- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043461059
作品紹介・あらすじ
心臓移植を受けた雅之はやがて奇怪な現象に悩まされる。嗜好の急激な変化、左足を引きずる癖、手首の異常な痒み、そして何者かに殺される悪夢。折しも世間では有名人を殺害し心臓を奪う事件が頻発していた。
感想・レビュー・書評
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心臓移植を受けた主人公に、ドナーの記憶と思しき記憶が移転し、また身体的にも変化が現れる。ホラーと言うよりか身体的異変ということでバイオホラーに近い。ここからどうストーリーが展開していくかまだ読めないが、続きが気になる話である。文体も難しくなくてテンポも良いのでサクサク読めると思う。軽読書でもガッツリ読書でもどちらでもいける一冊だと思う。
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筆者にしては、ずいぶんとスケールが小さい話だ。蘊蓄も少なめで、いつものお得感がない。アイデアには一部「寄生獣」との類似が見られ、これも筆者らしくない。新人なら、この程度の類似は許容範囲だと思うが、筆者の場合は、あの梅原克文と「あの」がつくから。
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この作家の「ソリトンの悪魔」という小説がとても面白いのですが・・・これは微妙かな。
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手首がムズムズして読み続けるのが無理でした。。
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過去、ソリトンの悪魔とかの名作を描きながら、その後、とんとお目にかからなくなった作者の作品なので手を取ってみたが、残念ながら1巻目では今一つの感がぬぐえない。肉体的な頑健さと、ある種の能力をもった人間以外のものの心肺を移植された患者が、その記憶と能力を、本人の意思に関わらず受け継いだことから、事件に巻き込まれるという展開ではあるが、その先行きに奥行きが見受けられない。
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懐かしい名前を見かけて、思わず手に取ってしまった。
まだ1冊目なので様子見状態。 -
主人公の雅之はちょっと意外な感じがしましたが29歳。
表紙の絵からもう少し若いと勝手に想像してました。
粗筋は内容紹介のとおり、タイトルで分かるとおりまだ続巻があるので、
真相や結末はまったく分からず導入部といったところでしょうか。
でも他人の心臓が体内にあって、
日々侵食されていくように自分が自分ではなくなっていく、
そんな恐怖は充分伝わりました。
冒頭の移植手術の場面や、
本来移植の順番はまだまだ先の筈だった雅之が、
幸運に次ぐ幸運の末繰り上げとなって手術に至った件など、
裏というか真相がありそうな気もします。
タイトルは連続殺人犯を表しているのかもしれませんが、
心臓移植後、雅之の体に起こった変化や、
出没するようになった怪しげな人たちと無関係とも思えません。
見た感じ全3巻のようなので、次回作以降に期待します。