痩蛙 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 16
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043430055

感想・レビュー・書評

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  • おなじ作者でも「悪玉」よりずっと面白い/ いまいち突き抜けられないサラリーマンボクサーの挫折と復活/ 終盤のスパー描写はしつこく、読むのはしんどいが全体的に鬱屈した人生を解放するさわやかさがある/ 最後の最後、試合に勝ったか負けたか書いてくれよとは思う/ まあ取って付けたように勝たれても困るし、かといって負ければ解放にならないし、難しいね/ .

  • サラリーマンをしつつプロボクサーをする幸治は、ある日行きずりの年増のホステスチエ子を抱いた。付きまとうチエ子を疎ましく思うが、仕事を失いボクシングも止め全てを見失った幸治に再びリングに戻る勇気をくれたのはチエ子だった。

    これは泣かずに読むことが非常に難しいです。前もボロ泣きでしたが、またうっかり電車で泣きながら読んでました。ボクシングの描写も濃密でぐっと引き込まれます。

    鳴海さんは不細工で疲れ果てた水商売や風俗嬢にも無上の魅力を与えるのが上手いというかなんというか。風花と並んで僕のフェイバリットです。

  • ボクシングと会社の二足の草鞋を履き、ごくごく普通に生きて来た三十歳の瀬田幸次。一度はボクシングに挫折するが、ある事をきっかけに己れの内なる暴力性に目覚め…

    ピカレスク物かと思いきや、ひた向きな男の挫折と苦悩、そして、復活への道のりが素晴らしい筆致で描かれている。

    チエ子の想いにも胸を打たれた。

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著者プロフィール

1958年北海道生まれ。日本大学法学部卒業。会社勤務を経て、91年に『ナイト・ダンサー』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。航空サスペンス、クライシスノベル、警察小説、時代小説など活躍のジャンルは多岐にわたる。また、郷里の北海道帯広で開かれているばんえい競馬を舞台にした『輓馬』は『雪に願うこと』の題名で映画化された。近著に『悪玉』『全能兵器AiCO』『血に慄えて瞑れ』『ライオットポリス』『アロの銃弾』『体制の犬』など。

「2020年 『文庫 相勤者 浅草機動捜査隊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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