覆面作家は二人いる (角川文庫)

著者 :
制作 : 高野 文子 
  • 角川書店
3.45
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本棚登録 : 1542
レビュー : 173
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043432011

作品紹介・あらすじ

姓は「覆面」、名は「作家」-本名・新妻千秋。天国的な美貌を持つ弱冠19歳の新人がミステリ界にデビューした。しかも、その正体は大富豪の御令嬢…ところが千秋さんには誰もが驚く、もう一つの顔があったのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 本作は3つの短編が収録されているんだけど
    どれもが岡部良介が持ち込む身の回りの事件を、
    千秋がササっと解決してしまうという話なんだけど
    この千秋のキャラがなんとも可愛らしいのですよ。
    初っ端から殺人事件に首を突っ込んでしまうけれど
    生々しいものではなく、結末が優しいのですよ。
    これは読みやすい上に、キャラも気に入った(o^o^o)
    日常のミステリで、小難しいこともかかれてないので
    まさに通勤読書向きです。続きを読みます

  • 昔、読んだような記憶もあるような。でもなかなか面白かった。二重人格⁇みたいな新人作家が、安楽椅子探偵ばりに謎を解決!ミステリとしてはちょっと物足りない気がするけど、キャラが確立されてて良い☆好きな作家さんになりそうです☆ちなみに、わたしの脳内再生は志田未来ちゃんでした。それからちょっとおマヌケキャラの編集者には岡田将生くんで。双子じゃないけどねf^_^; 続編も買ってあるので読みます☆

  • 日常のミステリといった雰囲気で、重苦しいストーリーもなく軽やかに読了出来ます。
    天使のような美貌でお嬢様、だけど正義感を持つ千秋さんと良介さんのコンビも絶妙なかわいらしさでほっこりとした気持ちになります。

  • 北村氏初読みでしたが、勝手に持ってたイメージとは全く違っていました^^;
    漫画チックな激軽ユーモアミステリ(?)だけど、不思議と嫌いじゃない不思議。
    忙しい時にもサラリと読めそうだし、いずれ続きも読んでしまいそう。

  • 一人称の存在しない一人称視点小説って普通に驚異的だよなあ…
    お嬢様がなんでも持ってる人だけど嫌味なところが少しもないのがすごい。

  • 2019/04/28

  • ホームズにはワトソン、栞子には大輔、美星バリスタに青野大和。ミステリーにはこういったペアが多いのだなあ。
    本作も深窓の令嬢、新妻千秋と編集者の岡部亮介がニコイチで活躍する。おしとやかで引っ込み思案の千秋には新進小説家としての顔に加え名探偵の才能、さらに覆面作家と言われるある秘密が。
    何とも楽しい作品。
    随所に散りばめられたユーモアもあり、軽い調子で読み進むことが出来るが、人間の二面性、あるいは世の中の多面性などを考えさせられる話であるかもしれない。

  • 作家といいながらも作品の内容は全く登場しない安楽椅子探偵小説です。
    個性的で魅力的な登場人物たちに、北村ファンなら間違いなく気にいる作品だと思います。

  • 1998-00-00

  • 野性時代1991年2月号:覆面作家のクリスマス、7月号:眠る覆面作家、12月号:覆面作家は二人いるの3つの連作短編を1991年11月角川書店から刊行。1997年11月角川文庫化。2002年2月中央公論新社でC★NOVELS化。シリーズ1作目。作家で、富豪で、訳ありお嬢様の名探偵と編集者のホームズ/ワトソンコンビが活躍するユーモア本格推理。北村さんだけあって、緻密で、興味深く、面白い。

