心臓狩り (2)シャーマンの一族 (角川ホラー文庫 う 2-2)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043461066

感想・レビュー・書評

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  • 今作は、主人公の手に入れた能力について色々解明する巻だった。話自体は劇的に展開するわけではないが、この話の中でのシャーマンの意味は個人的に興味深い。実際にそういう解釈もあるのかも知れないが、自分は知らなかったのでよく分からない。そして一巻を読んで思った通り、ホラーというよりはバイオホラーで、アクション要素が高いと思った。普通に面白かった。

  • 心臓が横紋筋であることを種に吸血鬼伝説、神の人類進化プログラムという大風呂敷を広げている。が、心臓移植をアクション小説にする発想が斜め上すぎて、病後にそんなに動いて大丈夫なのか、と思ってしまう。

  • 地の文にやたら「!」を使うのは止めてほしい。読みにくいことこのうえない。

  • 完全に異能力、シャーマンの物語になってしまった。記憶の継承部分に興味があったので、ちょっと思っていたのと違うかな。
    それにしても舞との恋模様の障害になると思っていた映一が、あっさりと退場してしまったのがビックリ。

  • 心臓を狩るという意味が見えてきたが、神のような存在による発現すべき異能をもつものとしては、感情的には、あまりに人間的で、なおかつ狭い世界の身でいったい何をしているのかという感じで、物語に発展性が見出し得ていない。やはり、ソリトン以降の作品には魅力が見出し得ない。至極、残念。

  •  物語の本筋がやっと見えてきたかな。続きが気になるので、このまま一気に下巻にいきます。

  • 梅原氏の特徴として主人公が何らかの奇妙な能力を手に入れ、もしくはそれらと対峙し、深層(真相)に向かうというものがある。心臓移植――現代のタブーを斬り裂くメスになる、手術的な小説であろう、これは。

  • 前回、諦めていた心臓移植が適い、
    命拾いして喜んだのもつかの間、
    今度は得体の知れない記憶や体の変化に不安を覚える雅之。
    今回、その謎が徐々に明らかになっていきます。
    まず病室を訪れた謎の人物達の身元と、シャーマンという存在。
    そして移植された心臓が原因で、
    覚えのない記憶と能力に目覚めていくということ。
    それにしても雅之が年齢より幼く感じます。
    多分雅之のリアクションが独白も含めてストレートだからでしょう。
    人間不安になれば少しは負の感情も出てくるでしょう?
    殺されそうになったり、結構酷い目にあってますが、
    それでも舞さんに気を取られているあたり、
    無邪気というか、能天気というか・・・。
    お陰でいまいちシリアスになりきれない。
    怖さも半減です。
    シャーマンについての解説は面白かったです。
    素人が言うのもなんですが、ちょっと説得力がありました。
    さて、次回は?
    雅之の明日はどっちだ・・・。

  • カテゴリを『SF 文庫』にしてみたんだけど、それで合っているのかわかりません。でも、ホラーでないことだけはわかる。
     
    表紙の主人公の髪が若干縮れてて笑った。(1巻参照)
     
    1巻よりは、進んでるけど話の進行がやっぱり遅い気がする。
    なんだろう、もう少し、伝奇的なもしくは民俗学的見解が個人的には欲しかったなぁ。
    シャーマンの一族と題してるわりにはそのあたりあっさりしてたような……。

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著者プロフィール

1960年富山県生まれ。1993年『二重螺旋の悪魔』でデビューし、各方面から絶賛を浴びる。続く第2作『ソリトンの悪魔』で第49回日本推理作家協会賞を受賞。その他の著書に『カムナビ』『サイファイ・ムーン』『心臓狩り』がある。

「2018年 『テュポーンの楽園 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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