痩蛙 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043430055

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  • サラリーマンをしつつプロボクサーをする幸治は、ある日行きずりの年増のホステスチエ子を抱いた。付きまとうチエ子を疎ましく思うが、仕事を失いボクシングも止め全てを見失った幸治に再びリングに戻る勇気をくれたのはチエ子だった。

    これは泣かずに読むことが非常に難しいです。前もボロ泣きでしたが、またうっかり電車で泣きながら読んでました。ボクシングの描写も濃密でぐっと引き込まれます。

    鳴海さんは不細工で疲れ果てた水商売や風俗嬢にも無上の魅力を与えるのが上手いというかなんというか。風花と並んで僕のフェイバリットです。

  • ボクシングと会社の二足の草鞋を履き、ごくごく普通に生きて来た三十歳の瀬田幸次。一度はボクシングに挫折するが、ある事をきっかけに己れの内なる暴力性に目覚め…

    ピカレスク物かと思いきや、ひた向きな男の挫折と苦悩、そして、復活への道のりが素晴らしい筆致で描かれている。

    チエ子の想いにも胸を打たれた。

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著者プロフィール

鳴海 章(なるみ しょう)
1958年、北海道帯広市生まれ。1991年『ナイト・ダンサー』で第37回江戸川乱歩賞を受賞。『国連航空軍』シリーズ、『スナイパー』シリーズ、『原子力空母信濃』シリーズ、『ゼロ』シリーズなどが代表作。ジャンルとして航空サスペンス・エンタテイメント小説に専心、近年は警察小説にも取り掛かっている。

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