続・日本殺人事件 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
3.18
  • (3)
  • (5)
  • (29)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 82
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043455027

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前作に比べても、ゴリゴリに攻めてます。

    日本文化に対するリスペクトとアイロニーを交えながら、ミステリー小説の存在自体にも攻めてます。

    ミステリー小説の生命線は、論理的で明確な因果関係だと思うのですが(あんたがた西洋人のロジック)、そんなもんじゃ理解できない感覚の中で日本人は生きてきました。
    小説自体もパラドックスな世界が何重にもかさなり、存在の意味合いもこんがらがってきます。

    よく、「映像化不可能と言われたあの小説がついに映画化」みたいな謳い文句がありますが、この小説こそが本当に映像化不可能だと思います。

  • かなり難解(特に2作め)。前作のほうが面白かった。でも山口ワールドは堪能。2作めは「鉄鼠」に似てて笑えた。

  • 率直に言って、「日本殺人事件」は凡庸な作品であると思った。
    この「続~」も、半ばを越えるまでは実はそのような思いは拭えなかったんだけど、『実在の船』に入ってから感触は一変。
    他と比べることは甚だナンセンスなことであると思うが、それを承知で述べると、京極夏彦を想起せずにはいられない設定と言い回し(そもそも文字数が違い過ぎるのであれほどの拡散ぶりはないが、コアだけで見劣りせず)。
    理にまつわる両者の決定的な見解の相違はあるけれども。
    いや、それとてひょっとしたら表現のテクニック上の違いであって、詰まるところ同一なのかもしれないな。

    実質的デビュー作「生ける屍の死」に見た危うき天才性を、最後に存分に感じさせてくれた。

  • 「日本殺人事件」の続編。
    日本のことを勘違いしている外国人が書いた小説という形式で,
    誤解と誇張に満ちた有り得ない日本を笑いに変えながらも,
    日本人の心を再発見するような見方の面白さは相変わらず。
    今回は相撲と禅をテーマにした2編が収録されており,
    前作よりも更に深い日本の論理を扱う設定となっている。
    相撲をテーマにした作品では,
    表紙に描かれているように福助が登場し,
    日本の国技をパラドキシカルに捉えた面白い作品となっている。
    禅をテーマにした作品では公案をうまく用いて,
    日本的論理を追求した実験的作品となっている。
    論理を突き詰めたメタ的な結末には賛否両論あるだろうが,
    なかなか面白い趣向で個人的には楽しめた。

  • 2004年8月2日読了

  • 宮部みゆきさんのあとがきの山口 雅也さんは世界をつくりあげるっていうのがすごく的を得ているなって思いました。

  • べたべたなギャグにべたべたな展開。京極以前のギャグ本格。最高です。

  • 探偵トウキョー・サムの続編です。
    やはり、日本的な難事件が起こります。

  • 日本殺人事件の続編、奇妙な日本で探偵家業を続けることにした東京茶夢を待ち受けるのは

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

山口 雅也(やまぐち・まさや)
1954年神奈川県生まれ。早稲田大学法学部卒業。’89年『生ける屍の死』で作家デビュー。’95年『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞を受賞。キッド・ピストルズシリーズ、垂里冴子シリーズ、Mシリーズなどシリーズ作品多数。シリーズ外の代表作に『奇偶』。近著に『落語魅捨理全集 坊主の愉しみ』『ミッドナイツ』など。

「2020年 『7人の名探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山口雅也の作品

ツイートする
×