アイデン&ティティ 24歳/27歳 (角川文庫)

  • KADOKAWA (1997年11月21日発売)
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本棚登録 : 645
レビュー : 107
  • Amazon.co.jp ・マンガ (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043434015

感想・レビュー・書評

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  • 「何もなくなっちまうまで傷ついて残ったものだけが自分だ‼︎」
    ロック歌手みうらじゅんが生きてきた人生を漫画化したこの本。タイトルにアイデンティティとあるが、自分というものをどれだけ強く持てるかで表現できる音楽の深みが変わってくるのだと知らされる。歌手といえどしょせん社会の中の歯車を回している一因にすぎなくて、そこから外れようとも自分の表現したい音楽を作り続けていたみうらじゅんは素晴らしいと思う。

  • 小説?だと思ったらマンガでした(笑)大好きなボブ・ディラン、不思議な作品でありながら惹かれるモノがそこにはあります。こちらは映画がとてもオススメで初主演の峯田くんがういういしくもあり、色即ぜねれいしょんとはまた違ったみうらじゅんさんの作品。こちらも映画がとてもオススメで見て欲しい作品です。

  • そこらの自己啓発本を読むよりもぐさりとくる一冊。自分を持ってる人はかっこいいなあ、と。麻生久美子と付き合いたいなあ、と。

  • バンドブーム、その流れに乗りデビューしたSPEEDWAY。
    だがギターの中島は自分のやりたいロックを求めて葛藤する。そんなある日中島の高円寺のアパートに、ボブ・ディランによく似た風貌のハーモニカ吹きがやって来て…。
    学校の選択授業で買って読んだよ。
    みうらじゅん独特な絵はなんというか、すごく泥臭さを感じるよね。この話にはよく似合っていると思う。
    田口トモロヲが映画化していたけど、映画の方は好きな作品だなー。
    「大人の涙に子どもの涙」やタイトルの「アイデン&ティティ」などは名曲だと思います。

  • 切なさが爽やかな読後感。

  • 好きな映画の原作、という気持ちで読んだけど、もしかするとこちらのほうが好きかもしれない

  •  真っ直ぐすぎて、今の自分には受け止め切れなかったように思う。
     それでも言えることは、ボブ・ディランってすごい。

  • MJのダメダメさと、自分のダメダメさとが絶妙にマッチする。
    やらなきゃならないことをやるだけさ だからうまくいく
    しかしみうらじゅんは絵がうまいなぁ

  • アイデンティティー(identity)という言葉を辞書で調べますと、「自己同一性」と書かれています。
     中学生の頃だったでしょうか、英語の問題を解くときにidentityを辞書で引きました。しかしそこに書いてある「自己同一性」というのを読んで、さっぱりとその意味が通じません。意味を調べるために辞書を引いたのに、その意味が全く通じません。もしかしたら辞書が間違っているのかもしれないと思うくらいでした。
     そしてその数日後、父親に、「おい、identityってどういう意味だ?」と聞かれましたが、分かったような分からないような気分で、とりあえず「“自己同一性”っていう意味だよ」と答えました。父親は「それじゃわかんねえだろ。」と聞き返してきましたが、私自身理解していないので、それ以上答えることも出来ないので、「だから、自己同一性だってば。」と同じ事を繰り返してその場を濁しました。
     それからというもの、identityという言葉を見るにつけ、聞くにつれ、一体「自己同一性」とは何だろうと自分に問いかける日々が続きました。テレビ朝日の『朝まで生テレビ』などを観たときも、「○○としてのidentityは・・・」とパネリストが話しているを聞くと、ただただ“自己同一性”という言葉だけが逡巡していきました。
     そしていつの頃からか、identityの意味がわかるようになりました。しかしそれは、“自己同一性”という単語を頭で理解したのではなく、様々な経験をつんでいく中で、肌でその言葉の意味を実感して分かったように思います。

     このみうらじゅんの『アイデン&ティティー』は、帯にもありますように、「本物のロックを探す」ロックグループが、自分の目指すロックを探しながら、自分自身を探す物語です。情けない思いをしたときも、くだらない経験をしたときも、いつもボブ・ディランやジョン・レノンが現れて、自分自身を探すための啓示を授けてくれます。そして自分が愛する恋人もまた、自分を守ってくれる大きなグレートマザーとして存在している・・・。
     自分の思いを貫くとき、時に周りと衝突を起こしてしまうことがあります。しかし、その衝突を避けて自分を曲げてしまっては、自分自身を探すことは出来ない・・・。時には失敗することで、情けない思いをすることで自分自身を見出すことも多いのではないでしょうか。
     この物語を貫くテーマを象徴する言葉、

    「やれることをやるんだよ、だからうまくできるのさ」

    というのは、いつも自分を勇気付けてくれます。物語の主人公は20代ですが、いつになってもこの自分探し、つまりidentity探しは続くのでしょう・・。
     自分自身を探し続ける方へお勧めの一冊です。

  • 情けなくって青臭い主人公を支える「彼女」がいいんだよなぁ。ブームに飲み込まれるってのは大変だ。わかるぜ。

著者プロフィール

みうらじゅん●1958年京都生まれ。武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。

「2018年 『仏像ロケ隊がゆく 見仏記7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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