覆面作家の愛の歌 (角川文庫)

著者 :
制作 : 高野 文子 
  • KADOKAWA
3.46
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本棚登録 : 1172
レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043432028

作品紹介・あらすじ

ペンネームは覆面作家-本名・新妻千秋。天国的美貌でミステリー界にデビューした新人作家の正体は、大富豪の御令嬢。しかも彼女は現実に起こる事件の謎までも鮮やかに解き明かす、もう一つの顔を持っていた!春のお菓子、梅雨入り時のスナップ写真、そして新年のシェークスピア…。三つの季節の、三つの事件に挑む、お嬢様探偵の名推理。人気絶頂の北村薫ワールド、「覆面作家」シリーズ、第二弾登場。

感想・レビュー・書評

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  • ヴェールに包まれた謎の覆面作家、という千秋さんのミステリ要素が少し薄れてコメディになっていたのが少し残念でした。トリックも理屈っぽいというかちょっと飲み込みにくかったです。ただ、岡部兄弟のどちらにも春が来そうという予感を感じさせるラブコメパートはかわいらしかったです。

  • 前作の「覆面作家は二人いる」で、千秋お嬢様のキュートさに
    メロメロになってしまった。
    そんな御嬢様の担当編集者岡部良介は、保護者状態。
    そこにライバル登場。
    小説ワルツ。略して小ワルの歌って踊れる編集者。
    彼女を巻き込んでの事件なんかもあって
    良介は心配を通り越して恋心が芽生える?
    住む世界の違う二人の進展も楽しみながら、事件では
    予想外に危険な事もあったりでハラハラしちゃったりで
    とっても楽しめました。
    そして解説がこれまた面白い。著者との関係が以外でビックリ。

  • 今回も面白かった☆相変わらずの二重人格っぷりがまたいい!今回はあらたなキャラも出てきて、岡部兄弟ともになんだか進展な予感☆ただ、最後の章のトリックがイマイチわかりにくかったf^_^;でも好きな世界観ですよ☆続編も積んであるので楽しみです☆誘拐の話、演劇をやっている若い女性が殺される話は最近の現実社会でも起こっている事件とちょっと似ている気がしてある意味、怖い気持ちになりましたが。

  • 1作目を読んだ勢いで2冊目も。
    中編より短編が合う軽さかな。

    解説が一番印象に残ってます。
    本作がダメという訳ではなく、
    むしろそれくらいの軽さが良く、
    そして解説で語られるエピソードがとても良いのです。

  • 本作は北村氏の魅力である表現の美しさや落ち着いたトーンが少し影を潜め、バタバタしたコメディタッチになりかけているところがやや残念です。他の作家さんの作品なら普通に楽しめるレベルだと思いますが、北村作品には私の期待値が高いので辛めの評価となりました。
    覆面作家のはずなのに少しずつ露出が増えてきている千秋さん。あまり交友関係を広げ過ぎずに謎の存在のままでいて欲しいな。

  • 本作品の内容以上に、著者の覆面作家発足当時の担当編集者であった大多和伴彦さんの文庫解説に胸を打たれた。
    シリーズ二作目となるとこの文庫の第1話「覆面作家のお茶の会」に秘められた著者の思いやりが披露されています。とても良いお話です。ぜひお読みになる事をお勧めいたします。

  • 野性時代1994年5月号:覆面作家のお茶の会、8月号:覆面作家と溶ける男、1995年2、3月号:覆面作家の愛の歌をの3編の連作短編を1995年9月角川書店から刊行。1998年5月角川文庫化。2002年10月中央公論新社C★NOVELS化。シリーズ2作目。お嬢様のホームズばりの推理が秀逸で、面白く、楽しめる。

  • 最後の話、結局どういうトリックなのかよくわからんかった。
    そして犯人のキャラも意味不明。

  • 「あの人の手がけた本ていっぱいあるんだろ?」「書く者、作るもの、読む者、みんな紙の四角がつなぐんだね。間で泡だつ波や不機嫌な雲、それから気まぐれな風がいっくら騒いだって、本を手にしたら、いつだってあの人に会える。本を作る仕事ってそういうものなんだね」P25 この文を読んだだけで、この本を手にして良かったと思った。本を愛している人が作ったものは読むだけでわかる。

  • 覆面作家シリーズの第2弾。キャラクターの心模様はより深く、シナリオはより幅広くと物語の面白さは高まってきて、とうとう中長編、そして死人が!と相成る本作。…なのですが、ごめんなさい、その渾身の長編がちょっと肌に合わなかったです。いつも通り人物描写にはぐいぐい引き込まれるのですが、あの、率直に申し上げてトリックが…。難解と言うより、いささか理屈に寄り過ぎたような印象を持ちました。

    元々自分自身に謎解きより物語自体を楽しみながら読む傾向がありましたので、北村先生の作の中でもとりわけ軽妙なこのシリーズでこの仕掛けはちょっときつかったかも。3巻のハチの話の方がしっくり来るのですよねえ。

