ラヴレター (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2007
感想 : 249
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043441013

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の時に読んだきり本棚に置き去りだったけど、久しぶりに再読。おもしろかった(*^^*)

  • (1998.10.31読了)(1998.10.26購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    雪山で死んだフィアンセ、藤井樹の三回忌に、渡辺博子は想い出に封印するかのように、樹が中学時代に住んでいた小樽に手紙を出す。ところが、今は国道になっているはずの住所から返事がくる。天国の彼からの手紙?博子は再び返事を書き、奇妙な文通が始まる。もうひとりの藤井樹は何者なのか?二度と戻れないその場所から、大切な何かがよみがえってくるのだった。

  • 雪山で亡くなった夫、藤井樹の三回忌を機に、妻、渡辺博子は、樹の中学時代の家に手紙を出す。
    今はないはずの家から届く手紙は、同姓同名の女の子から。
    博子は樹の過去などから自分も顧みる。

    ストーリー自体は面白い。
    結末がちょっとよくわからなかったけど、まぁよかったな、と。

  • 2013.2.16
    ほろり
    きゅん
    ほろり

  • 拝啓、藤井樹様。
    法事の日、亡くなった婚約者へ宛てた宛てのない手紙。しかし数日後、返ってくるはずのない手紙の返事が返ってくる。

    その手紙は婚約者と中学の同級生である同姓同名の女性のところへ届き、彼女から返事が返ってくるわけですが、映画では中山美穂が婚約者を亡くした女性博子、そして藤井樹と同姓同名の藤井樹を演じています。

    2人は異なる時、異なる場所で藤井樹と出会い時を過ごしました。樹ちゃんは藤井樹と反発しあいながら中学時代を過ごし、博子は神戸の街で愛を育みました。

    そして時を経てそんな2人の女性が一人の藤井樹をめぐり、手紙で彼についての思い出を往復します。

    そんな2人によって語られる仕事さぼりまくりなのに図書委員に立候補して何やら図書カードに悪戯をしこむ樹くん、告白するのにコーヒー飲みまくっちゃってしかも言いっぱなしでまたコーヒー飲みまくる樹くん、プロポーズするとバレバレなのになかなか言えないで相手に言わせちゃう樹くん。
    不器用な男性だったようですが憎めません。

    樹と博子が街ですれ違うシーンはドキドキしました。樹くんが生きていたらさぞハラハラしたでしょう。奥さんと愛人が鉢合わせるようなもんです。

    樹ちゃんと博子がすれ違った時、中学生の樹くんと婚約者の樹くんも交錯します。

    博子は雪深い山の谷底に眠る樹くんに会いに行きます。

    お元気ですか。私は元気です。

    肺炎一歩手前から復活した樹ちゃんは中学生の樹くんからラブレターをもらいます。

    人を思う優しさ、切なさ、愛しさ。さまざまな人のさまざまな感情が優しく折り重なり、淡くゆれる小樽の街に溶けていきます。

    一番好きなキャラはちゃきちゃきした風邪ひき樹ちゃんですが、秋葉と博子さんの触れれば壊れそうな相手を思いやる距離感が好きでした。

  • この映画が大好きで、小説も読んでみました。
    私には映画の方が強く心に残ったけれど、小説にしかない良さもあったと思います。
    博子と樹の手紙のやりとりを文章で読むというのはどきどきわくわくして楽しかったし、終盤は切なかった。
    博子と樹、どちらに感情移入して読むかによって、印象が大きく変わるんじゃないでしょうか。
    どちらにしても大なり小なり切ないことに変わりはないですが。

    樹君、変人だけどとても素敵です。
    樹のおじいちゃん、色々持っていかれました。かっこいいです。

    一番好きなのは最後の最後。
    あのラストは反則すぎます。やられたの一言。

  • お気に入りの映画監督岩井俊二さんの作 品ということで手に取ってみた。登場人 物それぞれみんな切ない。誰も報われな かった気がする。でも何故か綺麗にまと まってる。

  • おそらく、過去を卒業できたんだろうなあ

  • 渡辺博子という女性が、藤井樹という男性に恋をした。
    その男性が、山で遭難して、死んだ。
    そんなある日、卒業アルバムに
    彼の昔の住所が書いてあったので、

    それに手紙を出したら、返事が来た。
    なぜ?

    そして、文通が始まり、
    同姓同名の女性がいて、自分の顔によく似ていた。

    その中から藤井樹の姿が浮き彫りになっていく。
    「図書館係で、カードに名前を書く。」

    不思議なゲームが彼の残したものであった。
    なにかおもしろい物語だが、少し小説になりえていない。

  • 初恋のはなしだったのかー!

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著者プロフィール

映像作家。1963年1月24日仙台市生まれ。横浜国立大学卒業。主な作品に映画『Love Letter』『スワロウテイル』『四月物語』『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』『ヴァンパイア』『花とアリス殺人事件』『リップヴァンウィンクルの花嫁』など。ドキュメンタリーに『市川崑物語』『少年たちは花火を横から見たかった』など。「花は咲く」の作詞も手がける。

「2017年 『少年たちは花火を横から見たかった 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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