聖なる黒夜(下) (角川文庫)

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  • 角川書店 (2006年10月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (608ページ) / ISBN・EAN: 9784043428090

作品紹介・あらすじ

刑事・麻生龍太郎と男妾あがりのインテリ山内練。ひとつの殺人事件を通して暴かれていく二人の過去に秘められた壮絶な哀しみとは? ミステリとして恋愛物語として文学として、すべてを網羅した最高の文芸作品!!

みんなの感想まとめ

人間模様の深さが印象的な物語で、登場人物たちが抱える重い過去が描かれています。警察と裏社会の複雑な関係が背景にあり、時代を超えたテーマが現代にも通じるものを感じさせます。ミステリーとしてのスリルはもち...

感想・レビュー・書評

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  • いや〜ほんとに、人間模様がすごかった。
    抱えるものが皆あまりにも重くて、もっと自由に生きられたら良いのにと思わざるを得なかった。

    時代背景が少し前なこともあるけど、警察とヤクザの関係や、ヤクザの内情はいまだにこんな感じなのかもしれない…

    真犯人は途中で分かってしまったけど、逆に犯人は誰なんだ?!というスリルよりも、早くこの人に行き着いて!という気持ちでいっぱいだった。

    麻生と練の関係が最後まで気がかりで、今後の2人の心がもっと楽になって、一緒に生きていけたら良いのにと思った。

    続編があるようなので、そちらも読みたいです!

  • 感無量。そことそこが繋がるのか〜となった。
    山内練が本当に好きすぎる。山内練と出会わせてくれてありがとうございます。

  • ミステリと警察と裏社会の人間ドラマ、そして一人の男を巡った憎しみと愛の物語であり、男たちの運命を翻弄していく──わたしの読書人生を大きく変えてしまったと思う。三浦しをんさんの解説で「面白いしか言えない」とあったけど、まさしくその通りである。しかし、語りたいことがたくさんある。

  • ラストがぬるかったけどなかなか面白かった。昔だからなのかヤクザものだからなのか女のことをスケとか素人をトーシローとかいうカタカナに笑ってしまう(読みにくい)。おどろくほどBL。

  • 長かった
    上下合わせて1100ページ超え
    登場人物も多く何度も読み返しながら読んだ
    麻生と山内のこれからが気になる
    続編はあるのだろうか

  • 20260205
    痛いなぁ
    愛着 嫉妬 狂気 羨望 矜持 執着 傲慢
    書き連ねると罪源みたいやな
    もう一度登場人物を整理しながら読み返そう

  • 面白かった。
    でも、苗字が似ていたり、動機が似ていたり ちょっと混乱していた。

  • 上巻の時の進みの遅さが嘘のように下巻は読む手が止まらなかった。死んだ韮崎を憎む女達の悲哀も、麻生を中心とした男達の愛憎も。誰もが持ちうる可能性のある激情を沢山浴びた。どうしても主役なので麻生に感情移入してしまいがちだったが、誰もが麻生であり練であり及川であり、槙たちなのだと思う。彼らの話はまだ他に沢山あるようだが、暫くは良いかな。まだ余韻に浸っていよう。(10/23-26)【2023-19】

  • たまに恩田陸のネバーランドみたいな話が読みたいと思って検索すると高確率でひっかかってきたこの小説(全然違う)だけど、いつか絶対に読もうと思って置いておいたけどようやく読んだ。
    愛憎渦巻くでかい矢印を持った男たちしか出てこない…!描写がきつくてちょっと顔を顰めたところも多々あったけど、心情描写というか、歪で複雑な人間の感情を表す描写がとても良い。ミステリー的にも、キャラたちがどこへ向かっていくのかも気になりすぎて、あの厚さの上下なのに3日くらいで読んだ。本当に素晴らしい。どう考えてもどこに向かっても、みんな幸せになれないだろうけどね。
    サイドストーリーだけ読めば甘酸っぱいBLなのに、ここから本編のことを思うと辛さしかない。
    続編も早く読みたいなあ。