    でもやっぱり面白いのですよ。解説にまでほろりと泣かされるだなんて。

  • ことが大きい割にさらっと終わってしまう。キャラ読みできないのが良かったのに、これは微妙。

  • 2作品目で、ちょっと何かわかってきた。
    殺人も子供の誘拐も全く大したことがないかのように、
    ゆるーく流れるストーリーの中で、
    折にふれ交わされるお嬢様と岡部くんの
    言葉遊びのような浮世離れした会話に
    読者は魅かれているのだと。

    ぷりっとした寒天を薄味のシロップで食べながら、
    たまにこりっと塩味の豆を楽しむ感じとでも言おうか。
    あんみつもフルーツみつ豆も邪道ね、
    とでも言うような高潔さが、そこにはある。

    それはそれで一つの好みとして理解できるし、
    一種のミニマリズムとして悪くない趣味だと思う。

    だが、なんだろう、もうちょっと毒と言うか、刺激が欲しい。
    心太に辛子というのは好きではないだが、
    みつ豆に塩昆布ではほっとしてしまうし、
    もっとぴりっとくるわさびか山椒のような刺激。
    その欲求は、多分に私自身の性格の悪さからくるとしても。

    とはいえ、現実としては、
    みつ豆にわさびも山椒も似つかわしくない。
    私の好みは黒蜜がけのフルーツみつ豆だ。

  • 普通に楽しく読めた。
    解説も良かった。
    表題作のトリックは複雑。

    マッサカーはmassacreなんだね。

  • 再読。軽〜いタッチの謎解き物が読みたくて。1作目は少し前に読んでいたので2作目を選択。選んだ理由にはぴったりだったと思うんだけど、どうも集中できなかった。おもしろいと思うんだけど、多分今の私には、誰かと誰かのほのかな恋の予感?!みたいなのがいらなかったのではないかも…

  • ミステリー雑誌の編集者をしている岡部良介は、ペンネームが<覆面作家>という美しい女性新妻千秋の担当者。

    ある日、良介の会社の『推理世界』のライバル誌『小説わるつ』の担当者、静美奈子が新妻に原稿を書いて欲しいと現れる。

    話しを聞くうちに良介と新妻は、ケーキ屋に嫁いだ静の同級生の話になり、ある事件を調べることに…。

    <覆面作家シリーズ>第二弾。


    新たなキャラクターと先の読めない事件、両方楽しめました。

  • 表題作のトリックが複雑すぎて理解しようとする気がしなかった…
    トリックのためのトリックみたいなのはちょっと苦手だな
    そんなわけで、やっぱ円紫さんシリーズのが好き

  • 自分は英語で『虐殺』は『ジェノサイド』やと思ってたので『マッサーカー』と知り勉強になった。実際に調べるまでは、小ネタかマッカーサーの事かなと思った。3話目のトリックはややこしいなぁ。ややこしいっていうか単純作業やけど説明読むのメンドイなぁ。トリックは苦手や。 解説を読んで1話目に戻った。作者自身の解説やないから真偽は分からんけど北村さんの気持ちを知れた気がする。いつもはメンドイし他人が勝手な思い入れを書いてる気がして読まなかった解説。今後は解説も読んでみたい。

  • 寂しい別れあり、でも新しく“歌って踊れる”編集者さんがお仲間に加わって、事件も面白さも前巻よりパワーアップしていて楽しかったです。今回はお嬢様のご両親のことがわかったり、最後には危険な目に遭ったりと大変だったけど、少し作家さんと編集者さんの仲かが縮まって私までにんまり。お嬢様が相変わらず可愛すぎ!きっと晴れ着姿も綺麗なんだろうな。はたして良介さんは人生の師以上の存在になれるのか、岡部兄弟の気になる恋を応援したいと思います。『本を手にしたら、いつだってあの人に会える』素敵な台詞です(*^_^*)

  • ペンネームは覆面作家―本名・新妻千秋。天国的美貌でミステリー界にデビューした新人作家の正体は、大富豪の御令嬢。しかも彼女は現実に起こる事件の謎までも鮮やかに解き明かす、もう一つの顔を持っていた!春のお菓子、梅雨入り時のスナップ写真、そして新年のシェークスピア…。三つの季節の、三つの事件に挑む、お嬢様探偵の名推理。人気絶頂の北村薫ワールド、「覆面作家」シリーズ、第二弾登場。 (「BOOK」データベースより)

    覆面作家シリーズの2作目。
    天国的美貌で外弁慶のお嬢様作家の千秋さん。
    覆面作家なのに、こんなに人間関係広げちゃっていいの?と心配になりました。
    担当編集者のリョースケもそれでいいの?
    起きた事件を冷静に見るとなんてえげつない、という感じですが、登場人物の関わり合いやストーリーは対照的にほのぼの。
    そのあたりでバランスが取れているってことなんでしょうか。
    次の作品でこのシリーズは終わりらしいので、恋の行方(?)が楽しみです。

  • 2013.5.13
    シリーズ三作を再読。
    面白い!
    軽妙で読みやすく、キャラクターも個性的で親しみやすくて、
    本格。
    人が死なないミステリーもある!

    むかし、ドラマになってたよな…?と思います。
    ローリングストーンズのエピソードが印象に残ってる。
    NHKだったかなー、観たいなー。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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