  • 3話収録。
    その3話目読んでるときに昔一度読んだことを思い出した。

  • 世田谷の大豪邸に住む超絶美少女の千秋さんは覆面作家という名の推理小説作家でもあり、もう1つ大きな秘密があった。 お嬢様が名探偵だと、ベッキーさんシリーズの主人公も結構なお嬢様だったけれど、また少し違うお嬢様だが、心根は全く同じ。曲がったことが嫌いで勇気のある素敵なお嬢様でした。 最後の宮部みゆきの解説で、北村薫の小説には「親切」があるとかいてあってなるほどとおもった。わたしが好きだと思うのは、その「親切」に対してのような気がする。

  • 出版されたのが随分前なので所々時代錯誤な感覚はあるけど、気軽に読める一冊だった。

  • 全3巻の「覆面作家」シリーズの第1巻。初読したのも随分昔ですが、何と単行本の刊行は20年以上も前。いやあ、年は取りたくないです(オイ)。

    北村薫氏の作品の中では、多分いちばんライトな作風なのではないでしょうか。登場人物の造形はやや漫画チックですが、分かり易いだけにさらっと読めてアハハと笑える楽しい作品です。その割には、日常派の旗手らしからぬ事件が冒頭から起きてはおりますが、それでも凄惨さは微塵も感じないのが面白い所でもあります。

    何より、「覆面作家」というプロット自体が作者ご本人の出自と絡んでいて、その洒落っ気が絶妙です。ご本人が新妻さんのような外弁慶、なんて事は勿論ないのでしょうけどね(笑)。

    今読み返しても、ふた昔も前の作品とは全く思えない面白さ。ぽーんと膝を打ちたくなる傑作です。

    ところで我が家にある本書、こんな表紙じゃないのだけどなあ。

  • 短編連作
    完全外弁慶(人格まで変わるくらいに)のお嬢様と、そのお嬢様が書いた小説が縁で知り合った編集者が、様々な事件に巻き込まれて解決していく話。
    まあまあ

  • うそでしょ!というような本書に登場する新人ミステリ作家の正体。超絶美少女で大富豪のお嬢様。しかも…。という。そのお嬢様始め登場人物が皆魅力的でとても楽しい。肩の力を抜いて味わえる良質のエンターテイメントです。

  •  本格ミステリで推理部分もがっつり楽しめることに加えて、キャラクターがはっきりしていることで読みやすさもあり、あっという間に読了。可愛くてチャーミングな覆面作家の千秋さんと振り回されっぱなしの良介のコンビネーションがとても良くて、作家と担当者という枠を越えるのか越えないのか、今後の関係性が気になる。

  • 北村薫さんの覆面作家シリーズ、第1作です。
    北村作品としては、かなりコミカルな雰囲気の作品です。でも、ここぞという時には真っ直ぐに凜とした対応ができる千秋さんが、とても魅力的です。

  • 以前からこの著者の名前は小耳にはさんでいたものの、
    自分の周辺でとくにこの本を勧める人もいなかったので、
    作品を読んだことがなかった。
    多分、誰かの作品の後付の広告か何かで見かけて、
    読んでみる気になったのだろう。

    著者、作品とも人気があるのだと思うが、
    あまりその良さがわからなかった。
    先に、毒舌執事がいる超絶お嬢様刑事の話や、
    目白台のお屋敷に居候する変わり者刑事の話を読んでしまったせいかもしれない。
    または、外弁慶の主人公に感情移入ができないのか。

    鶴屋八幡という和菓子屋さんにある「小豆せんべい」みたいだ。
    せんべいといっても関西風の、
    小麦粉を水で溶いて甘みを付け、金型に流し込んで焼いたもの。
    薄くてぱりぱりとして、上品な小豆の味と甘み。
    でも、何か物足りないような気がして、
    次々バリバリと食べてしまうような。
    あっさりしすぎてるっていうことか。

  • 150508読了。
    10年ぶりくらいに読み直し。
    当時よりも言葉に対して受け皿が広くなっているのか、断然面白く読めた。
    次は円紫さんシリーズだ。

