犬の方が嫉妬深い (角川文庫 う 12-6)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 124
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043444250

感想・レビュー・書評

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  • コミック「私たちは繁殖している」シリーズを読んでいたら、あとがきで本書を頻りに宣伝しているのでつい買ってしまった。
    長男、長女、そしておなかの中にもう一人。子供を連れて、腐れ縁だった夫から恋人のもとへと家出をする私。その後は離婚調停とそれにともなう子供のDNA鑑定、新しい夫との婚姻届、子供の養子縁組…と大忙し。日本の戸籍の摩訶不思議さに思わず「なるほど~これは大変、確かにおかしい」と納得する。一方で元夫をぼろくそに詰る件では「え~、あんたも悪いんじゃないの?この場合は」と思う部分も少なくない。賛同したり、異議を申し立てたり、忙しかった。

  • 元旦那のロクデナシさ…唖然とした。誰かも書いておられましたが、デキる女は大変だ(-_-メ)その辺りは自分は違うので、ちゃんとは理解できないが、春菊さんの取った行動は理解できる。
    ただ、笑って読むにはキツい。きっとこれを書かれた時期、春菊さんも大分疲労困憊だった感じで、当時の新しい旦那さんと、幸せに今も生活されていたらいいなと心から思う。

  • 「繁殖している」シリーズを読んでると、どうしたって気になってしまうのが、春菊さんの前夫の存在。

    自分の子じゃない長男を認知して籍入れて面倒見て…
    それでも春菊さんが取った行動…当然だと思った。

    春菊さん然り、佑月さん然り、頑張って稼いでる女には
    それを食い物にしようとする男が寄ってくるのか?

    怖いっす。

  • なるほど、こんな生き方があってもいいんだろうな、と思いました。

    伴侶に対する日常の気遣い・態度をもう一度見詰めなおす必要があるのかな・・・。

  • 時系列がとびとびで、読みづらかった。

    ただ、そういう人に対する世間の風が分かった。

  • 小説というより、春菊さん自身のエッセイです。
    ドロドロした内容なので、気が滅入っている時なんかは、おすすめできないでしょう。
    ドロドロものが好きならば、極上のドロドロかもしれません。
    プラス思考になれる本ではなさそうです(^^;

  • 最初はおもしろいと思って読み始めたけど、半分ぐらいで「もういいや」って思えてしまった。ずっと旦那の愚痴を書いている本です。主人公は2人の子をつれて、新しい恋人のところに逃げて出る。すでに恋人の子を身ごもっている。旦那と離婚して、恋人と入籍したい。でも旦那はすんなり離婚に応じない。役所もなかなか思うように動いてくれない(書類が足りないとか、前例がないからどう処理していいか分からないとか)
    そういう愚痴をつらつら書いてました。

  • 共感できる部分もあったけど、理解できない事の方が多かった。
    大切にしていない相手に、大切にしてくれる事を望んでもね〜。

  •  ここからだよね、春菊が信者にさえも「?」を突きつけられ始めたのは。ようは一般の人間(名前で仕事してない人間)を人格障害よばわりし、私念を一般紙にばらまき始めた、というこの本から。当然こっちは春菊の周囲の事情なんか知らんけど、少しでも業界にかかわってる人ならすぐ誰なのかわかるだろうし。文章が達者だから読みやすく、きっとよく売れただろうけどその分かかわった人間へのダメージは計り知れない。このころ春菊も相当病んでいたのだろうとは思うが、強者としてしてはいけないことを阻止できなかった編集者にも責任はあるね。でも読んでしまう。ピーピング・トムは死ななきゃ治らない。

  • タイトルの意味は読んでいるうちにわかるかも。一人の女性の、離婚から再婚までの「エッセイ!?これ!」って位生々しい作品。浮気から妊娠、弁護士に警察に(?)冷たい市役所、厳しい日本の制度。DNA鑑定や調停から、明らかになっていく過去と元夫の姿。内田春菊の描き方がパワフルで強烈で、結婚に夢見ていい?年頃の私には衝撃過ぎました。とにかく元夫が怖い。縁が切れた瞬間にブラックな正体を見せ始めた元夫を見てると、縁ってなんだろって考えてしまいます。

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著者プロフィール

1959年長崎県生まれ。漫画家、小説家、俳優、歌手。1984年に漫画家デビュー。1994年『私たちは繁殖している』『ファザーファッカー』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。その他の作品に『南くんの恋人』『あなたも奔放な女と呼ばれよう』など。私生活では4人の子どもの母親(夫はいない)。

「2017年 『エッチなお仕事なぜいけないの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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