覆面作家は二人いる (角川文庫)

著者 :
制作 : 高野 文子 
  • 角川書店
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レビュー : 173
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043432011

感想・レビュー・書評

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  • 編集者の青年・岡部と、ミステリー作家である千秋がコンビを組んで事件を解決して行くライトな推理小説。千秋は、大富豪のお嬢様。岡部の勤める編集者にその才能を見いだされ、ペンネームを「覆面作家」として、推理小説を描くこととなる。
    そして、彼女は一歩外を出ると別人のように、男のような口調で振る舞い、岡部を従えて事件を鮮やかに解決していく、という話なのだが、正直期待はずれだった。

    というのも、北村さんを最近読みこんでいただけに、半ばハードルが自分の中で上がってしまった、というのもあるのだが、覆面作家、とタイトルにあるのだから、もっと彼女の書く小説と何かしらリンクしていたり、その物語にもう少しクローズアップすべきではないかと思った。
    それと、凶暴的になるもう一つの彼女の二面性、これって必要だろうか?
    「おしとやかなお嬢様が覆面作家で推理小説を書いている」これで十分インパクトある設定じゃないか、と勝手に思ってしまった。
    このシリーズはもう本作で読むのはやめておこう。

    また明日から円紫さんシリーズ、読みます。

  • 新本格もどきで興味が出たので。
    お嬢様かわいい。かわいすぎて事件の印象あまりない…。

  • 以前ドラマ化もされている「覆面作家シリーズ」最初の作品。(確かともさかりえ主演でした。かわいかった)
    文庫の奥付は「平成9年11月」刊行となってますが、単行本は平成3年11月?…6年もかかったのか文庫化…。

    雑誌「推理世界」の編集者・岡部良介は、投稿作の作者に会いに封筒裏の住所を訪れた。先輩編集者の言葉を借りるなら「トン・チン・カーン」な印象を抱かせる書き手(後のPNは「覆面作家」)・新妻千秋サンは、訪ねてみたら世田谷の大富豪のお嬢様(19歳)。天国的な美貌の持ち主で、一を聞いたら百を知るような推理力も持ち合わせていたのだが、なにより驚くことに彼女にはお屋敷の「内」と「外」で別々の顔があったのだ。

    良介の近所の女子高で起きた殺人事件に乗り込んでいった――《覆面作家のクリスマス》
    待ち合わせ場所の水族館で、知らない内に幼児誘拐事件に関わってしまった――《眠る覆面作家》
    良介の先輩編集者・左近の姉の職場で起きる万引きの謎を解決してしまう――《覆面作家は二人いる》
    計3作品の短編集です。

    北村作品は文体がすごく柔らかく、かつ優しい。一文一文の間にとても柔らかくて温かいものが流れているような、そんな文体なのですね。難しい表現や描写がなくとも、心に沁みるように理解できる気がする…そんな作家さん。なかなかいませんよ。一時期「北村薫、女性疑惑」があったのも納得(笑)。
    少し登場人物について。
    千秋さんは…えっと、つまりは「外弁慶」なわけでして。「岡部さん」でドレスな千秋さんも、「リョースケ」でラフなジーンズの千秋さんも、どちらも千秋さんでどちらも魅力的。そしてどちらも「トンチンカーン」です(笑)。良介や執事さんや運転手さんの苦労がしのばれますが…楽しそうだからいいのです。
    対して良介は、平凡で庶民。双子で刑事の兄・優介がおりますが、30前の独身男性。非凡というなら…お嬢様の外出現場を目の当たりにしても、たいして驚いていない辺りが…。順応性が高いというか、なかなか侮れないかも。
    クリスマスから夏にかけての、この2人のゆったりとしたおつきあい(作家と担当としてですが)も楽しんで読んでほしい。
    大好きです。

  • 最近読んだベッキーさん3部作が良かったので北村薫熱が燃え上がりこちらのシリーズにも手を出した。こちらは舞台は現代だが内弁慶ならぬ”外弁慶”という中々ぶっ飛んだ設定のお嬢様が覆面作家としてデビュー、語り手はその編集というお話。二重人格じみたお嬢様と瓜二つの双子の兄がいる編集の対比が面白い。

  • 美人でお金持ちのご令嬢・新妻千秋(覆面作家)が探偵役の覆面作家シリーズ。

    覆面作家の二重人格と、担当編集者である主人公の良介が双子という設定が、うまいなぁと。
    お嬢様の年齢はもう少し上げた方が良かったのではないかな。

  • ちまちましたところをついてくる感じが心地いい。キャラ設定も見事ですが、推理の過程に若干強引なところも見られます。

  • ある賞を受賞した作家はお嬢様。
    そのお嬢様は家にいるときと門をくぐって外にでると人格がかわるのだった…、というお話。

    エンターテイメントとしてはそこそこ面白いと面白います。2時間ドラマみたいな。
    そんな気分のときにはどうぞ。

  • ミステリーというよりも、どこか明るくぼのぼのとした感じのストーリーが魅力の作品。若手編集者とお嬢様作家の恋の行方が今後気になる。

  • 読んだのはハードカバーのほう。

  • お嬢様がめっちゃ強い。
    内弁慶の逆って言われてたけど、ここまでくると二重人格なんじゃないの・・・

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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