スワロウテイル (角川文庫)

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レビュー : 142
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043441020

作品紹介・あらすじ

円を掘りに来る街。それがイェンタウンだ。日本人はこの呼び名を嫌い、自分たちの街をそう呼ぶ移民たちを逆にイェンタウンと呼んだ。ヒョウとリンとフニクラは墓荒らしで小金を稼ぎ、グリコは売春で生計を立て、身寄りのないアゲハを引き取った。ある日、客のひとりがアゲハを襲い、隣人のアーロウが客を殺してしまう。すると腹の中からテープが飛び出し、代議士のウラ帳簿が見つかる。飽和状態のイェンタウンで、欲望と希望が渦巻いていった。映画『スワロウテイル』の岩井俊二監督自身によるもうひとつの原作小説。

感想・レビュー・書評

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  • またしても失礼な物言いなのだけれど、岩井氏は映画を撮るよりも小説を綴る方が向いているのではないかと思っている。
    根拠は単なる私の好みなのでごめんなさい、なんだけれど、この作品も全体的には映画より小説が好き。
    ラブレターはどちらも同じくらい好き。
    リリィ・シュシュは、申し訳ない、映画は嫌いだけど、小説は良かった。
    ただ、このスワロウテイルも、Charaが歌う場面や蝶が「空を舞う」場面は映像でなくては叶わない表現で、岩井氏はそれに憧れているのかなと思う。
    小説よりも映画の方が、岩井氏が楽しんでいるなと感じるから。
    人間とは難儀なものだな、という話。
    作品自体から離れた感想で、またごめんなさい。

  • 岩井俊二さんの作品は映像も小説も触れたことなかったので初体験。

    不法滞在の外国人たちが暮らす血生臭くアングラな街「イェンタウン」が舞台の作品。
    そこで人が死んだり駆け引きが生まれたりする。そこに明るい希望は見えづらい。
    なのにそこに雨の日の空気みたいに靄がかって優しい異国情緒のような「におい」を感じるのはなぜだろうか。
    映画版の劇中歌「スワロウテイル・バタフライ」のイメージのせいなのかしら。
    (2016.9.22)

  • 読んでいてもいまいち入り込むことができなかった。あとがきが一番印象に残ってしまう程度の読書感。映画の設定、登場人物に沿って作られた話ということなので映画を見ることで感じ方が変わるかもしれない。

  • 「映画の企画書」というだけあって、文章がとても簡潔でシンプルなのだが、過装飾な三島文学かぶれの私にも気持ちよく読めた。これは小難しい文章に食傷気味の脳からの無意識のSOSなのかしら!
    著者によるあとがきが好きでした。ツバメと蝶のくだり。本好きで内気な、外見は整っているのに陰気さが滲み出している繊細な少年。というのが岩井氏への身勝手なイメージ。
    また映画も観てみよう~ あれはCHARAがすごく可愛かった。そこしか覚えていない。

  • 語り手がコロコロ変わるのに加えて話の展開が早くてちょっと入り込みづらかったです。盛りだくさんのあらすじだけ読んだような印象。


    グリコが歌手になるのがメンバーにとって大きな転機になるのだけど、いきなりそんな展開になってびっくりした。歌がそんなに上手いならもう少し最初からにおわせておいて欲しかった。

    そんな風にちょっと置いてきぼり感を感じたので評価は低めですが

    登場人物達の何をしたって生きるんだという、それでいて冷めているパワーは好きです。

    いつも一生懸命なグリコ
    自由奔放なヒョウ
    クールで格好良いリン
    優しくて、いつも悲しい役どころのフニクラ

    皆に見守られてなんだかんだと強く成長していくアゲハ

    皆で幸せになって欲しかったな…。

  • 社会的弱者たちの夢と欲望の街、イェンタウン。
    そしてそこで気ままに不自由に、だけど強く優しく生きるイェンタウンたち。
    混沌とした舞台設定の中で繰り広げられる、イェンタウンの仲間たちの生活と絆。憧憬と挫折。そして冒険活劇の物語である。

    身の周りで起こる出来事の陰惨とも言える展開と結末にも関わらず、彼らは勇気を失わない。前に進むことをやめない。すべてをありのままに受け入れる。その強さたるやまさに雑草。
    この本には雑草の息吹があります。岩井俊二の才能はやはりものすごい。映画はもうよく覚えてないのだけれど、もう一度映画が見たくなりました。

    そして、アゲハは今翔び立つ。

  • フィクションだけれども、"現実"を上手く切り取っている作品だと感じました。
    あっという間に読み終ってしまい、むしろスッキリするくらいですが、何故か作中の出来事がどれも印象に残っています。なんだろな~

    最初は内容がよく分からなかったものの、何度か読むうちに凄く気に入りました!
    映画、気になるなぁ(´・ω・)探してみようかなぁ(´・ω・)

  • なんか、岩井俊二って映画だと凄くアングラな感じがするのに、
    文章だと凄いポップだよね。
    そのギャップってなんなんだろう。
    わかりやすいし、面白いし、テーマもハッキリしてるし。
    イエンタウンと呼ばれた街と異国民と、墓荒らし。
    なんかそんな話だったんだけど。
    ポップな感じが読みやすくて面白かった。
    ちゃんとひとつの物語になってる。
    最初のグダグダ感がいかにも日本人ぽくて退屈だけど。
    そーゆーのも含めてポップで読みやすいと思った。

  • 今更読む。

    改めて衝撃を受ける。

    超切ない。

    あと、さすが映画監督。
    なんだか脚本を読んでいるような気分になった。笑

    なんか映画とだいぶ違うみたいだけれど。
    でも映画版も気になるなぁ。
    まだ映画観てないんだよねぃ。
    観たい。
    うん。
    観よう。

  • ごめん。意味不明だった。

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著者プロフィール

映像作家。1963年1月24日仙台市生まれ。横浜国立大学卒業。主な作品に映画『Love Letter』『スワロウテイル』『四月物語』『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』『ヴァンパイア』『花とアリス殺人事件』『リップヴァンウィンクルの花嫁』など。ドキュメンタリーに『市川崑物語』『少年たちは花火を横から見たかった』など。「花は咲く」の作詞も手がける。

「2017年 『少年たちは花火を横から見たかった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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