったりして進んでいく。


    容疑者の一人で韮崎の愛人だった山内、過去に山内を冤罪で逮捕した刑事の麻生、その麻生の学生時代の先輩であり、マル暴担当刑事の及川。この3人の男を中心に、韮崎によってかけがえのないものを失った女たちが絡んで、ストーリーがどう終結するのか、目が離せないのだ。この緊張感、そしてカタルシス。なんだか、いろいろな楽器が徐々に加わっていく即興演奏のようだ。

  • 角川文庫70周年記念第四弾「警察小説フェア」で、表紙が気になったが、自分にとって未知の作家さんだったので、とりあえず上巻だけ購入した。最初の章を読みながら「なんと読みやすい!」と思った。ただ、章ごとに過去と現在を行ったり来たりする、映像でも書物でも苦手な構成で、読み進むにつれて頭の中でごちゃごちゃしてきた。それでもだんだん面白くなって止まらなくなり、日付が変わったころ読み終わった。次の日が休みでよかった。早速、下巻を購入。

    殺人課+マル暴 vs 暴力団
    暴力団だから、いろんなことで法を犯しているのに加えて、冤罪まで出てくる。
    警察とヤクザの抗争・・・が主題ではではなかった。警察も暴力団も男社会なので、普通は女性が登場すると、その女性たちが特に色っぽく見えるものだが、この作品に限っては、女性は完全に脇役だ。

  • ここで巻またぐか!?
    「サイドストーリー」注意書きに気づかず、そのまま読みそうになった

  • 再読。麻生と練の微妙な関係は何度読んでも、興味深い。
    しかし、何度も読んでると、ホモ小説に思えてくる。以前はその辺は気にならなかったのかなぁ。
    過去とシンクロしながら、進んで行く物語はさすが。

  • 文庫版(上下巻)で読了。最初から終わりまでホモで驚いたが、純粋にミステリ小説としての面白さが勝り、あんまりBL的な読み方をしなかった。こんなにゲイゲイしいのに「萌え!」ってのがあんまり無くって、なんでかなと思ったら、恋愛感情を超えた、斜め上すぎる愛憎劇だから、突き抜け過ぎてる結果、感情移入の持ってき場がなかったせいだと気付いた…が、主人公・麻生のもう笑うしかない不幸段とか、練のダークな色々が、ただただ不憫てだけで泣けた。ばっちり肉体関係持ってるけど、どっちかてぇと精神的な依存度や執着が生々しい所以のゲイゲイしさなんだと思う。キャラとしては報われなさ過ぎて、及川ご贔屓w 練よりむしろ龍こそ(ナチュラルに)魔性の男だと思う。繰り返すが、ミステリとして秀逸だった。

  •  友人が布教してくれました。「あなたの好きそうなものがいっぱい出てくるよ」とのこと。読む前からかなりの期待をしておりました。読む前から期待する本は結構あるけど、期待しすぎないようにはしている。しすぎるとさほど面白くなかったなーとか思ってしまうといやなので。しかし、今回は友人の勧めとがっつり小説読むのが久しぶりというのもあり、大いに期待してしまった。
     結果、期待してよかった!期待して本当によかった。読み始めから物語りやキャラクターにどんどん引き込まれていった。こんなに引き込まれるのは久しぶりだ。
     山内練がすごく好きだ。正直痛々しい感じがするけど、その感じがすごく魅力的。登場シーンから好きだな、この人って思ったし、麻生との再会のシーン読んでもやっぱり好きだった。
     この男臭い感じの雰囲気がいいな。
     本編の後に、サイドストーリーが入ってて、それがまた素晴らしかった。練の違った姿が見えた。あのままだったらどうだっただろう。そんなことを考えたりもした。あのままじゃ物語にならないのは分かりつつ…。
     借りてから数日で、一気読みしてしまった。下巻も続けて一気に読んだので、全体の感想は下巻のほうで。

  • 登場人物がそれぞれ抱えている過去がもたらす、いびつな人間関係が、事件をも複雑にさせる…というか、ある意味、純愛。

  • 文庫でも厚めで読みずらいかなぁ・・・と思ったがあっという間に読めました。スピンオフものだけど、まだまだ枝分かれしているので、追うのが大変でした!

  • 激流がよかったので購入。

    詳細は下巻へ。

  • 見え隠れする及川と麻生の関係に萌え。
    (そんだけかい!

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著者プロフィール

1959年東京都生まれ。青山学院大学卒。1995年『RIKO――女神の永遠』で第15回横溝正史賞を受賞しデビュー。本格ミステリー、サスペンス、伝奇小説、ファンタジーなど多彩な作風と旺盛な執筆力には定評がある。2013年『激流』(徳間文庫)がベストセラーとなり、NHK「ドラマ10」にてドラマ化された。近年は時代小説も手がける。

「2020年 『求愛 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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