アイデン&ティティ 24歳/27歳 (角川文庫)

  • KADOKAWA (1997年11月21日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043434015

感想・レビュー・書評

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  • みうらじゅんの他の本に比べると、かなりまじめな本。
    文庫本だけどマンガでした。

    主人公が、本当のロックってなんだろうとか、
    僕にとってのロックってなんだろうとか、
    そういうことを悩み迷いながら生きていく姿を描いた話。

    アイデンティティのない学校で
    アイデンティティのない友達と
    アイデンティティのない戦争をして
    アイデンティティのない世の中に送られる
    誰もが持ってそうで持ってないアイデンティティ


    これを読んでいてふと、
    今まで自分が大切にしてきたことってなんだろうって思った。
    みんなは何を大切にしてきたんだろうって。
    僕はこんな質問されたら耳をふさぎたくなっちゃうな。
    そういう揺るぎないものをしっかり持ってる人は強いんだろうなぁ〜。

    それにしても、主人公の彼女がかっこいい。
    それだけでも読む価値あるかも。笑

  • 作者自身がコンセプトについてこう書いている。「ロック版ドラえもん」。ロックと現実のギャップに悩むのび太が主人公の中島。道具はくれないけれど思想を贈ってくれるドラえもんがボブ・ディランだそうだ。これはとてもわかりやすい作者本人による解説だろう。

  • うんうん

  • 読了 20221104

  • MJを語る上で外せない一冊らしいので読んでみた。現実と煩悩(主に性欲)にロックで立ち向かおうとする青年の物語。主人公である中島はMJの分身だろう。

    アイデンティティは一人では確立できない、アイデンとティティがいて初めて確立できるんだ!というセリフが印象に残った。MJの著作の中で、ここまで直球のものは他にないだろう。そしてこのロックの精神は、形を変えて今もMJの中に生きているのだろうと思う。傍目にはそう見えなくても。かつてMJが東京電力の仕事を「この仕事にこの高過ぎる報酬はおかしい」と断ったというエピソードを思い出した。

    中ほどに挿入された若かりしMJの写真に萌えた。20歳くらいだろうか。かわいい。これはモテそうだ。。。

  • 「何もなくなっちまうまで傷ついて残ったものだけが自分だ‼︎」
    ロック歌手みうらじゅんが生きてきた人生を漫画化したこの本。タイトルにアイデンティティとあるが、自分というものをどれだけ強く持てるかで表現できる音楽の深みが変わってくるのだと知らされる。歌手といえどしょせん社会の中の歯車を回している一因にすぎなくて、そこから外れようとも自分の表現したい音楽を作り続けていたみうらじゅんは素晴らしいと思う。

  • 立ち読みしたが最後はちょっと泣けた。主人公中島の彼女の包容力が魅力的。アツくアオクサいロックの話だが、ディランの存在がけっこういい。

  • ガロに連載していた時には、リアルタイムで。
    バンドブームのあとに読むと感じるものがある。

  • 創作系を志す若者にはぜひ読んでいただきたい一冊。

  • バンドマンの漫画。
    ロックとは何かをひたすら考える主人公。
    みうらじゅんさんが書いた、ってだけで読んだ。
    まあ、まあまあ面白かった、かな。
    なんか独特だった。

  • 小説だと思って、図書館でネット予約して借りたら、漫画だった。
    みうらじゅんさんっぽい、作品。
    模索している主人公に一定の共感はあるけど、これまで読んだものに比べると、その共感の程度は浅い。

  • DVDみてからの、原作みたほうが頭に入ってくるかも^_^

  • 不思議だけど、よくわかる。

  • 小説?だと思ったらマンガでした(笑)大好きなボブ・ディラン、不思議な作品でありながら惹かれるモノがそこにはあります。こちらは映画がとてもオススメで初主演の峯田くんがういういしくもあり、色即ぜねれいしょんとはまた違ったみうらじゅんさんの作品。こちらも映画がとてもオススメで見て欲しい作品です。

  • ロックとはなんだ
    ティティはどこだ

    現実的で青臭いのに、どこかフシギな作品。

  • ボブディランが好きなので、昔、興味を持って読んだ本です。先日、西荻の古本屋でこの単行本を見つけ購入。久々に再読しました。自分の存在意義を自問自答して悩む主人公。そこに時々現れては、意味ありそうな啓示をかけるボブディランらしき人。時代は変わっても、ディランの言葉には普遍性を感じ、共鳴します。♪やれることをやるだけさ、だからうまくいんだよ♪なお、この作品は宮藤官九郎脚本により映画化され、公開当時、今は亡き「シネセゾン渋谷」まで観に行きました。映像のなかで麻生久美子がすごくミステリアスで、魅力的だったのが印象に残っています。

  • ロックの幻想に忠実な青春。ロックはこうあるべきだとか言うのは、その時々で考えがブレる。

  • 本物のロックとは? 真実の愛とは?
    悩める主人公の前に、ボブ・ディランやジョン・レノン&オノ・ヨーコが現れる。

    みうらじゅんのロマンティックな部分が凝縮されています。
    でも、浮気、良くない。

  • 大好きな漫画。

    何回読んでもおもしろい。もう自分のバイブルともなっている。

    本当の「ロック」とか、「愛」とかいろいろ考えさせられます。

    音楽やってる人、いや、やってない人でもぜひ読んでもらいたいです!!
    2008年07月08日

  • そこらの自己啓発本を読むよりもぐさりとくる一冊。自分を持ってる人はかっこいいなあ、と。麻生久美子と付き合いたいなあ、と。

  • 映画も秀一。ボブ・ディランを買いました(笑)

    みうらじゅんは、異人だけど偉人だと思う。おちゃらけの中に、本音が見え隠れするんだ。それも切実な。奥田民生に通ずるものを感じる。

  • 12.5.11

  • 表題作と『マリッジ』の二作を収録。ふたつは連作。
    なんというか、いまの時代に読むとすこし古くさいというか、ベタベタ。良い話なんだけど、今となってはありがちかも。
    絵も、カエル描いてるときの方がいい感じ。ボブ・ディランやジョン・レノンの絵はよかった。

  • バンドブーム、その流れに乗りデビューしたSPEEDWAY。
    だがギターの中島は自分のやりたいロックを求めて葛藤する。そんなある日中島の高円寺のアパートに、ボブ・ディランによく似た風貌のハーモニカ吹きがやって来て…。
    学校の選択授業で買って読んだよ。
    みうらじゅん独特な絵はなんというか、すごく泥臭さを感じるよね。この話にはよく似合っていると思う。
    田口トモロヲが映画化していたけど、映画の方は好きな作品だなー。
    「大人の涙に子どもの涙」やタイトルの「アイデン&ティティ」などは名曲だと思います。

  • ベタ

  • 切なさが爽やかな読後感。

  • ヒリヒリと攻めたてて、グリグリとえぐってくる。主人公は結構なヤリチンくんだが、とんでもなく童貞の臭いがする。
    だから男はこの本で涙するのだ。

  • このきもちは一生大事にしなきゃいけないんだよ。一生ってことば、そんな簡単に使う人間じゃないぜ、おれ。

  • 全一巻。バンドマンがボブ・ディランやジョン・レノンに導かれて真実の愛を探す物語。みうらじゅんの青春ノイローゼを聴きながら読んだ思い出があります。

  • あなたのティティを忘れずに。
    この本に高校の時に巡り会えてよかった。

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著者プロフィール

作家・イラストレーター

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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