- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043444168
作品紹介・あらすじ
とある集合住宅で新生活を始めた共働きのカップル。夫はコピーライター、妻はスタイリスト。まわりは専業主婦ばかりらしい。最初は至極快適に思えた住まいだったが、やがてふたりの身辺に、不可解な出来事が起こりはじめる…(「私が何をしたっていうの」)。この世で一番怖いのは、"善意"に満ちた普通の人。思わず我が身を振り返らずにはいられない。内田春菊、初のサイコ・ホラー傑作選。
感想・レビュー・書評
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「隣人は怖い」
隣人って近いけど何してる人かわからんかったら怖い。
現実にありそうな有象無象の人間関係の怖さ。
神経症的な心の在り方な人たちの恐怖。
あなたの隣にも住んでいますよ。人間が。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごく読みやすくて、基本口語体で、軽く書いてるようで怖い。不思議な作家さんです。本当に、善意の人が一番怖いと思う。
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【私が何をしたっていうの/若妻にやる気をなくさせる方法/働く妻にやる気をなくさせる方法/クユクユがあばれる(第一話~第七話)/負けたくない/部分/すてきなボーナス・デイ/田中静子14歳の初恋】
ホラー傑作選とのことですが、「ある意味怖い」というジャンルでしょうか。
『私が何をしたっていうの』は、ホントに怖い。
そうやってループになっていくのか???
『田中静子14歳の初恋』は本当の話なのかな。。。
だとしたら、父の存在がとんでもなく怖いです。 -
この★二つは小説的にどうか、云々ではなく個人的に生理的に受け付けなかった・・・・ということです。読んでいて不愉快、不快な気持ちになるって点では天下一品だな。平山さんの小説が人間の内臓的な嫌悪感だとしたら、この本は人間のもっと根本にある醜悪さとでも言いましょうか・・・・。心理的に読んでいられない。
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身の周りの人たちの怖さを描いてるのだけども、じめっとしたかんじが良くも悪くも少なくて、あまり後味の悪さを感じずに読み切れる。怖さで言えば「私が何をしたっていうの」は上手いと思ったなー。
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(2004/5/17(月))