  • もっと早く読めばよかった。

  • 読んでいる間ずーっと黒夜にいる気分で、ここから幸せに向かうことはないだろうな、何かを背負って生きていかなくちゃなんだろうな…と思いながらも読み進めたくなる話。

    韮崎から練への重すぎる愛の感情とか、
    及川の麻生への愛の感情とか、
    麻生から練に対する感情とか…
    どこを切り取っても激重で、地獄だけど
    そんな風に人を愛せるのがどこかで羨ましいと思ってしまう自分もいた。

    特に韮崎が山内の前だけでは、感情がどうしようもなくコントロールできなくなってしまうっていうのがめちゃくちゃ良いよね^ - ^


    ずーーっと黒夜にいる気分だったのに、最後の一文が『窓の外の長い夜は、街灯に照らされて、随分と、明るかった。』で終わるのがあまりにも良すぎて鳥肌たった。

    私立探偵・麻生龍太郎の方もぜひ読みたい!!

  • また好きな作家さんが一人増えた。
    分厚いうえに分冊なのにサクサク読めた。
    「このシーンやせりふいらないんじゃない?」って思う個所も少なくないのに、読ませる力がすごい作品。

    冤罪、刑務所での悲惨な暮らし、大事な人を失う絶望、復讐、後悔、DVなど普段なら避ける内容なのに練や及川、ほかの魅力的なキャラに惹かれて一気に読んだ。
    練の、麻生が自分のもとに墜ちればいいって言葉は本当にそうだと思う。
    麻生からしたら絶対やくざになるなんて嫌だろうし、練に堅気に戻ってくれって気持ちも分からんでもないが、本当に練への償いをしたいならありのままの今の練を受け入れるしかないように思えてしょうがなかった。
    再審請求したところで、練の人生も練の兄の命も帰ってこないことをどれだけ麻生は分かっているのか疑問。
    あくまで法に則ったけじめをつけたいってことなのか。刑事だし。
    練とは違った意味で恋愛体質?で高潔だけど独善的なとこがある麻生に、モヤモヤした。

    少しでも早く、練の人生に夜明けが来るように願ってやまない。

  • 未知の作家さんだったので、とりあえず上巻だけ購入。読み始めた日の日付が変わるころ読み終え、あまりの面白さに下巻を速攻で購入した。下巻を読んだ日は、移動日で片道3時間、往復6時間を車の中で読んでいた。

    殺人課+マル暴 vs 暴力団
    暴力団だから、いろんなことで法を犯しているのに加えて、冤罪まで出てくる。

    警察も極道も男社会なのは容易に想像つくが、ここまでBLなのかな。大学の部活も? 私も共学から女ばっかりの短大に入ったときは、女社会を異様に感じた、というのを思い出した。
    ただ自分で意外だったのは、性交シーンもなんなく読めたこと。登場人物が自分の恋愛感情に正直だし、同性愛も両性愛も無理に否定してないのがよかったのかな。自分が若いときに読んでいたら、びっくりしていただろう。自分も進化していたのだろうが、世の中も同性愛を前ほど特別扱いしなくなった・・・というのも大きく影響しているだろう。

    ミステリー要素とか警察小説というより、ラブストーリーの印象が強い。
    一巻目最後に、刑事麻生龍太郎が10年前に行った山内練の逮捕が冤罪で、自白を促したことが明らかになる。ずっとコツコツ、自分のやり方で積み重ねてきた仕事への自信が崩れる。これはショックだろう。おまけに刑事という仕事が自分にあっているか、自問自答しているものだから、余計だ。山内の人生がそれまでと全く違うものになってしまったのは明白だ。
    メインの殺人事件は解決というか犯人が挙がったけど、錬の最初の事件(冤罪)はどこかで謎解きがされるのだろうか?気になる。

    上下巻を3日で読了したが、その後数週間経ってもところどころ読み返している。下巻巻末に主人公のふたりが登場する書籍の紹介があった。同フェアに出ている書籍をあわせて購入した。

