- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043461066
作品紹介・あらすじ
心臓移植により、手首から謎の〈刀〉が出現するなど、シャーマンと呼ばれる不思議な一族の力を受け継いでしまった雅之。一族の美女・舞と行動を共にすることになるが、一族の異端者・秀人が、彼らの命を狙っていて!
感想・レビュー・書評
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今作は、主人公の手に入れた能力について色々解明する巻だった。話自体は劇的に展開するわけではないが、この話の中でのシャーマンの意味は個人的に興味深い。実際にそういう解釈もあるのかも知れないが、自分は知らなかったのでよく分からない。そして一巻を読んで思った通り、ホラーというよりはバイオホラーで、アクション要素が高いと思った。普通に面白かった。
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心臓が横紋筋であることを種に吸血鬼伝説、神の人類進化プログラムという大風呂敷を広げている。が、心臓移植をアクション小説にする発想が斜め上すぎて、病後にそんなに動いて大丈夫なのか、と思ってしまう。
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地の文にやたら「!」を使うのは止めてほしい。読みにくいことこのうえない。
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物語の本筋がやっと見えてきたかな。続きが気になるので、このまま一気に下巻にいきます。
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梅原氏の特徴として主人公が何らかの奇妙な能力を手に入れ、もしくはそれらと対峙し、深層(真相)に向かうというものがある。心臓移植――現代のタブーを斬り裂くメスになる、手術的な小説であろう、これは。
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前回、諦めていた心臓移植が適い、
命拾いして喜んだのもつかの間、
今度は得体の知れない記憶や体の変化に不安を覚える雅之。
今回、その謎が徐々に明らかになっていきます。
まず病室を訪れた謎の人物達の身元と、シャーマンという存在。
そして移植された心臓が原因で、
覚えのない記憶と能力に目覚めていくということ。
それにしても雅之が年齢より幼く感じます。
多分雅之のリアクションが独白も含めてストレートだからでしょう。
人間不安になれば少しは負の感情も出てくるでしょう?
殺されそうになったり、結構酷い目にあってますが、
それでも舞さんに気を取られているあたり、
無邪気というか、能天気というか・・・。
お陰でいまいちシリアスになりきれない。
怖さも半減です。
シャーマンについての解説は面白かったです。
素人が言うのもなんですが、ちょっと説得力がありました。
さて、次回は?
雅之の明日はどっちだ・・・。 -
カテゴリを『SF 文庫』にしてみたんだけど、それで合っているのかわかりません。でも、ホラーでないことだけはわかる。
表紙の主人公の髪が若干縮れてて笑った。(1巻参照)
1巻よりは、進んでるけど話の進行がやっぱり遅い気がする。
なんだろう、もう少し、伝奇的なもしくは民俗学的見解が個人的には欲しかったなぁ。
シャーマンの一族と題してるわりにはそのあたりあっさりしてたような……。