古惑仔 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 151
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043442089

作品紹介・あらすじ

5年前、中国から同じ船でやってきた阿扁(アーピェン)たち15人。だが、毎年仲間は減り続け、残るは9人。減った6人は流〓(リウマン)となり、阿扁と会った直後に皆死んでいた。自分は死神なのか。自問する阿扁だったが-(「死神」)。歌舞伎町の暗黒の淵で藻掻く若者たちの苛烈な生きざまを描く傑作ノワール、全6編。

感想・レビュー・書評

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  • 短編が6編。ひとことで言うと、みんな救いがない。何もかもうまくいかず鬱屈してイタチ撃って…、自分の死神ぶりに耐えきれずこめかみに拳銃あてて…、対立する組にかこまれ首を切られ…、目と腎臓を売るために連行され…といった具合に。「ああ、淑絹。おまえに新宿を見せてやりたい。まるでダイアモンドを埋め込んだような街なんだ」という願いからの転落。暗澹とした読後感。あとがきは懇切丁寧な馳星周読書案内。根室が舞台の「雪月花」、そして今度こそのエルロイ「ホワイト・ジャズ」が読みたくなる。

  • 最高!

  • 馳星周の本ははずれがない・・・けど、短編集よりは長いものの方がいいかな。
    そして、あいかわらず、救いのない話がいっぱいの一冊でした・・・。

  • 出てくる名前が中国人でわけわかんなくなるー。歌舞伎町の話。

  • しばらく馳星周休むと3回くらいいいながらまた馳星周(笑)。見かけると買ってしまう。馳星周の魅力発見が今年最大の読書収穫だったということになりそうだなあ(´▽`)

  • 救いがない。
    ひたすら墜ちていく人間を描かれている。
    しかも、短編なので、登場人物に深みをだすような描写もない。

    いやー、きつい。

  • 馳星周の中では一番好きです。何度も読んでいます。

  • すべて長編にできるような気がした。クリスマスストーリーと笑窪がよかった。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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