冬のオペラ (角川文庫)

  • 838人登録
  • 3.38評価
    • (43)
    • (97)
    • (230)
    • (19)
    • (7)
  • 87レビュー
著者 : 北村薫
制作 : おーなり 由子 
  • 角川書店 (2002年5月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043432059

冬のオペラ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 名探偵と名乗り、普通の事件の依頼は受けない。そんな事務所があゆみの勤める不動産会社の入ったビルの2階に入った。けれど、世に名探偵を必要とする事件は滅多に起きない。だから名探偵は神出鬼没なフリーターとして生計を立てている。そんな名探偵が気になって仕方がないあゆみ。名探偵の記録係に立候補して、数少ない事件を名探偵の耳となり目となりまとめていく。

    短編2つ、中編1つの連作集です。探偵との出会い、最初の事件、さらなる出会い、そして・・・ とつながっていきます。コージーなミステリかと思いきや、最後はとても深いテーマに。切ないというか、なんともやりきれない思いになりました。冬の京都に出かけたくなります。

  • 名探偵 巫(かんなぎ)弓彦。人知を超えた難事件を即解決。
    いったいどんな難事件を扱うのかしらと思いきや、初めの事件がわりと平和というか盗難だったので安心していたら、表題作『冬のオペラ』はガッツリと殺人事件でした。もの哀しい事件でしたが、きっと引導を渡すのが巫で犯人も良かったと思っているはずです。
    そして作者の北村さんはどうして若い女性目線で書くのが上手なのでしょう。とても読み易くて一気に読んでしまいました。

  • 自称名探偵の巫だが、知識も豊富で洞察力にも優れ事件を見事に推理し解き明かしていく。
    好奇心旺盛なあゆみは、名探偵には記録者がつきものだという妙なこじつけで記録者としての立場を手に入れる。
    科学が絡む事件あり、視覚の錯覚を利用した事件あり。
    そして、情状酌量がされればいいと祈りたくなるような哀しい事件あり。
    バラエティに富んだ短篇がそろっていた。
    軽やかで湿り気のない物語ばかりで、読んでいて単純に面白い。
    ちょっとした雑学が入っているところも気に入っている。
    重く暗い物語も好きだけれど、明るく軽やかな物語もやっぱりいい。

  • ちょっと変わったミステリーで楽しめました。登場人物と文章の雰囲気も好きです。読んでいて、のんびり京都旅行に行ってみたくなりました。

  • 主人公は姫宮あゆみ、北国の高校を出て叔父さんの経営する不動産会社の事務に就職した。ある日、会社のビルの二階に探偵の事務所が入ってくる。「名探偵、巫弓彦」人探しや素行調査はお断り。手がけた事件はまだ零だが、探偵は実績ではなく存在であり意思であると説く巫にあゆみはワトソン役ならぬ記録者を買って出る。あゆみと巫が出会う三編の事件。まだ18.9の娘なのに、あゆみの品の良さ、人間としての存在の輝きにはっとさせられる。北村薫の描く女性はわたしの憧れ。

  •  遠い唇を読んでから読み返す。たぶんこれは再読じゃなかろうか。
     名探偵の巫の名探偵すぎる生き方と、書き手のヒロインの距離感がすごい。

     そして、物語が描かれなくなったとしても、シリーズが続かなくても、彼らは生きているのだなぁと、遠い唇を読んで思う。作者の中にはどれだけの人が生きているのだろう。

  • 真実が見えてしまう名探偵・巫弓彦と彼の記録者に志願した主人公が出逢った事件を描く中短編集。
    表題作の京の景色とともに進む物語と最後の謎解きの雰囲気、そして名探偵としての容赦のなさが大変良くて好きです。

  • タイトルや表紙から想像していたのと少し違った。文章から「私、こんなに色んな言い回しができます。喩えもこんなに多彩に。どう?すごいでしょ?」というのがにじみ出ていて気持ち悪かった。

  • 当初から狙っていた構成なのか
    プロローグがあって伏線があって
    すべてが繋がって本編へ…という
    読み方をしました。

    少し物足りないですけど「名探偵」
    という天職があるという考え方には
    共感しました。

    本編はどうにもやるせない結末でした。

  • 短編2つと中編1つの連作
    自分が「名探偵」だと知っているけれど、事件が起きないとただの人でしかない探偵と、その書記を買って出た不動産屋の事務員が巻き込まれる、小さな事件から大きな事件まで。

全87件中 1 - 10件を表示

冬のオペラ (角川文庫)のその他の作品

北村薫の作品

冬のオペラ (角川文庫)に関連する談話室の質問

冬のオペラ (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする