冬のオペラ (角川文庫)

著者 :
制作 : おーなり 由子 
  • KADOKAWA
3.38
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  • (19)
  • (7)
本棚登録 : 875
レビュー : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043432059

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな北村さん。
    でも、なんとなくのめりこめなかったのは
    この作品はツボではなかったようです。

    それでいてもやっぱり感心するのは
    全体を通して計画された隅々まで抜け目のない
    繋がりと統一感と伏線の張り巡らし方。
    凄いと思います。
    そして、なんといっても
    男性が書いたと思えないほど
    「美しい」と呼べる文章が
    北村さんの魅力だと思う。

  • 読みやすい文体。
    ラストの中篇にはきちんと殺人事件があるけれど、前半2作の小編は日常のちょっとした疑問などをミステリに仕立てたかんじ。
    「名探偵」の台詞はどれも面白い。

  • カタルシスではなくノスタルジィで魅せるタイプのミステリ短編集。やはりベストは表題作。
    北村薫作品は人生初であるが、氏の暖かな文体には大変好感が持てた。女性じゃないと知って驚いたが。

    助手の女の子の目線から語られる現実世界の名探偵の物語。
    都合良くホイホイ殺人事件は起きないし。犯人相手の大立ち回りも無い。現実世界の名探偵は孤独で、不思議で、ちょっと地味だ。

    複雑怪奇な事件に驚くミステリーも良いけれど。
    時にはこんな優しいミステリーがあってもいいじゃないかと思わされた。


    近すぎず、遠すぎない。
    どこかにいそうな「名探偵」のお話。

  • カンナギさんがかっこいいーー!渋いーー!!
    「名探偵」(※探偵ではなく!)をやるために
    アルバイトをして生計を立てているというのも
    なんだかお茶目で可愛い。
    しかも大真面目に。
    なんて素敵なんだ。

    事件の内容は、あっさりしていたり複雑だったり様々。
    でもやっぱり「名探偵」という設定がなかったら
    こんなに魅力的な作品にはならなかったのではないでしょうか。

  • 2月9日

  • 古本屋で105円で購入〜。
    北村さんの書かれる文章は爽やかな風が吹いておるのです。
    かなりお好みですわ〜♪


  • 有名オペラを題材にした作品です。
    これはこれでありかなぁという感じですが、円紫さんと私シリーズ、時と人との3部作と比べるとやや見劣りします。
    (とは言っても内容は素晴らしいですよ)

    北村先生だからこそ、より高いクオリティを求めてしまうんです。

  • ただの<探偵>ではなく<名探偵>の看板を掲げ、フツウの事件には見向きもせずふだんはバイトをして生活費をかせいでいる名探偵。その名探偵に興味を持ち、自ら<記録者>としてワトソン役を買ってでた女の子あゆみ。その2人が日常の不思議な謎を解き明かす短編2本と、そのとき出来た縁のある人に関係のある殺人事件を解く中編1本からなる本です。
    静かにしみじみと、面白かったです。

  • 探偵とその助手を志願した女性のはなし。

  • 名探偵・巫弓彦と記録者・姫宮あゆみの連作短編集。
    円紫師匠と私シリーズと同様、北村さんの描くおじさんと女の子コンビはとても魅力的。あゆみは現実にはこんな女の子はいないだろうと思うのだが、前向きな芯の強さが読んでいて気持ちが良い。難事件しか依頼を受けないためアルバイトで収入を得ている名探偵も個性的です。
    北村さんの作品としては珍しく人の悪意を描いていますが、哀しく切ない心理描写に引き込まれます。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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