  • 上下巻ともボリューミーだけど
    途中から(特に巻またぎのところか)先が気になって一気読み。
    通勤時間中、存分に現実逃避させてくれました。
    三浦しをんの解説がまた良かった。

    再読したい。
    ---
    大火傷してからドライアイスってのはものを冷やすだけじゃなくて火傷もさせられるものなんだって気づいても遅い127

    結婚だけでなく、そもそも人が寄り添うのは互いの不完全さを補い合い、孤独を癒やしたいからではないのだろうか。その意味では、孤独に耐えることを苦痛にせず、最後には自分以外を必要としない人間とは、根本的に、「寄り添う」ということはできないのだ。227

  • ずっと読みたかった本。期待を裏切らない内容。

  • 上巻途中からページを捲る手が止まらず、時間を忘れて読んでしまうくらい面白かった。
    ぼんやりとしか見えてこなかった事件の全貌が、ひとつひとつパズルのピースがはまるように謎が解けていき、最後のピースがはまったときに鳥肌が立った。

    人間が人間を裁くことは可能なのか、
    罪とはなんなのか、
    まさにその問いを本作品で投げかけられたような気がした。

  •  下巻を一気読みし、読み終わった時「ヤバい、今何時だ!」と時計を確認するほど、時を忘れて読んでいた。はやる気持ち、ってこんな感じか…と思った。先が気になる。どんどん進みたい。先はどうなるんだ!と思いながら読んでいた。
     読みながらずっと、練死ぬな、って思ってる自分がいた。麻生と練が深く関わって行くようになればなるほど、二人とも死の匂いがするな、と感じた。麻生が練に対して抱く感情は複雑に絡まってるし、練もまた然り。この物語に出てくる男たちは皆複雑でややこしい感情にまみれて生きている。でもその姿が私は好きだ。感情が入り組んでこそ人間だし!愛ってなんだろうね。恋ってなんだろうね。
     物語がどんどんと佳境になっていく中、何度も泣きそうになった。ここで泣くか?っていう場面でもなんか泣きそうになったり…。ラストシーンは…もう最高でした。
     サイドストーリーが収録されていて、その蝶の物語がまた美しい物語だった。最後に不法侵入してる練がまた可愛い。練の蝶の刺青のエピソード好きだなー。
     貸してくれた友人に感謝。本当に素敵な読書体験だった。ありがとう!!!

  • どうしてもどうしてもどうしても相容れない二人が、お互いがいなければまともに生きられないくらいに求める存在になってしまったらどうしたらいいのか。
    しかも冤罪事件の加害者と被害者。刑事と経済ヤクザ。

    どうしたら………。

    お……及川さんとヨリ戻しちゃえよ、麻生!!
    その方が幸せになれる。絶対。
    あの人も複雑な人だから色々あるかもしらんが…殺されるかもしれんが/汗
    でも練といるよりは楽だよ。

    なんて言ってみるが、それは無理だよね………。

    多分、続編が出ると思うんだけどねえ。
    ちなみにすでに出ている続編のラストで麻生と練は別れてるらしい。

    別れられないでしょ、多分…………。

  • ラブシーンばっかり繰り返し読んですみません。
    麻生さんの恋愛運のなさよ… 是非とも練と幸せになって欲しいが、それは愛なのか性欲なのか償いなのか

  • 下巻は一気読みでした。

    最終的な犯人は、途中から「もしかして…」とわかってしまいましたが。

    「麻生……」「練……」「及川……」などと、ついつい登場人物の名前を「……」付きでつぶやきたくなるような物語でした。

    犯人の気持ち、わかるなぁ。
    もしこれが、犯人側から書かれた話だったとしたら、犯人たちにエールを送ってただろう。

    サイドストーリーもよかったです。
    特に「歩道」。
    「練ちゃん………っ!!」
    って感じで(どんなだ)。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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