北村薫のミステリびっくり箱 (角川文庫)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043432080

感想・レビュー・書評

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  • 豪華なゲストを交えて日本推理作家協会で取り上げられた将棋、嘘発見器、落語など様々なテーマを振り返ってやってみようという鼎談集。嘘発見器の質問内容や女探偵の実態が面白かったです。そして付録の江戸川乱歩の対談で当時の有名な作家の名前が出てくる会話に凄さを感じました。

  • 角川書店から「日本推理作家協会」設立60周年に合わせて、鳴り物入りで発売された「お宝CD」付き単行本の文庫版。元々、雑誌「野生時代」にビジュアル付きで掲載されていた記事を再編集し、数々の補足を加えたもの。江戸川乱歩が始めた「土曜会」が「探偵作家クラブ」となり、後に社団法人「日本推理作家協会」へと発展してきて60年。その「土曜会」では、乱歩自らがガリ版を切って熱心に会報を発行していたという。その幻の会報が発見されたのを契機に、ミステリ・マニアの北村さんが興味深い記事を取り上げ、それにちなんだ「お題」を、現代の推理作家諸氏に疑似体験していただき対談していこうというお遊び企画だ。ビジュアル中心だったせいか、中味の割には底が浅い。仲間受けの感じが強すぎるかも。

  • ミステリがらみの対談。木曜会といった、「古き良き時代」を懐古するイメージが強い。資料としてはおもしろいけど、読み物としてはどうかなあ。まあそもそもきわめてマニアックな企画を形にしたものなので、一般的な書籍としておもしろさを言うのは、むしろフェアじゃないかもしれない。

    その中で、いわゆる「嘘発見器」の話はおもしろかった。要するに相手の反応の大きさを観るわけだから、どういう質問をするのかが勝負であるわけだ。犯罪と関係ない人なら何も感じず、関係していれば思わず「ビクッ」としてしまうような質問を、いかに的確に作り、いかにさりげなく忍ばせるか。そこに技があるという話は、思わず膝を打った。

  • 北村薫が日本推理作家協会の前身の探偵作家クラブ会報をもとにテーマを決めて、そのテーマに詳しい作家とその道の専門家と鼎談する。会報を作っていたのはなんと江戸川乱歩。

    なんといっても本から本へとわたってゆく楽しさや、なかなか見られない貴重な記録を載せているのが◎装丁、構成のデザインが可愛い。鼎談と資料?補足?を上下2対1くらいの幅で割っているが、うるさくない。

  • 北村薫さんとミステリ作家、さまざまなジャンルの専門家の対談集。
    第五回 女探偵の回のゲストは加納朋子さん。

  • 乱歩が探偵作家クラブの会報に残した足跡を追いつつ、各ジャンルに長けたゲストとミステリ作家を交えて語る対談集。扱うジャンルが将棋、嘘発見器、映画、落語などなど興味深い。本格ミステリを愛して已まない北村薫ならではの視点も素敵です。そして僕自身が本格ミステリが好きなんだと、改めて再認識させられる本でもあります。嗚呼、本格ミステリが読みたいねえ。

  • 2010年9月27日購入。

  • 2010/9/25 紀伊国屋グランドビル店にて購入。
    2014/4/1〜4/4

    日本推理作家協会の前身、探偵作家クラブの会報記事を出発点に内容を振り返りながら、ゲスト及び現役作家との対談集。娯楽が少なかったんだろうが、昔の作家達はいろんなことをやってたんだなあ。江戸川乱歩や大下宇陀児ら錚々たる面々が登場する。文士劇は是非頻繁にやって欲しいなあ。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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