- KADOKAWA (2004年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784043441051
作品紹介・あらすじ
カリスマ歌姫、リリイ・シュシュのライブで殺人事件が起きる。サイト上で明らかになった、その真相とは? ネット連載した小説をもとに映画化され、話題を呼んだ原作小説。
みんなの感想まとめ
人間の内面の複雑さと中高生特有の思春期の葛藤を描いた作品は、ネット掲示板の書き込み形式で進行し、独特の読書体験を提供します。主人公サティの独白を通じて、カリスマ歌姫への崇拝や現実逃避の様子が鮮明に描か...
感想・レビュー・書評
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ネット掲示板の書き込み形式で書かれていて、初めて読む形式に戸惑ったけどこれはこれで面白かった。
中盤からのサティの独白からは一気に読み進めてしまった。サティは圧倒的なカリスマを崇拝して、ネットでのつながりを確保することで現実の辛さを忘れようとしているように見えた。中学生の人間関係の脆さや陰湿さ、閉塞感みたいなものが濃密に書かれていて苦しかった。小説が刊行されたのは20年以上前ということだったから、小説の情景は画素が粗い古い映画として脳内に再生された。映画もあるみたいだから、観てみたい。
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同僚からおすすめの映画として勧められており、本を貸し出しているカフェで偶然原作を見つけ、読むことにした
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いわゆる子供と大人の両面が強く併存する中高生だからこそ抱く、掴みどころがないような考え方・感じ方を描いており、懐かしさと、もう抱けないという切なさも感じる。
知恵がつきビジネスといった大人の真似事をできる一方、リスクを感じず(想像できず?)にどこまでも残虐になることができつつ罪や罰を恐れるのは、中高生特有な気がする
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他者を傷つけるのは、傷つけられる側 (本作ではいじめ、現実では虐待なども)から抜け出すためといった背景があるなど、
人間の内面は複雑であり、自分が見えている面だけでその人を推し量ることは到底不可能であると改めて思い知らされる。
互いにもっと内面を見せ合えば、より親密になれるかもしれないし、逆に受け入れがたくなるかもしれない。
だけどリスクを負ってでも内面を見せ合わなければ、人生に幸せと安寧をもたらしてくれるであろう「心が通じる相手」は見つからないとも思う。
だからこれからはもっと相手の内面を知りにいこうと思う
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蛇足だけど、20年前も今も掲示板でのいざこざは変わらないし、これからもずっと変わらないのかもと思った。
読んでいる最中に爆サイという掲示板を見る機会があり、本作と同じような「ネット弁慶」っぽいやつが叩き合いしてて、
掲示板を使っていた20年前にタイムリープした気分になった -
昔映画になったのは知ってて、原作あるのを知らずずっと映画を探してたんだけどなくて、ふいに古本屋で出会った1冊。タイトルから想像していたイメージと全然違って、なんだか痛かった。作者が監督だから、映画は的確に世界観反映されてるんだろうなあと思うと、さらに見てみたくなる。
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悲しくなる本。くらくなるほん。
心にゆとりのあるときによむべき。
もうちょっと落ちがあるのを期待してた -
評価をつけがたい
読み終わってひたすら、気持ちがしずんだ
そんなほん -
映画好き
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切なくて哀しくてとても綺麗な世界。
まず「リリイ・シュシュのすべて」という
タイトルに惹かれました。
岩井俊二監督は映画「花とアリス」で知って
とても綺麗な表現する監督だなあと思い
他の作品が気になりました。
リリイ・シュシュは映画ももちろん見ましたが
私は映画を見る前に原作を読む派なので
こちらを購入しました。
この本の構成はとても新鮮でした。
ネットのスレ形式で話が進められその構成の面白さに
すらすらと読むことが出来ました。
更に章ごとに挟まれてあるリリイ・シュシュの歌詞。
とても綺麗な小説だなあと認識する点でした。
小説の内容は中学生とは思えないような
痛々しく悲しい物語ですがリリイの歌詞があることで
どことなく癒され綺麗と思ってしまいます。
小説を読んだ後に映画を見ることをお薦めします。 -
いいねぇ
映画先に見て、読んでみた
映画は7章からかな
ところどころ違いはあるけど、筋は同じ
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この作品に中学生の時に出会っていたら自分の価値観、見る世界が変わっていたと思う。
学校という閉塞的な社会で終わりの見えない毎日を送っていた自分を思い出したりもした。こうやって音楽に希望を見出したり、少なくともこの本の中には同じ痛みを抱えている少年がいることで心が軽くなったと思う。映画・本含め、今後苦しいことがあっても私の帰る場所になる本になった。 -
映画の中の世界がどんどん自分の現実に取り込まれてくる
リリィは設定上のリリィじゃなくて現実のアーティストリリィとしておれに影響を与えてる -
掲示板での会話。最初の方の殺伐とした空気と馴れ合い。後半の独白。その二つはどこかかたよったバランスで不安定だったけれど、どんどん謎が解けていく爽快感はあった。終わりの一文がこれまた気持ちいい
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むちゃくちゃ重たい、読了後のこのなんとも言えない感情はなんなのだろうか。言葉では言い表せない感情の暴力に襲われている。
もう一度映画を観返したくなった。 -
2022/02/08-02/10
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読んでいる途中、読み終わった後も、気分が重たくこの感じ。何かが狂った世界の中に入り込んでいたしるしなのかもしれない。リリイの視点の物語は1度も出てこない。すべては掲示板での書き込みに過ぎない。
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また映画が見たくなった
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映画を先に見たので、どうしても市原隼人と蒼井優と忍成修吾で再生される… 市原隼人が田んぼの中にいるシーンが印象的
ネット小説だったのが意外、最初は読むのに苦労したけど、サティの独白からは引き込まれてイッキ読みだった
岩井俊二特有の光の感じが好き、薄く白く靄がかかってるような、文からもそれが伝わってくるのが好き
映画も小説も甲乙つけがたい
厨二病って言われればそれはそうってなるけど、今でも好きな本 読んだり映画みたりしたらしっかり鬱になるけど
白い光と緑の田んぼと赤い血が映える小説
ドビュッシーだいすき
著者プロフィール
岩井俊二の作品
