カムナビ 上 (角川ホラー文庫 55-3)

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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043461035

感想・レビュー・書評

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  • なんとも・・・歴史好きの私でも古代史は苦手だ。好きにも偏りがあるなぁ、と認識を新たにする。日本史だけではなく、世界史でも駄目。4大文明に関するフィクションでもよほどのことがない限り手に取らない。
    この本は、漫画で『八雲立つ』に「カムナビ」という言葉が出てきたと記憶にあったから購入した。苦手意識はあるけど、あの長い『八雲立つ』は読み終えたし、再読もしたから大丈夫かもと。神武天皇の名は小さいときに住んだ宮崎や肝属であちこちに縁の地があったのを思いださせた。実際に蛇のウロコが皮膚を覆うのは嫌だし、現実に蛇は見たくないけど、私は巳年だから文字で読むだけなら、なんとなく親しみが湧く。それでも「土偶」は古墳のハニワを子供のころみて、なんとなく気味が悪かったから、この本の表紙は見ないように…
    それにしても、神話・気象学・天体学と私には苦手意識のある分野をかみ合わせて話が進む。説明のつかない現象は今でもいくつもあるものだし・・・
    苦手・苦手と思いながらやっと読み終えて、下巻へ。

  • 複数巻を平行に読破+夏の角川ホラー。怖くないんだよ。

    「見たことのない土偶を見せてやる」「行方不明に鳴った父親の居場所を知っている」と呼び出された葦原であったが、約束の発掘現場には、黒焦げになった遺体が。1200℃以上という高温で焼かれたと思われるその遺体が、呼び出した助教授であると確信し、研究室を探したところ、父らしき写真とガラス製の青い土偶の写真を発見する…。

    角川ホラーで長編は、なかなかチャレンジングやのうと思いつつ手に取ってみたのだが、いやいや面白いじゃないですか。青い土偶に謎の女、次の手がかりの甲府でも別の謎の女に付きまとわれ、「旧辞」を奪われてしまう。

    半村良と眉村卓を合わせたような、冒険志向のストーリー展開に、縄文時代に存在した謎の高温や邪馬台国の謎、天皇家が胡散臭いと切って捨てた邪教の家柄など、適度な歴史とうんちくが絡んでくるあたりは、内田康夫などが好きな人にも響くかもしれない。

    ちょっと謎の女に引っかかりすぎなのは気になるが、話のボリュームで言えば、それくらい謎の人物に、常に付きまとわれていたほうがわかりやすいであろう。

    上巻の最後は、大変身でも起こりそうな話になってるんだけど、ちゃんと下巻でも人間として捜索するんだよね?ちょっと不安。

  • 邪馬台国とか三種の神器とか日本神話が出てくるのでテーマはとても面白かった。でもこの著者の表現方法が好きではない。惜しい。

  • 下巻と一緒に

  • 日本神話にひっかけたSF。最後のB級ホラー的な展開はちょっとどうかな、と思うが、そこに至るまでは神話と科学を織り交ぜたストーリーがよくできていて、かなり面白く読める。とくに宇宙の暗黒物質の部分はすごい発想。

  • 日本書紀や古事記からの考察や「力」の語源等の解釈がとても面白かったです。どこまでが本当の話かは分かりませんが、現代で説明できない事象があることは多分事実なんだと思います。世の中の全てが明らかになるより多少の謎がある方がロマンがあっていいですよね。

  • これが噂の「サイファイ」ってやつか。

  • SFホラー

  • 古代ロマンに興奮しますた。古事記・日本書紀にまでつっこみますよ。んでもやっぱSF色強くなっちゃって、ラストちょいスゴすぎるけど。

  • 読後、ブックオフに売り払いました。

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著者プロフィール

1960年富山県生まれ。1993年『二重螺旋の悪魔』でデビューし、各方面から絶賛を浴びる。続く第2作『ソリトンの悪魔』で第49回日本推理作家協会賞を受賞。その他の著書に『カムナビ』『サイファイ・ムーン』『心臓狩り』がある。

「2018年 『テュポーンの楽園 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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