  • まあ面白く読めたけど。
    作家という設定がうまく活かせてないかなあ。

    まあ百科事典の件は笑ったけど ^^

  • 【本の内容】
    姓は「覆面」、名は「作家」―本名・新妻千秋。

    天国的な美貌を持つ弱冠19歳の新人がミステリ界にデビューした。

    しかも、その正体は大富豪の御令嬢…ところが千秋さんには誰もが驚く、もう一つの顔があったのだ。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    「円紫さんと私シリーズ」「ベッキーさんシリーズ」ばかりが北村薫じゃない。

    こんなにも面白可笑しく、そしてハートフルなシリーズもあるのです。

    箱入りお嬢様の千秋さん、勝気でおきゃんな(表現が古い!)千秋さん、どちらも実に魅力的。こんな女性なら、二重人格だろうと無問題。一度付き合ってみたいものであります……。

    美人には秘密と謎がつきものです。

    良介と代わりたいな。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 20140704
    最近は青春だとか、高校生だとか、恋だとか、甘酸っぱいとか、そういう類のストーリーばかり狙って読んでいたので久々の謎解きは先が気になって気になって仕方がなかったです。
    まさに日常の謎。ありえないだろう、と思いながらも どうやって千秋嬢が謎を解くのか、わくわくしながら読んでいました。
    覆面作家の愛の歌と覆面作家の夢の家も是非読みたいです。

  • 『推理世界』の編集を担当している岡部良介。

    彼が新しく担当する若干19歳、大富豪のお嬢様・新妻千秋は、覆面作家というペンネームでデビューすることになる。

    刑事である良介の双子の兄・優介は、女子高生が殺される事件の話を良介にする。

    良介は千秋と共に事件のあった女子高に出向くことに。(「覆面作家のクリスマス」)

    他、「眠る覆面作家」「覆面作家は二人いる」収録。


    覆面作家シリーズ第一弾なので、二人の出会いが初めてわかっておもしろかったです。

    既にシリーズ第二弾『覆面作家の愛の歌』、シリーズ第三弾『覆面作家の夢の家』は読んだ事があり、とても楽しいシリーズだと思います。

    個人的には、トリックも筋が通っててキャラクターにも好感が持てるお気に入りシリーズの一つです。

    また全部続けて読んでみようと思いました。

  • 『覆面作家のクリスマス』

    『踊る覆面作家』

    『覆面作家は二人いる』

  • 可もなく不可もなく。


    2014*5

  • 2013.11.10再読 処分

    外弁慶な覆面作家の千秋お嬢様と、その担当である双子の弟岡部良介による短編3作。
    語り口が軽妙で読みやすかった。
    殺人・誘拐・万引きがテーマだけれど、子供が絡むせいか凶悪さはあまり無い。
    謎もライトで、驚きは無かった。

  • 再読。
    円紫さんシリーズは好きなんだけど、こっちはちょっと主人公のキャラクタが突飛すぎてあんまりついていけないのよね。
    でも、高野文子さんの表紙はいいのよねぇ

  • (内)千秋は「ザ・お嬢様」って感じで分かりやすいけど、(外)千秋の会話シーンは誰が喋ってるのか慣れるまで戸惑った。自分が読んでて慣れたのか作者が変えたのか(外)千秋の心境の変化かそれは分からんけど3話目は読みやすかった。次は執事の赤沼さんや運転手の田代さんにも期待したい。

  • 久しぶりに読みたくなって。超お嬢様で推理作家の千秋さんと担当編集者の良介さんが鮮やかに謎を解決していくミステリー。二人も含め周りが面白い人達ばかりで、賑やかそうで楽しそう。おしとやかで、うさ耳帽子が似合って、時には暴走したり、“金金金…”と不気味に連呼したりするお嬢様がとっても可愛い!良介さんの千秋さんに対する強引で、でもさりげない優しさも格好よかったな。北村さんの作品は全体的に温かくて、優しい空気が漂っていて、ほっと安心します。二人の関係とお嬢様の華麗な謎解きにこれからも目が離せません(^^)

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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