アイデン&ティティ(文庫版) 24歳/27歳 (角川文庫)

  • 角川書店 (1997年11月21日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (376ページ) / ISBN・EAN: 9784043434015

作品紹介・あらすじ

バンド・ブームで世に出たが、ロックとはいえない活動を強いられ、ギタリストの中島は酒と女に逃避する空虚な毎日を送っていた。そのうちブームも終焉に……本物のロックと真実の愛を追い求める、男の叫び。

感想・レビュー・書評

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  • みうらじゅんの他の本に比べると、かなりまじめな本。
    文庫本だけどマンガでした。

    主人公が、本当のロックってなんだろうとか、
    僕にとってのロックってなんだろうとか、
    そういうことを悩み迷いながら生きていく姿を描いた話。

    アイデンティティのない学校で
    アイデンティティのない友達と
    アイデンティティのない戦争をして
    アイデンティティのない世の中に送られる
    誰もが持ってそうで持ってないアイデンティティ


    これを読んでいてふと、
    今まで自分が大切にしてきたことってなんだろうって思った。
    みんなは何を大切にしてきたんだろうって。
    僕はこんな質問されたら耳をふさぎたくなっちゃうな。
    そういう揺るぎないものをしっかり持ってる人は強いんだろうなぁ〜。

    それにしても、主人公の彼女がかっこいい。
    それだけでも読む価値あるかも。笑

  • 作者自身がコンセプトについてこう書いている。「ロック版ドラえもん」。ロックと現実のギャップに悩むのび太が主人公の中島。道具はくれないけれど思想を贈ってくれるドラえもんがボブ・ディランだそうだ。これはとてもわかりやすい作者本人による解説だろう。

  • イラストレーターのみうらじゅんがミュージッシャンのみうらじゅんの若い頃を描く。いろいろ悩みまくるみうらじゅんがいろいろ悩んだお釈迦さまと重なる(私の中でだけど)。ラストが感動的。
    若い頃のみうらじゅんの写真が一枚挿まれている。ストイックそうで、惚れちゃうよ。

  • うんうん

  • 読了 20221104

  • MJを語る上で外せない一冊らしいので読んでみた。現実と煩悩(主に性欲)にロックで立ち向かおうとする青年の物語。主人公である中島はMJの分身だろう。

    アイデンティティは一人では確立できない、アイデンとティティがいて初めて確立できるんだ!というセリフが印象に残った。MJの著作の中で、ここまで直球のものは他にないだろう。そしてこのロックの精神は、形を変えて今もMJの中に生きているのだろうと思う。傍目にはそう見えなくても。かつてMJが東京電力の仕事を「この仕事にこの高過ぎる報酬はおかしい」と断ったというエピソードを思い出した。

    中ほどに挿入された若かりしMJの写真に萌えた。20歳くらいだろうか。かわいい。これはモテそうだ。。。

  • 「何もなくなっちまうまで傷ついて残ったものだけが自分だ‼︎」
    ロック歌手みうらじゅんが生きてきた人生を漫画化したこの本。タイトルにアイデンティティとあるが、自分というものをどれだけ強く持てるかで表現できる音楽の深みが変わってくるのだと知らされる。歌手といえどしょせん社会の中の歯車を回している一因にすぎなくて、そこから外れようとも自分の表現したい音楽を作り続けていたみうらじゅんは素晴らしいと思う。

  • 立ち読みしたが最後はちょっと泣けた。主人公中島の彼女の包容力が魅力的。アツくアオクサいロックの話だが、ディランの存在がけっこういい。

  • ガロに連載していた時には、リアルタイムで。
    バンドブームのあとに読むと感じるものがある。

  • 創作系を志す若者にはぜひ読んでいただきたい一冊。

  • バンドマンの漫画。
    ロックとは何かをひたすら考える主人公。
    みうらじゅんさんが書いた、ってだけで読んだ。
    まあ、まあまあ面白かった、かな。
    なんか独特だった。

  • 小説だと思って、図書館でネット予約して借りたら、漫画だった。
    みうらじゅんさんっぽい、作品。
    模索している主人公に一定の共感はあるけど、これまで読んだものに比べると、その共感の程度は浅い。

  • DVDみてからの、原作みたほうが頭に入ってくるかも^_^

  • 不思議だけど、よくわかる。

  • 小説?だと思ったらマンガでした(笑)大好きなボブ・ディラン、不思議な作品でありながら惹かれるモノがそこにはあります。こちらは映画がとてもオススメで初主演の峯田くんがういういしくもあり、色即ぜねれいしょんとはまた違ったみうらじゅんさんの作品。こちらも映画がとてもオススメで見て欲しい作品です。

  • ロックとはなんだ
    ティティはどこだ

    現実的で青臭いのに、どこかフシギな作品。

  • ボブディランが好きなので、昔、興味を持って読んだ本です。先日、西荻の古本屋でこの単行本を見つけ購入。久々に再読しました。自分の存在意義を自問自答して悩む主人公。そこに時々現れては、意味ありそうな啓示をかけるボブディランらしき人。時代は変わっても、ディランの言葉には普遍性を感じ、共鳴します。♪やれることをやるだけさ、だからうまくいんだよ♪なお、この作品は宮藤官九郎脚本により映画化され、公開当時、今は亡き「シネセゾン渋谷」まで観に行きました。映像のなかで麻生久美子がすごくミステリアスで、魅力的だったのが印象に残っています。

  • ロックの幻想に忠実な青春。ロックはこうあるべきだとか言うのは、その時々で考えがブレる。

  • 本物のロックとは? 真実の愛とは?
    悩める主人公の前に、ボブ・ディランやジョン・レノン&オノ・ヨーコが現れる。

    みうらじゅんのロマンティックな部分が凝縮されています。
    でも、浮気、良くない。

  • 大好きな漫画。

    何回読んでもおもしろい。もう自分のバイブルともなっている。

    本当の「ロック」とか、「愛」とかいろいろ考えさせられます。

    音楽やってる人、いや、やってない人でもぜひ読んでもらいたいです!!
    2008年07月08日

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著者プロフィール

作家・イラストレーター

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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